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http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20031113id22.htm
【サマワ(イラク南部)=久保健一】自衛隊の部隊派遣予定地であるイラク南部サマワでは、深夜まで買い物を楽しむ市民で市場がにぎわう。首都バグダッドに比べ、治安のよさは歴然としている。だが、反米勢力の暗い影は、この街の付近にも迫っていた。
砂漠地帯から吹き寄せる砂嵐で、サマワの街全体が、赤茶色に染まっていた。バグダッドから高速道で約4時間。イタリア軍警察への自爆テロが起きたナシリヤの西方約100キロに位置する。ユーフラテス河畔に広がるナツメヤシ林に囲まれ、土色の家並みが広がる。男性は、ペルシャ湾岸地域の伝統衣装、女性は全身を覆う黒いベール姿が目立つ。フセイン政権時代、開発から取り残されてきた国内有数の後進地域だ。
街では、記者が日本人と分かると「日本の科学技術が我々には必要だ」(洋服店主ジャバル・アベドさん)などと、にわか「陳情」の声が次々とかかった。
サマワには、オランダ部隊約1100人が8月から、米軍と交代する形で駐留、サマワを中心としたムサンナ県の治安維持などの任務にあたる。
オランダ軍駐屯地は、サマワ中心部から南へ約8キロの砂漠地帯にある。自衛隊も、オランダ同様、サマワ郊外の砂漠地帯に基地を築く方針とされる。
ファーデル・アッバース・ムサンナ県警本部長は、「連合軍への攻撃事例は、1件もない」と、胸を張る。
米軍への攻撃が多発する「スンニ派三角地帯」と違い、サマワの住民に反米武装勢力への支持や共感は、ほとんど見られない。住民のほぼ全員が、フセイン政権から厳しく弾圧されたシーア派イスラム教徒で、フセイン政権残党も加わる武装勢力への反発が強いためだ。
反フセイン派政党「イラク・イスラム革命最高評議会(SCIRI)」出身で、先月、ムサンナ県知事に就任したムハンマド・アリ知事は、「米国主体の連合国による占領にもろ手を挙げ賛成している訳ではない」としながら「被爆国である日本は、戦争の苦しみを知っている。純粋に人道的見地からの派兵なのだろう」と、サマワの住民が、日本への特別な親近感を抱いていることを強調した。
だが、反米武装勢力の活動が活発化している兆候も出ている。イラク紙「ダアワ」(12日付)によると、最近、警察官に変装したイラク人50人と、大量の爆発物を載せてバグダッドからサマワを目指していたトラック2台が見つかり、乗っていた50人が逮捕される事件が起きた。11日にはサマワで、爆発物が積まれた自動車が押収された。アッバース県警本部長は、「車両など装備が不十分で、我々の目が行き届くのは市内だけ。県全体の治安は把握できていない」と率直に認める。
サマワの今後の治安情勢は、外部から潜入を図ろうとする反米武装勢力の動向がカギと言えそうだ。
(2003/11/13/22:13 読売新聞 無断転載禁止)