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湾岸戦争症候群に罹患した復員軍人の「家族」の血液から生物兵器?を続々検出
http://www.asyura2.com/0311/war41/msg/282.html
投稿者 すみちゃん 日時 2003 年 10 月 16 日 13:25:13:xnvpUXgHxuDw6

湾岸戦争症候群に罹患した復員軍人の家族の血液から生物兵器?を続々検出

主要部分を全訳しました。


要点は以下のとおり。

(湾岸戦争症候群にかかった復員軍人の血液検査からマイコプラズマ病原体(主としてマイコプラズマ ファーメンタンス)が発見され、その家族(配偶者、子供)が慢性疲労症候群の症状を示していることを確認。

その家族の血液検査を行ったところ、高い割合で、マイコプラズマ(主としてマイコプラズマ ファーメンタンス)が発見された。

なお、この特異なマイコプラズマ感染により、
「血栓症」
「染色体破壊」
が起こることも銘記されています。
重要と思われます。

これが日本でも起こる可能性は否定できません。


「Journal of Chronic Fatigue Syndrome 2003; 11(2): 21-36.」

High Prevalence of mycoplasmal Infections in Symptomatic (Chronic Fatigue Syndrome) Family Members of Mycoplasma-Positive Gulf War Illness Patients

(マイコプラズマ陽性の湾岸戦争症候群患者のうち(慢性疲労症候群の)症状が現れた家族に、マイコプラズマ感染が蔓延している)

Garth L. Nicolson,1 PhD, Marwan Y. Nasralla,2 PhD, Nancy L. Nicolson,1 PhD, Joerg Haier,3 MD, PhD

文献のリンクです。

http://www.immed.org/publications/gulf_war_illness/GWIfamilyJCFS_rtf_01122.html

「   (前略)

湾岸戦争症候群患者の病気を試験したとき、その家族もしばしば同様の病状を訴えることに気がついた。

以前に、米国下院委員会が、少なくとも一人の湾岸戦争症候群患者がいる家族1200人に質問をしたところ、配偶者のうち77%、湾岸戦争後に踏まれた子供のうち65%が、当の復員軍人と似た健康問題を訴えている。
これは、これらの家族の湾岸戦争症候群が復員軍人から家族へと感染したことを示している。

最もありそうなタイプの感染因子は、湾岸戦争復員軍人に見られる慢性感染症、例えばマイコプラズマ感染であろう。
従って、我々は、マイコプラズマ陽性の湾岸戦争復員軍人の家族を検査し、家族の兆候と症状とが復員軍人の慢性感染と類似しているかどうかを観察した。
我々の発見によれば、湾岸戦争症候群患者の家族で慢性疲労症候群/MEの兆候と症状とを示す人は、マイコプラズマにも感染していた。

     (素材と方法)

(患者)
湾岸戦争症候群に罹患し、マイコプラズマ感染に陽性の湾岸戦争復員軍人と、その直接の家族とを準備した(患者149人、復員軍人42人、配偶者40人、32人の他の親族、35人の児童)(表1)。
70人の年齢が合致した健康なボランティアを募り、対照例の検体とした。

すべての検体について、医療史と通常の実験室的試験とを行った。
必要な場合には、医療記録も参照し、患者が、症状を説明できそうな器官的、心理学的疾患に罹患していないかを確認した。
市民の評価のいずれかが、フクダ他提唱の慢性疲労症候群要の排他的基準に合致した場合には、その患者は研究対象から除外した。

検体全員は、疾患調査質問書(疾患調査フォーム)に記入した。
これには、統計的情報、既知の環境曝露、疾患発病の日時、湾岸戦争の直前および直後における健康状態、現在の健康状態が含まれている。
更に、検体全員に対して、研究前3カ月の間に使用した医薬品について質問した。
血液回収の3カ月前までの期間において抗生物質治療を受けていないことが必要とされる。

対照例の検体は、回収日時の少なくとも3カ月前までに疾患がないことが必要とされる。

(血液の回収)

EDTA含有試験管内に血液を回収し、以前に述べたようにして直ちに氷浴温度とした。
試料を湿った氷と共に分子医学研究所および国際分子診断研究所へと分析のために空輸した。
すべての血液試料はブラインドした(注意:誰のか判らないようにすることです)。

