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◇◆ イスラエルを真似るイラクでの米軍戦術【イラク攻撃に関する全国会議員公開アンケート実行委員会】
http://www.asyura2.com/0311/war44/msg/540.html
投稿者 愚民党 日時 2003 年 12 月 11 日 02:53:20:ogcGl0q1DMbpk

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2003年 12月10日 水曜日   □□□□ □■  

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 ◇◆ イスラエルを真似るイラクでの米軍戦術
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パレスチナで失敗したことはイラクでも失敗する
ヨルダン・タイムス <意見> 12月4日  By Ali Abunimah
http://www.jordantimes.com/thu/opinion/opinion3.htm

 まさに多くのイスラエル軍高官が公然とパレスチナ占領地における
自国政府の戦術を批判しているときに、アメリカ合衆国はイスラエル
がおこなった最悪の間違いの多くをイラクで繰り返している。このこと
はイラクの安定と独立の回復の今後を方向づけるものである。

 11月18日付の『デトロイト・フリー・プレス』は、「西岸およびガザ地
区におけるイスラエルの弾圧を想起させる戦術として、アメリカ軍はイ
ラクのスンニ・トライアングル地帯でゲリラ戦士の嫌疑をかけた者の
住居を破壊し、女性と子どもを疎開させたあと、大型兵器で家々をつ
ぶし始めた・・・」と報道した。ハウィーダ村のある家の居住者たちは、
兵士たちが兵器を使用するまで5分の猶予しか与えられなかったと
証言した。

 これままさしく、人権団体とアメリカ政府さえもがイスラエルを繰り返
し非難したときの、スラエルの戦術である。『ニューズデイ』で報じられ
た11月5日の記事によると、「ブルドーザーが10日間動きまわり、兵
士200人をその地域に封じ込めるとして、ヤシとシトラスの果樹園で
入念に掃討作戦をおこなった。

 「兵士の乗ったトラックの屋根に据えられたスピーカーからジャズが
うるさく流れてくるあいだ、町の人々は見ているよりほかにどうしようも
なかった」と記事は伝えた。そして続けた。「イラク人は素早くパレスチ
ナ領でイスラエルがとった行為と比較した。そこではイスラエル軍が
安全対策と称して、また一種の共同社会の懲罰だとして、いつものよ
うに畑を掃討するのである」。

 『インディペンデント』紙上ではフィル・リーブズが執筆し、ティクリート
近郊にあるアウジャの町は、「もしイラクに移送されたのでなければ、
ヨルダン川西岸およびガザ地区そのものだ」、と書いた。長年パレス
チナ・イスラエル通信員と勤めたレーブズは町の様子を、「有刺鉄線
で封鎖された。出入り口は兵士が固め、土嚢(どのう)とコンクリート
のバリケード、一群の機関銃で守られている。占領当局が発行した
身分証明書を持つ人々だけが、町に入ることと、もっと厳重にチェッ
クされて出ることを許されている」と状況を再現した。(11月18日付)
       
 パレスチナにおける生活のある側面が、イラクの日常の経験にも
徐々に忍び寄っている。『ロサンゼルス・タイムス』は、アメリカ占領軍
が感じる不安感のために、「身体検査が日常生活に欠かせないもの
になってきた」と報道した。タイムスの記者アリッサ・ルービンの観察
では、「今では普通の住民までが一日に何度も身体を軽くはたかれ、
ポケットは裏返しにされ、財布と書類カバン、買い物カゴの中身まで
細かく調べられるようになったようだ。病院に通ったり、大学の講義に
出たり、役所に行ったり、祈りのためにイスラム寺院に立ち寄ること
にさえ、見知らぬ人間との身体的な接触を必要とされる」という。
(11月25日付)

 イラクとパレスチナの類似点が大きくなったことは、冷酷無情な軍事
占領の論理ゆえの部分があり、軍事占領は統制を維持するために、
あるいは統制を失わないように、より多くの無実の人々を抑圧下に引
き入れなければならないのだ。しかし、やっかいなことに、イラクにお
けるアメリカ戦術の相当部分は故意にイスラエルを模倣している。

 『ロサンゼルス・タイムス』は11月22日付で次のように報道した。
「(アメリカ軍を)占領者だと規定したゲリラによる流血の抵抗に直面
して、アメリカ軍は占領と住民蜂起を経験したことのある同盟国イスラ
エルに頼るようになった」。この記事はさらに、この6ヶ月間に、「アメ
リカ軍司令官とペンタゴン高官、軍の訓練担当者は、路上への障害
物の置き方から都市部でのゲリラとおぼしき者の隠れ家に爆弾を仕
掛ける方法まで、イスラエル諜報機関と治安当局に助言を求めたの
だ」。

