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キューバの有機農業について【参議院農林水産委員会の質疑】
http://www.asyura2.com/0311/war42/msg/597.html
投稿者 エイドリアン 日時 2003 年 11 月 14 日 08:02:37:SoCnfA7pPD5s2

(回答先: 「世界の闇将軍」のつぶやき - 阿修羅独占一挙掲載 投稿者 戦争屋は嫌いだ 日時 2003 年 11 月 14 日 00:17:27)

>それがおいやなら共産国家でもいくんですな。とはいってももう地球上にあの上げ底靴はいた最高にカッコ悪いキム君の北朝鮮(おっと、朝鮮民主主義人民共和国っていわないと、Kike(猶太公)なんて悪口いわれちゃうかな)とトウキビしかできないカストロの島くらいしか残ってないけどな。あはは。


 キューバは、「トウキビしかできないカストロの島」ではありません。
 日本を除く世界の国々に、今、静かなキューバ・ブームが起きています。

 米国の経済封鎖によって化学薬品・化学肥料・石油が消えたキューバは、必要に駆られて有機農業を選択し、これが功を奏しています。
 カストロが引退して資本主義を選択すれば、中南米では当たり前になっている、米国への隷属国家になり、以前のモノカルチャーの島に後戻りする可能性があります。
 その場合、化学肥料によって土地は瘠せ、化学薬品によって農民に緩慢な中毒死が続くようになる恐れもあります。

 キューバ国内には、独立採算で有機農業を推進している農業グループが幾つもあり、その成果について、スウェーデンの国際賞を受賞したり、経済封鎖を強めている米国からも農家や学生が見学に来ています。
 また、イギリスの王立園芸協会とマーリントラストが応援している関係で、イギリスの番組でも紹介されました。
 日本の首都圏コープとも協定を締結して、フェアトレードを進めています。日本の農業者大学校とは、循環型農業技術の交流をしています。

参考:@「キューバの有機農業、成功した都市農業」[2002年6月 アメリカ]
     http://members.jcom.home.ne.jp/cuba/Cubaurbana23.htm

   A「首都公園プロジェクト・キューバの有機的都市農業は活動中」
     [2000年 カナダのNGO オクスファームのレポート]
     http://members.jcom.home.ne.jp/cuba/Cubaurbana06.htm

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【中村敦夫参議院議員 公式サイト】より

○中村敦夫
 今回、有機農業について質問させていただきますけれども、そのお話の材料として、現在のキューバの農業について御説明したいと思います。

 今キューバは、環境保全型農業、有機農業の先進国として世界じゅうの注目を浴びている国なんですね。資料をお配りしましたが、概要がお分かりになると思いますので、お正月でもお暇なときに目を通していただければと思います。

 実は、一九七四年、私はキューバを訪れております。これは革命十五周年記念のテレビの取材で入ったわけですけれども、そのときにいろいろなキューバの社会状況というのを取材しました。

 中でも農業問題では、実は日本人の農業の指導者に会っているんですね。この方は竹内憲治という方でして、当時七十二歳。知人の協力を得てずっと若いときに南米の農業を研究して歩いておりまして、ちょうどキューバに来たときに満州事変なんか起こってお金が途絶えてしまって、そこへずっと居着いてキューバの農業についていろいろな指導的役割をしていまして、四十三年間もその当時で住まれていた方です。

 キューバ革命というのは、それまでのバチスタという非常に腐敗した独裁政権が続いていて、キューバの貧富の差が非常に激しくて、子供たちが売春しなきゃいけないような状況になって革命が起きたわけですね。その後、カストロ政権というのは、いろいろなアメリカの利権を制限したものですから、非常に弾圧を食らって、そこへソ連が援助を申し出て、それでは共産主義でもやってみるかというような感じで移行したという国なわけです。

 その革命キューバが工業立国にすべきかあるいは農業立国でいくのかという大激論があったわけですね。そのときに工業でやるべきだと主張して工業大臣になったのがあの有名なゲバラなんですが、そんなばかなことをするなといって片方のリーダーになったのがこの竹内という老人なんですね。ゲバラをもう小僧扱いにして、いかにそんなことはできないかということを論破して、それでゲバラは負けて、そしてボリビアに行って単独ゲリラをやっていくという、そういう歴史があって、この老人、なかなか明治生まれの気骨のあるヘミングウェーのような、何というか、容貌をしたすばらしい人だったんですね。

 その人が自然農法とかそういうものを研究していたんですが、ソ連が入ってきたことによって、やっぱり大型の工業的な農業を進めるという方向へ路線が転換していって、その方が左遷されて、しかし実験農場を与えられて手厚く保護されていたということがありますが、ところが、ソ連が崩壊していく中で、石油の供給が止まってしまうということが起こりました。