全血(50μl)を用いて、キレックスによって、DNAを次のように準備した。
血液細胞をナノ−純粋(1.3ml)によって室温で30分間溶解させた。
13000×gで2分間遠心分離した後、上澄みを廃棄した。
キレックス溶液(200μl)を添加し、試料を56℃、100℃でそれぞれ15分間インキュベートした。
遠心分離後の試料からの画分を使用して、直ちにPCR(ポリメラーゼ連鎖反応法)に用いた。
あるいは−70℃で使用時まで貯蔵した。
複数種類のマイコプラズマ試験をすべての患者に対して実施した。

(遺伝子配列の増殖)

0.1%のトリトンX−100、各200μmのdATP、dTTP,dGTP、100pmolの各プライマーおよび0.5〜1μgの染色体DNAを含有する標的遺伝子配列の増殖。

精製したマイコプラズマDNA(0.1〜1ngのDNA)を増殖用の陽性対照例として使用した。
増殖は、94℃での変性および60℃(種特異性プライマーおよびマイコプラズマ ペネトランス)または55℃(マイコプラズマ ニューモニア、マイコプラズマ ホミニス、マイコプラズマ ファーメンタンス、マイコプラズマ ジェニタリアム)でのアニールを40サイクル実施した。
すべての場合について、延長温度は72℃である。
最後に、産物延長を72℃で10分間実施した。

陰性および陽性の対照例を各実験中で存在させた。

(サザンブロットによる確認)

 増殖した試料を、5μl/100mlの臭化エチジウム/TAEバッファ(0.04Mトリス酢酸、0.001MのEDTA、pH8.0)を含有する寒天ゲル上に展開した。
変性および中和の後、サザンブロット分析を次のようにして行った。

PCR産物(上述)をナイトラン膜上に移した。
移植の後、紫外線による架橋を実施した。
1×ダンハード溶液と1mg/mlのサケ白子DNAをブロッキング試薬として含むハイブリッド形成バッファによって、この膜を予備ハイブリッド形成した。
次いで、膜を32P標識内部プローブ(1バッグ当たり107cpm)によってハイブリッド形成した。
ハイブリッド形成後、洗浄し、結合していないプローブを除去した。
この膜をオートラジオグラフィー膜へと1〜2日間、−70℃で曝露した。

       (中略)

       結果

以前の研究に見られるように、慢性症状(湾岸戦争症候群)を有する湾岸戦争復員軍人は、複数の症候と症状(表1A、1B)を示す。
検査すると、湾岸戦争症候群の症候と症状とは、慢性疲労症候群/ME(表1A、1B)と診断された市民の患者と区別がつかなかった。

ほぼ同数の男性および女性の湾岸戦争症候群患者を検査したところ、彼らの一般的な症候および症状には顕著な差は見られなかった。

慢性疲労症候群/MEと診断された慢性の症候および症状を有する家族について検査した(表1、年齢4〜49歳)。
彼らもまた、湾岸戦争復員軍人と区別できない症候および症状を示すように見える(図1A、1B)。

慢性疲労症候群の症状を示す湾岸戦争復員軍人家族を、男性/女性、成人/子供に分類したところ、各集団ごとに格別な症候、症状の相違は見られなかった。

マイコプラズマ感染検査について陽性ではない、症状を呈する家族についてのみ、唯一,症候/症状の相違が見られた。

以前の研究と同様に、110人の湾岸戦争症候群患者のうち45人、あるいは約41%がマイコプラズマに感染しており(表2)、これらのうちほとんどが(45人のうち37人,82%)が単一感染であった(マイコプラズマの一種のみ)(表3)。

マイコプラズマ ファーメンタンスが、これらの単一感染症例の約85%において確認された。

わずかな複数感染症例を試験したが、ほとんどは、マイコプラズマ ファーメンタンスと、マイコプラズマ ニューモニアか マイコプラズマ ジェニタリアムとの組み合わせであった(表3)。

対照的に、健康な対照例の検体においては、70検体のうち6検体(8.5%)のみがマイコプラズマ感染に対して陽性を示した。
これらは種々のタイプの単一種感染であった(表4)。

湾岸戦争症復員軍人患者と、症状のない対照例の検体とを比較すると、マイコプラズマの感染の発生率について9倍、マイコプラズマ ファーメンタンスの感染の発生率について18倍の増加が見られる。
これらの相違は高度に有意である(P<0.001)


湾岸戦争症候群を示す湾岸戦争復員軍人家族においては、この疾患が伝染するという証拠がある。
これらの家族はランダムに選択したものではない。
一人以上の復員軍人がマイコプラズマ感染に対して陽性と診断され、湾岸戦争症候群の症状を示し、一人以上の家族が疾患を報告したものである。

