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バグダッドの赤十字などで連続爆破テロ　１８人以上死亡

　イラクの首都バグダッド中心部にある赤十字国際委員会（ＩＣＲＣ）の現地本部近くで２７日午前８時３０分（日本時間同日午後２時３０分）すぎ、爆発物を積んだ救急車が爆発し、イラク人職員ら少なくとも１１人が死亡した。さらにその後、市内の４つの警察署付近で爆発が起き、米兵１人を含む計７人以上が死亡した。８月の国連現地本部爆破事件などと同様に米軍以外の国際組織を標的にした攻撃で、米主導の占領体制の撹乱（かくらん）を狙った連続テロとみられる。

　バグダッドでは２６日、ウォルフォウィッツ米国防副長官が宿泊していたラシッドホテルへのロケット弾攻撃があったばかり。人道支援団体の赤十字にまでテロの標的が拡大したことで、イラク国内の攻撃の無差別化が一層鮮明となった。

　目撃者の話によると、ＩＣＲＣ所属の救急車が警備員の制止を振り切って駐車場に突っ込み、現地本部棟の約２０メートル前に築かれていた土嚢（どのう）で止まった。その直後に爆発が起き、建物の一部が吹き飛んだ。駐留米軍とイラク警察当局は自爆テロと断定し、捜査を始めた。

　爆発の影響は広範囲に及び、ＩＣＲＣ本部の近くにある病院、住宅の壁の一部や窓ガラスも壊れた。負傷者はＩＣＲＣ職員のほか、一般市民など少なくとも計１５人以上にのぼる。爆発した救急車内から自爆テロ犯とみられる人物の遺体が見つかったが、身元は分かっていない。

　一方、４つの警察署への攻撃は午前８時３０分からほぼ１時間の間に発生。ＡＰ通信によると、うち１カ所で米兵１人が死亡した。４カ所とも爆弾を積んだ車が使われるなど、ＩＣＲＣへのテロと酷似しており、同一勢力による連続テロの可能性が高い。

　イラクでのＩＣＲＣの活動は８０年にスタート。旧フセイン政権下では服役囚らの待遇状況の監視などをし、今年のイラク戦争中は、戦災を受けた市民に対し医療や食料支援活動などを続けた。現在約１００人の職員がおり、外国人も一部加わっているという。 (10/27 21:08)

http://www.asahi.com/international/update/1027/011.html

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