 そこで、流通もあるいは大型機械農業も全然できなくなっていって、九〇年代というのはキューバは大変な食料危機に見舞われたわけですよ。それで、餓死者は出ないにしても、特に一千万ぐらいの都市の中で二百二十万人ハバナ、首都に住んでいて、ここで食料危機がひどくて、栄養失調で失明者が数万人出たというような大混乱が起きるんですね。しかも、遠くから農産物を運ぶというその石油が止まったわけですからそれもできなくなって、それで政策転換をした。そこから都市農業とかあるいは有機農業とかということで、石油に頼らないそういう農業の振興を始めて、今あらゆる自然農法というものの実験国家として注目を浴びているというのが現状でございます。

 考えてみれば、これは何もキューバだけに限ったことじゃなくて、世界じゅうの農業の問題、農業というのは百年の計で考えるべきだと私は考えますが、今世紀中に採掘可能な石油というのはなくなるんですね。あと、平均的に言えば四十年しかないというような状況の中で、すべてのことが変わっていくと思いますが、もう農業もそういう意味で大きな変化がやってくるのはこれは間違いないということで、そういう意味ではこのキューバの実験というのは我々の将来の姿でもあるというふうに私は感じるんです。ちょうどキューバも、カロリーベースの食料自給率というのは四三%ぐらいで日本と似ているところですね。

 ところが、有機農業への転換をすると余り資金も要らない、いろんな何というんですかね、そうした複雑なものが要らず、人手でもって生産量も実はそんなに変わらないんだという証明が今できてきているということが大変参考になるんではないかと思います。

 それで、質問は、我が国もやっぱりこういうことを、将来をにらんで、つまりもう石油という問題をにらんで、いつまでも外から買っていればいいというわけにいきませんし、石油を使う農業といっても石油はだんだん私は高くなっていくと思うんですね。少なくなっていくに従って高くなってきて経済的にも成り立たないということもあるし、これからの循環型社会を世界が目指す中で、それに代わる農業ということももう準備しなきゃいけない、そういう今我々は段階にいると思います。

 そこで、食の安全とか安心の確保ということもありますけれども、そういう経済効率の問題とかそれから石油の問題を考えるときに、有機性資源の有効活用に向けたそうした循環型農業の推進というのを一方で計画していかなきゃいけないというふうに思いますが、その有機農業の振興にもっと私は日本は力を入れるべきだという点で大臣の考え方をお伺いしたいと思います。

●大島理森 農林水産大臣
 今、中村委員がキューバの国の例を取りまして、有機農業、循環型農業の重要性ということを訴えられました。日本の場合を振り返ってみますと、有機農業、循環型農業の必要性は、実は今お話あったように消費者サイドから問題提起があった、安心とか安全とか。

 私のこの短い人生の中での経験からいうと、やっぱり日本の農業は石油でできているんじゃないかと、第一次、第二次オイルショックのときにそう言われたわけでございます。そういうエネルギー構造というもの、それから自給力というもの、そういうものを総合的に考えたときに、もっともっと有機農業あるいは循環型農業の必要性というものを我々は認識はしなきゃならぬと、このように思います。今現在はそういう安心、安全の食料をという視点からでございますが、日本農業の自給力という観点からも、そういう視点において、いわゆる循環型農業というものを高めていかなきゃいかぬと、この認識においてはある意味では共通するところがあると思っております。

 そこで、私どももそういう観点から、まず一つはバイオマス・ニッポン総合戦略という中で、やはり堆肥等を含めた地域型の循環農業というものをより積極的に進めていく、支援をしていくということが一つ必要であろう、このように思っております。また、やはり自由主義経済の中でございますから、先ほど岩本先生からのお話がありましたように、消費者、市場を見るという意味で、ブランド・ニッポン戦略という視点からのまた有機農産物の供給力を拡大していくということにしてまいりたいと思います。

 一方、現実に一億二千万人に対して安定した供給力を図るということをいたさなければなりませんので、そういう視点からの現実の政策として、言わばそれ以外の農業を全部否定するのかということになりますと、それは現実的では私はないと思いますが、循環型農業そして有機農産物の供給というものは、今度の米改革の中においても、私どもはある意味では環境に負荷の少ない米作りというふうなものをもっともっと積極的に取り組んでまいりたい。その必要性、重要性というのはこれからも高まっていくだろうということの認識を持っております。

○中村敦夫
 有機農業の重要さというのは、消費者の安全だけじゃなくて生産の問題ですね、それにかかわるんだということが私の主張なんですよ。ですから、人口の問題にしても、二〇〇六年をピークに百年後にはもう六千万ぐらいになるというような、そういう状況もありますね。そういう事実を前にして、有効な農業は何かということで、有機農業は決して生産率が低いわけじゃないんです、そのことをもう少し重視して、今のままで急に変えられないということもあるかもしれないけれども、一方では危機に用意するということを進めていくのが私は農政の本筋じゃないかと思いますので、是非とも積極的に取り組んでいただきたいとお願いして、質問を終わります。
[2002年12月10日]
http://www.monjiro.org/hokoku/iinkai/nosui/021210.html

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