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イタリア兵士が家に送った最後の手紙 [BBCNews/CorrieredellaSera]
http://www.asyura2.com/0311/war42/msg/1058.html
投稿者 ファントムランチ 日時 2003 年 11 月 19 日 22:23:42:oswAM6lqBSCW6

BBC NEWS
http://news.bbc.co.uk/
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/3267513.stm
Corriere della Sera
http://www.corriere.it/

■Italian soldier's last letter home
 イタリア兵士が家に送った最後の手紙

Thursday, 13 November, 2003

Two months before carabinieri sergeant Alfio Ragazzi, 39, was killed in Wednesday's suicide attack in Nasiriya, he sent a letter home describing life in Iraq for Italian soldiers.
水曜日のナシリヤでの自爆攻撃で死亡した治安警察部隊の軍曹アルフィオ・ラガッツィ(39)はその2ヶ月前、イタリア兵士にとってのイラクでの生活を綴った手紙を、彼の家宛てに送っていた。

The letter below was published in Italian newspaper Corriere della Sera on Thursday.
以下の手紙は木曜日にイタリアの新聞コリエーレ・デラ・セーラの中で公表されたものである。

#photo: Alfio Ragazzi with Iraqi children (picture: Enrico di Giacomo)
イラクの子供たちとアルフィオ・ラガッツィ(写真:エンリコ・ディジャコモ)
http://www.asyura2.com/0311/up1/source/172.jpg

◆Dear family,
 愛しい家族へ

Two months have passed since I left our country, and even though there are thousands of kilometres between us, I can constantly feel your thoughts and Granny's prayers for me.
私が母国を去って以来、2ヶ月が過ぎました。たとえ私たちの間に何千キロもの距離があろうとも、私は絶えずあなた方の思いを受け取ることができ、お祖母さんが私のために祈ってくれているのを感じることができます。

Things are quite OK here, despite the fact that journalists do their best to make our loved ones back home worry, and the news bulletins yell out the news.
我々の愛する者たちを家で心配させるために、ジャーナリストが彼らの本分を尽くすそうとし、ニュース速報が新情報を喚きたてるという事実にもかかわらず、ここの状況はまったく良好です。

We always receive communiques of the terror attacks that take place in the North, and sometimes the alert level is raised here, too.
我々は北部で起こるテロ攻撃の公式発表をつねに聞いています。また時々ここでも警戒レベルが上げられることがあります。

But being true Italians, and with our 'football-spaghetti' policy, we have immediately managed to win everybody over: wherever we go, we are met with sympathy and esteem.
しかし真にイタリア人らしく、我々は「サッカー&スパゲッティ」政策で、直ちに首尾よく皆の人気を勝ち取りました。我々が行くところならどこでも好意と尊重に出会います。

'Italy good', say the Mau Mau [sic], but it is the children in particular who go crazy when they spot our blue cars. They run after us and shout 'mister water' or 'mister food', which has become our trademark.
「イタリア、グッド」とマウマウ[ママ]※1)は言います。特に子供たちは我々の青い乗用車を見つけたときなど、本当によくはしゃぎます。そして我々を追いかけて、「ミスター、ウォーター」とか「ミスター、フード」などと叫びます。それらは我々のトレードマークになったようです。

On a practical level, my squad and I have started a humanitarian aid campaign. We supply hospitals - mainly children's hospitals, which are in a pitiful state - with various goods and medicines.
実地的なレベルでは、我々部隊と私は人道主義的な援助キャンペーンを始めました。我々は病院(主として非常に哀れな情況にある小児科病院)に様々な器具や医薬品を供給しました。

When we leave Nasiriya to go on a mission, we often come across isolated villages where everything seems to have stopped at the time of the Sumerians.
我々は任務を受けてナシリヤから移動する途中、しばしばシュメール人の時代からすべてが止まっているかのような孤村を通り抜けたりします。

Houses built with a mix of mud and straw; ovens made with hollow pottery where dung is used as fuel; bread made with flour ground by hand and food they gather after walking for several hours.
家屋は泥と藁を混ぜたもので建てられており、窯は中身がぽっかり空いた陶器で出来ていて、糞を燃料として使用します;パンは彼らが手で挽いた小麦粉で作られ、副食物は彼らが数時間歩いて集めたものです。

They drink water from the river and eat meat on special days.
彼らは河川から汲んだ水を飲み、特別の日にだけ肉を食します。

The difference with our western civilization is unbelievable and difficult to understand unless you experience it first hand.
私たち西欧文明との差異は信じらないほどで、まず体感してみなければこのことを理解するのは困難です。

Apart from the outside world, life at the camp is perfectly Italian: lots of pasta and no shortage of bottled water, apart from some occasions when we celebrate K-day and eat combat lunch packs.
外部の世界はさておき、キャンプ内での生活は完全にイタリアです:ここには大盛りのパスタと、不足しないボトル詰めの水があります。ただし我々がKデーを祝って※2)戦闘時用携帯食を食べたときを除いて。

All considered, after the initial period of acclimatisation (which was really hard), things are becoming more normal.
よく知られているように、気候に順応するまでの初めの期間(それは確かに厳しかった)の後は、すべての事物はより平常的になってきました。

We sleep in a bed, wash ourselves every day, we have a laundry service and eat at a canteen.
我々はベッドで眠り、毎日身体を洗うことができます。我々には洗濯サービスもあり、簡易食堂で食事をします。

In short, time goes by and the days before we can meet again are fewer and fewer and go by increasingly faster.
ところで、時間はどんどん過ぎて行きます、だから私たちが再び会えるまでの日々はどんどん少なく、ますます速く減ってゆきます。

I urge you not to worry too much.
私のことをあまり心配し過ぎないように。

A big hug and see you soon.
大きな抱擁を、そしてすぐに会いましょう。

Yours, Alfio
草々、アルフィオ

 
※1)Mau Mau プログレッシブ英和中辞典より
(複 〜s,《集合的》 〜)マウマウ団(員):
1950年代初頭に創設のケニアの反英抵抗運動の秘密結社(員)
mau-mau《米俗》…を威嚇(いかく)する

※2)K-day 401(k) Day
9月の第1月曜日、労働者のための祝日

 
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村はイラクで戦死した最も若い英国兵士に別れを告げる [TIMES]
http://www.asyura.com/0304/war33/msg/416.html
投稿者 ファントムランチ 日時 2003 年 5 月 01 日 00:47:07:oswAM6lqBSCW6

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