 政府がイラク占領の統治方法についてイスラエルに助言を求めた
ことにアメリカ人が驚くのは当然だろう。イスラエルの残忍な方式は、
東エルサレムと西岸、ガザ地区の占領に反対する抵抗運動を終わら
せ「安全」をもたらすことに36年間失敗してきたばかりでなく、しばし
ばアムネスティ・インターナショナルのような人権組織から「戦争犯罪」
として非難されてもきたのである。

 破滅的に間違った助言をイスラエルに求めるよりも、アメリカはこの
種の抑圧的手段がパレスチナ人の決意を硬化させるだけだと次第に
認めるようになったイスラエルの重要人物に意見を求めるべきであ
る。抑圧手段では、イスラエル市民はパレスチナ急進派の自爆行動
によって、それまで以上に安全を狭められるだけだった。
 
 びくついて神経過敏になっているアメリカ兵によって、民間人が定期
的に殺され、不具にされている。アメリカ軍がイラク人犠牲者を数えよ
うとしてないので数字を入手するのは困難だが、『ボストン・グローブ』
の記者チャールズ・センノットは、最近、バグダッドの病院地区を訪れ
ると、アメリカ兵に撃たれた一般市民で一杯だったと記事を書いた。

 今月初めにリークされたCIA報告は、厳しくなった軍の戦術が、より
多くのイラク人を抵抗運動の側に追いやることになるだろう、と予測し
た。厳しい状況がブッシュ政府にイラク人への政権移譲を速めるよう
急かしている一方で、政府は広い範囲で新たな軍事作戦<アイアン・
ハンマー作戦>に着手した。そのことがイラク人の信頼を獲得しよう
とする政治的努力のすべてを台無しにするかもしれない。現在、ブッ
シュ政府は相互に矛盾する二つの政策をとっている。

 アメリカ人も気づくべきなのだ。アラブおよびモスレム社会では、二
つの占領が著しく似ていることはアメリカ合衆国の外交政策に対する
憤激と恐怖を高めており、最悪のケースとしてアメリカが戦おうと言っ
ている急進主義者勢力に油を注いでいる。

 ラムズフェルド国防長官がまだイラクの現実を否認しているのであ
るから、この政策上の混乱は驚くことではない。11月15日におこな
われた日本のNHKとのインタビューにおいて、ラムズフェルドは、イラ
クの治安状況は東京やシカゴの犯罪レベルとざっと比較することは
可能だと述べ、すべて占領は「うまくいっている」と主張した。ラムズ
フェルドは世界の世論に対するイラク占領政策の衝撃を認める気も
ないし、認めることもできず、ニュースの伝達者を非難することを求め
た。つまり、アラブの数百万世帯に画像を伝えたアラビア語放送のア
ルジャジーラとアルアラビーヤ衛星放送をもう一度、激しく非難したの
である。ラムズフェルドはさらに、アメリカが作ったイラク統治評議会
による最近の決定を認め、アルジャジーラのイラク事務所を閉鎖し
た。自由なメディアに対してもそんな程度なのだ。

 そのような態度がはびこっていては、アメリカの主導する合同軍暫
定当局(CPA)のイタリア人高官マルコ・カラマイが辞任したのも不思
議ではない。それは11月12日にイラクの都市ナシリーヤで19人の
イタリア人を含む31人の人々が死亡する爆発事件が起こった一週
間後のことだ。カラマイはイタリアの新聞『ウニタ』に対して、嘆かわし
いことにCPAがイラク社会を理解しようとしない態度は「錯覚と社会
的不満と憤激」を生じさせ、テロリズムが「容易に根を張る」のを許し
ている、と語った。彼はさらに、事態を収拾する唯一の方法はアメリカ
のために国連主導の暫定当局に権力を移譲することだと付け足し
た。

 この方法は軍事行動をエスカレートさせず、悪い選択肢のなかでは
最良のものとして残されている。しかし現行の運用面では、それが有
効なうちに選択するという国際的な信用も傾向性もブッシュ政府は
持っていない。

 (筆者はウェブ・サイトElectronic Iraq and The Electronic Intifadaの共同創
設者。記事はヨルダン・タイムスに寄稿された)

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■訂正■ [NEWS0371] 米軍はイラク人の感情と意識を獲得できず

<シドニー・モーニング・ヘラルド 12月8日>の次の段落:

 3月28日の夕方、誤爆と広く信じられているアメリカ軍のミサイル
がこの街の市場を直撃し、55人を殺害し、多くの人々に負傷を負わ
せた。ジャバルが部屋を指さした。そこは埋葬される前に、慣習とし
て遺体が洗浄され白い衣装でくるまれる部屋だった。「私たちは爆風
で首を切断された一人の今日うぃの遺体を洗わなければならなかっ
た。もちろん、お前はその晩ここにいた。お前はそれを見ていた」。

「今日うぃの遺体」は、「教師の遺体」の間違いにつき訂正します。


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