我々の発見によれば、これらの家族成員107人のうち57人(53.2%)は、慢性疲労症候群/MEの症状を示していた。
慢性疲労症候群の症状を示す家族成員のなかでも、ほとんど(57人のうち40人:70.2%)はマイコプラズマ感染を示している。
これに比べ、マイコプラズマ感染を示す無症状の家族成員はわずかであり(50人のうち6人:12%)(表4)、約17倍の倍率である。

マイコプラズマ感染の発生率を家族間で比較すると、慢性疲労症候群の症状を呈する家族成員が、マイコプラズマ ファーメンタンス感染を有する確率は、無症状の家族成員の場合と比較して約40倍である(P<0.001)。

何人かの無症状の家族成員はマイコプラズマに感染していたが(50人のうち6人:12%)、これは健康な対照例の検体(70人のうち6人:8.5%)におけるマイコプラズマ感染の発生率とあまり変わらない。

マイコプラズマ感染のタイプも、湾岸戦争症候群患者と、慢性疲労症候群の家族成員との間で似通っている。

45人のマイコプラズマ陽性の慢性疲労症候群の症状を示す家族成員のうち、ほとんど(40人のうち31人:77.5%)は、単一種に感染しており、これはマイコプラズマ陽性の湾岸戦争症候群復員軍人(45人のうち37人:82%)と類似し、10.5倍の増加率であった。

マイコプラズマ陽性の和患者に見られる種と、マイコプラズマ陽性の家族成員(慢性疲労症候群あり)に見られる種とは、ほとんどマイコプラズマ ファーメンタンスであった(表4)。

我々は、男性対女性、子供対成人、配偶者対他の家族成員の間で、感染発生率、感染のタイプに相違点を見いだせなかった。

しかし、以前の報告書と同様に、湾岸戦争後に慢性疲労症候群が発病した時期は、配偶者の場合には、他の家族成員に比べて早くなる傾向が見られる。しかし、これらの相違は、統計的に顕著とまではいえない。


             (議論)
湾岸戦争症候群が、湾岸戦争時の曝露によって生じた単一の新しい症候群ではないことは、広く知られつつある。

湾岸戦争症候群は、互いに重複する、持続的な症候および症状の幅広い集合体であり、ここからはいくつかの異なる疾患を同定できる。

これらの患者のうちかなり大きな集団に死亡をもたらす重要な原因として、慢性感染が疑われる。
湾岸戦争症候群患者において最も普通の感染は細胞内マイコプラズマ感染であるが、しかし、少数の他の慢性感染も文書化されている。

例えば、マラリア、リーシュマニア、住血吸虫症のような寄生虫の感染が何人かの湾岸戦争復員軍人に観察されている。
これらの感染によって特徴的な症候および症状がもたらされ、診断試験が可能である。
しかし、湾岸戦争復員軍人におけるリューシュマニアの数は100症例未満と見積もられる。

湾岸戦争症候群患者に他の症候をもたらす他の慢性感染も認められる。

湾岸戦争症候群患者に見られる凝血系の活性化は、血管および血栓障害を引き起こすような慢性感染に関係しているのかもしれない。

更に、湾岸戦争症候群患者のうち約半数で、染色体が壊れ易くなっていることが発見されている。
染色体は、細胞ヌクレアーゼによって容易に分解され、特徴的なヌクレオチド断片を放出する。
これは、細胞内マイコプラズマが、染色体損傷性の化学物質を放出することが知られているが、その作用によるのかもしれない。

以前の研究と同様に、マイコプラズマ感染は、湾岸戦争症候群患者に約41%の割合で発見されており、オッズ比率は9.0である。
このことは、現在では、米国復員軍人局による1600人の復員軍人の研究によって確認されている。

マイコプラズマ感染は、以前は、特定組織や器官、例えば尿管や呼吸器系に限定された比較的穏やかな疾患をもたらすものと考えられてきた。

しかし、湾岸戦争症候群患者から分子技術によって発見された細胞内マイコプラズマ,主としてマイコプラズマ ファーメンタンスは、病原性が高く、広範囲の器官と組織との中でコロニーを形成し、治療が難しい。
このような細胞内マイコプラズマ感染は、長期間にわたる抗生物質、例えばドキシサイクリンの投与と免疫補助、栄養的補助の助けによって、治療に成功してきた。

        (後略)」


注意: 湾岸戦争復員軍人の家族への特徴的病原体の感染に絞って訳出しております。

他にも興味深い記載はありますが、今回はカットしてあります。

全文はリンクをご覧下さい。

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