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総合資源エネルギー調査会石油分科会石油部会(第3回) 議事要旨
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投稿者 闇の行者 日時 2003 年 12 月 09 日 02:57:04:YkoEgliNeHuiY

(回答先: イラン日本に油田交渉期限通告(共同通信) 投稿者 闇の行者 日時 2003 年 12 月 09 日 02:54:25)

総合資源エネルギー調査会石油分科会石油部会(第3回) 議事要旨

1. 日時:平成15年7月29日(火)14:00〜15:30

2. 場所:経済産業省本館17階 国際会議室

3. 出席者:
根本部会長、河野委員、植村委員、橘川委員、兒島委員、小柳委員、正野委
員、末次委員、関委員、田中委員、長尾委員、新倉委員、深海委員、藤岡委
員、若杉(和)委員、若杉(隆)委員、渡委員、安西委員代理、北岡委員代
理、内藤委員代理、宮本委員代理

4. 議題:
(1) 最近の石油情勢について
(2) 平成15〜19年度石油備蓄目標(案)
(3) 今後の自動車用燃料品質のあり方について(第二次報告)(案)
(4) その他

5. 議事概要
(1)「最近の石油情勢について」(資料2)について、澤政策課長から説明の後、
委員からの主な発言は以下のとおり(→は事務局からの発言)。

○イランの油田交渉はどうなっているのか。またその経済性はどうなのか。
→イランとの交渉については、優先交渉権の期限が切れたが交渉は続けている。
 石油の確保という観点とアメリカから懸念が示されている核問題の解決という
 narrow pathを進んでおり、両者を追求する道を模索している。油田開発につい
 ては、経済性を度外視するものではなく、国民経済への利益・商業ベースで価値
 があるものであれば開発を進めるとの姿勢であり、現在、交渉によりそのための
 条件をつめているところ。

○ナホトカパイプライン交渉はどうなっているのか。また、大慶とナホトカを結ぶ
 計画はないのか。
→ロシアのパイプラインについては、中国ルートが先行したが、現在ではナホトカ
 ルートを主線、中国ルートが支線という位置づけで交渉が進められている。ナホ
 トカルートは総延長が長い分経済性に劣る部分があるが、地政学上は有利と言え
 る。なお、大慶とナホトカを結ぶというアイデアについては、中国の領土を通過
 することになりロシアとしては忌避するものと思われる。

○イラクの原油生産量は350万バレル/日という時代もあったが、現在は40万バレ
 ル/日しかないと聞いている。300万バレルもギャップがあるのはどうしてか。
→イラクの現在の原油生産量については諸説ある。1970年代末には350万バレル/
 日という生産量を誇っていたこともあり、潜在性があるのではないか。油田の老
 朽化や戦争による荒廃も一因と思われる。

○原油価格は上昇しているが、小売価格には変化がない。小売り業者は極めて厳し
 い経営状況に置かれている。過当競争に陥っている小売業界のあり方について、
 業界としての意見をまとめた上で、関係者を集めて議論できる場を設けてはどう
 か。

(2)「平成15〜19年度石油備蓄目標(案)」(資料3−1〜3)について、野中
石油精製備蓄課長及び小野石油流通課企画官から説明の後、委員からの主な
発言は以下のとおり(→は事務局からの発言)。

○ 石油備蓄はイラク戦争でも効果を発揮しており、まさにエネルギーセキュリティ
 政策の成功事例。他方、LPG国家備蓄の重要性も認識しているが、全需要量の
 7〜8%程度に過ぎず、アジアにおけるLPG需要の増加等を踏まえると、アジ
 ア+日本というコンテクストの中で、GTLやDME等の代替燃料の普及を進め
 るために、保安や品質確保等のソフト面でのインフラ整備を進めていくべきでは
 ないか。
→御指摘のとおり、GTLやDME等のソフト面でのインフラ整備に向けて、引き
 続き研究開発を進めるとともに、保安や品質等についても検討を行っているとこ
 ろ。

○ LPGの備蓄に関しては、建設中の国家備蓄基地がすべて完成すれば、民間備蓄
 も含め輸入量の約25%をカバーできることとなる。

○ 日・中・韓を始めとした、東アジアでの共同備蓄についてどのように考えている
 のか。
→昨年の国際エネルギーフォーラムにおける平沼イニシアチブにもあるように、東
 アジア全体におけるエネルギーセキュリティの向上は重要な課題。共同備蓄に関
 しては、まず各国が自ら備蓄し、それを緊急時に協調して活用することが基本で
 あり、そのためのノウハウ面での協力を進めたい。他方で、備蓄は多額の資金を
 伴うものであり、備蓄を持つ国が持たない国にどこまで恩恵を与えるべきかとい
 う議論にも留意する必要あり。

○ 備蓄には多額の資金が必要だが、価格の下落時に調達して価格の高騰時に放出す
 れば差益が生じるため、備蓄コストの負担を軽減できるのではないか。
→現行備蓄法は、価格安定化を目的にしているわけではないが、そうした点も含め
 て様々な観点から検討してまいりたい。

(3)「今後の自動車用燃料品質のあり方について(第二次報告)(案)」について、
野中石油精製備蓄課長から説明の後、委員からの主な発言は以下のとおり
(→は事務局からの発言)。

○ 軽油・ガソリンのサルファーフリー化も重要だが、LPGについては検討しない
 のか。また、グリーン購入法の対象LPG自動車は、非常にハイスペックなため、
 現状では世の中に存在しないが、この点についてはどう考えるのか。
→LPGのサルファーフリー化については、業界においても問題意識を持っており、
 真摯に対応していくこととしている。グリーン購入法の対象LPG自動車につい
 ては、ユーザーの声が高まれば、自動車業界としても対応車を提供していくとい
 う動きになるものと思慮。

(4)「その他」について、事務局より説明。


 ※ 「平成15〜19年度石油備蓄目標(案)」、「今後の自動車用燃料品質のあり方
 について(第二次報告)(案)」について部会として了承された。


              (問い合わせ先 資源・燃料部政策課 浅野、原口)


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