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Re: 「極めて戦争に近い」------ランカスターの法則ではどう見れるか
http://www.asyura2.com/0311/war42/msg/262.html
投稿者 竹中半兵衛 日時 2003 年 11 月 09 日 08:06:01:0iYhrg5rK5QpI

(回答先: Re: 「極めて戦争に近い」 投稿者 闇の行者 日時 2003 年 11 月 09 日 05:07:46)

闇の行者さん、おはようございます。

今、手元に本がないんですが、ランカスターの法則ってのがありましたね。サラリーマン時代営業戦略によく用いられた公式がありましたが、もともとは第二次大戦でアメリカのランカスターという学者が唱え、それをアメリカ軍が戦略(本当は戦術)として採用した。どなたか、公式をお知らせいただけると思いますので、それはさておきます。

(参考)サーチエンジンでも出てこないようで、素朴な資料としては次の二つ程度です。
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河合帝国海軍(ゲームソフトかなにか。この作者もうろ覚えのようです)
http://www.medianetjapan.com/2/15/internet_computer/kawai/meibo/kantai.htm

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Coffee Press
http://www.infobears.ne.jp/athome/cactus/kohi19.htm
−−−−−−−−−−−−−以下一部抜粋して引用------------------
「司令官度」チェック(続編)

 部下に「退却」を指示した貴方は手柄を1つ取りそこないました。「ランカスターの法則」と呼ばれる経験則があり、例えば戦車4両と3両が戦った場合、「1両を残して4両側が勝ち」ということにはならず、4両側は殆ど無傷で3両すべてをつぶすことができるのです。

 因みに戦車の場合、相手が砲身を後ろに向けてこちらに向かってくると、それは「白旗」を意味します。

史上最大の作戦

 1942年6月6日早暁、北フランス・ノルマンディー地方。イギリスがダンケルクからの屈辱的な撤退を余儀なくされてから丸4年、普段は静寂に広がる砂浜に再び連合軍は帰って来た。数々の映画にもなり、最近では「プライベートライアン」で有名なノルマンディー上陸作戦。兵力300万、艦船6千、航空機1万数千。ここはドイツ軍精鋭の真正面。攻め方としては決して兵法にかなったものではなかったが、ここ以外に妥当なところも無かった。雨のように降り注ぐ弾丸・独軍の激しい抵抗にあい、連合軍は大混乱、海岸にくぎ付けに。上陸はしたものの、本当に1歩も前へ進むことができない。特に被害がひどかったのはオマハ・ビーチへ上陸した米第1、29歩兵師団。海は荒れ、上陸艇約10隻と水陸両用戦車27両が交戦することなく沈没。しかも正面でかまえていた独軍は、予想されていた格下の歩兵師団ではなく、東部での実戦経験豊かな第252歩兵師団にいつのまにかすり替わっていた。「もっとも長い日」…午前中、連合軍が確保した領域は僅か数百メートルに過ぎなかったが、大反撃への確かな一歩であった。

 日独伊同盟国、敗北するのは運命だったのであろうか?奇しくも前日5日、太平洋では日本の誇る精鋭空母部隊がミッドウェイ沖で大敗、主力の3分の2を失い、これを境に形勢はアメリカ側へ。更にさかのぼること 1941年12月8日、「皇国の興廃、この一戦にあり…」決死の覚悟で真珠湾を攻撃。しかし戦術的には大成功であったものの、戦略的には大失敗であった。しかもこの日、ヨーロッパでは、無敵を誇っていた独軍が、遠い日のナポレオンと同じ過ちを犯していた。ロシア戦線において初の大敗北、退却を余儀なくされた。
−−−−−−−−−−−−−−−以下略---------------

イラクの抵抗運動は今のところゲリラ戦です。もともとゲリラ戦にはアメリカは弱い。ベトナム戦争でもそうですが、圧倒的な物量で敵の戦力とインフラを破壊し尽くし、その上で自軍の人的被害を最小限にとどめる。これはランカスターの法則の何番目かにあたる公式にのとったものです。空爆やミサイル攻撃はその典型です。これがアメリカの「戦闘」で、勝利したと思い込み、勝手に「戦闘終結宣言」をした。ここまでがランカスター法則の範疇なんですね。
おそらくラムちゃんは第二次大戦を経験し、戦勝し、いまだにその勝利の夢を追い続けている。

しかしイラクの人々にとっては、戦闘終結とは、侵略攻撃が終わっただけであり、実際にはまかりなりにも主権国家の元首を放逐され国土を蹂躙され、占領されてしまった。アメリカのいうなりに従うしか生きる道はない。イラクの人々にとってはこれからが抵抗の段階であり、戦争なんですね。だから今本気でアメリカと戦争しているわけです。

アメリカはランカスターの法則では「抵抗」が抜けている。法則にないものは理解できない、という状況。自軍の被害はゼロをめざした「きれいな戦争」(ユーゴ空爆)のはずがイラクでは毎日どこかでアメリカ兵が狙い撃ちされる。

おそらく「とにかく占領すればなんとかなるさ」という程度のお粗末で内実のない戦略だったのではないか。緻密さに欠け、自軍の士気の低下さえ頭になかった。「狙撃」というのはものすごい心理効果があることを忘れている。まさに米軍はTVドラマの「コンバット」の狙撃編を自ら演じている。10人の隊列の中の一人を撃つ。撃ったら狙撃兵はすぐに移動する。米軍には敵が見えないだけに恐怖が走る。米兵は行動を終始監視されている不安に陥れる。スキを見せないためには団子になって動かねばならない。米兵の軍団はすでに集団ヒステリー状態。

被害は死者の数よりも負傷者のほうがダメージが大きい。確実に戦力が落ちている。

幸か不幸か、旧イラク軍は、アメリカばバクダッドまで陸上から攻めこんでも目立った反撃に出なかった。あの30万といわれたイラク兵はどこへ消えたのか、おおかたは自壊したのも確かだろうけど、どうもフェダーインサダムは抵抗勢力として残存しているように見えます。

ヘリなど航空機さえ狙い撃ちされるのだから、制空権はどちらが握っているのか、自明です。


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