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隷属合理化の伝家の宝刀「中東依存度の高さ」を疑う 
http://www.asyura2.com/0311/war45/msg/656.html
投稿者 FakeTerrorWatcher 日時 2003 年 12 月 30 日 16:40:38:ctKRGOvG/DIEQ
 

(回答先: アメリカを逆恨みすまじ。「石油資源の9割近くを中東地域に依存する我が国」なのじゃ 投稿者 木村愛二 日時 2003 年 12 月 30 日 12:58:24)


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◆日本の石油の中東依存度
日本の石油の輸入先は一時期に比べて多様化していますが、UAE(アラブ首長国連邦)、サウジアラビアなどの中東が依然として圧倒的に多く約88%(2001年度)を占めています。
中東依存度の推移を見ると、1960年代後半から1980年代にかけて徐々に下がり、1987年には約 68%まで低下しましたが、それ以降は再び年々高まる傾向にありそれ以降は再び年々高まる傾向にあります。
これは石油輸出国であった中国が1993年以降は石油輸入国に転じるなど、アジアの産油国で国内需要が増加してきたためです。
石油の安定確保を図るためには、産油国への経済協力などによる国際協調の推進や、輸入先を さらに分散化すること等が必要です。
http://www.tepco.co.jp/custom/LapLearn/world/jpn01_03-j.html
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 上の図で面白いのは、レーガン時代に再び上昇傾向に転じる依存度で、依存度の上昇の傾きが収まるのは見事にアメリカ大統領選挙戦の時期に重なること。公式にはこのことはOPEC等々で説明されることになるのでしょうがそれだけなのでしょうか。(そんな説明を行うアナリストが本当のことを言っているのなら、彼らは当の昔に先物取引ででも億万長者になっていたことでしょう。そして金を稼いでいるのはどうした人間を思い出しましょう。)
 上の東京電力のページで言われている「多様化」というのは間違いないのですが、「多様化」という言葉から単純にアメリカ依存からの脱却をはかる日本の努力が実を結んだと考えるのは早計でしょう。

 そしてこの現在、「中東依存度」という言葉を「伝家の宝刀」として持ち出し「止むを得ない」と納得させる面々も実に興味深いものがあります。もし、それを持ち出す人間がそれを意図し、そしてそれを利用していたとしたら・・・。

 上の東京電力のページでは1993年以降の上昇理由の説明しかなされていませんが、それ以前の上昇についてはパーレビ国王失脚、イラン・イラク戦争などが理由として用いられるのが一般的です。こうしたことも全て、あたかも日本の意思に反して予期せぬ外的要因によって上昇したかのように説明されているわけです。
 『石油のコモディティ化(商品化)』という言葉も用いられます。(「金融商品などと同じように、「石油ももはや、OPEC(石油輸出国機構)が価格カルテルを組み、消費国がIEA(国際エネルギー機関)のような仕組みを作ってそれに対抗するといった国際政治のパワーゲームの対象ではない。市場原理 に基づいて売買される国際商品のひとつにすぎない」という時代潮流、これがコモディティ化ということだ。」『過剰な中東依存脱却のために日本は「原発技術立国」を目指せ』寺島実郎、小学館『SAPIO』2003年6月25日号掲載SIMULATION REPORT記事http://www.jri.or.jp/rijicyou/hatugen0307-3.htm
 しかし、私にはまさにこのコモディティ化という言葉は、グレッグ・パラストが指摘するようなアルゼンチンならアルゼンチンで、ボリビアならボリビアで、IMF、世界銀行、WTO、アメリカが同じスタイル、違う商品で、よってたかって行っている貿易自由化、グローバリゼーションという言葉で隠蔽した巧妙なアメリカの侵略政策に重なるように思えてなりません。石油は非産油国に対するオールマイティのカードではないでしょうか。つまりOPECの権力を相対的に弱体化させ、石油がパワーゲームの対象ではなくなったかのように思わせるのがコモディティ化なるもので、実は依然パワーゲームの対象で、それどころか、石油は国という枠を越えて今やアメリカの世界覇権戦略に用いられるカードになっているということです。

「ステップ1は民営化。スティグリッツによれば、正確には『賄賂化』である。国家のリーダーたちは、自国の産業を売り払うことに抵抗するどころか、世銀の要求を盾にして国内の反対派を黙らせ、喜んで電力会社を売り払った。国家財産の売却価格をほんの数十億ドル差し引くだけでスイスの銀行に10%のコミッションが振り込まれる。その可能性を示唆されると『彼らの目が輝くのが分かった』そうだ。」・・・グレッグ・パラスト著『金で買える民主主義』P.198ー199)

 状況に相違はあっても、日本の石油の「コモディティ化」なるものによって目を輝かせ、口座にたっぷり金を蓄えた人間はいなかったのでしょうか。
 
 イランコントラ謀略推進で障害となったボーランド修正が決議された頃からイランコントラ発覚まで中東依存度のグラフは下降傾向。ブッシュ父が大統領になり再び上昇に転じたものの大統領選挙前に沈静。そして第一次イラク侵攻で再び上昇。フセイン・トラップとして有名なフセインと駐イラクのアメリカ大使との第一次イラク侵攻前の会談でも石油価格について触れていました。そして再び大統領選挙前に沈静し、上昇というパターン。
 そして「コモディティ化」。グローバリゼーション、マンセーです。
 しかし国連の管理下で、イラクが石油の輸出を行うことが認められたタイミングで、石油依存度は再び沈静化。しかし、アメリカのバブル、好景気がすぼむのを打ち消すようにビンラディン・テロののろしが打ち上げられた1998年のケニアのアメリカ大使館テロがあって再び上昇に転じて今に至るというわけです。
 イランコントラ、第一次イラク侵攻、数々の疑惑のテロ、911、そしてアフガン、イラク戦争ときたこの現在、踊らされる大衆でいたくないとしたら、「止むを得ない論」のベースとなる「中東依存度」という言葉で思考停止するのではなく、ここでも公式発表の背後にある謀略を読む努力を怠らないことが、ますます大切に思えてなりません。

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 カショギもリンクするロッキード事件が明らかになり、中東依存度というのは徐々に下がっていました。しかし一気に転機を迎えるのはロンヤス時代。イラン、イラク双方への仕込みを行う、謀略うずまくレーガン時代でした。武器商人カショギの朋友、サウード国王とCIA傀儡のお爺様@カルト勝共のカリスマ、は同じ穴の狢であるばかりか実際仲良し関係。岸一族はサウジとも実に縁が深い。日米関係強化合理化の伝家の宝刀「中東依存度」というのは岸関係者の権力のバロメーターとも読めるんですね。引き上げておいて それを伝家の宝刀であるかのように言って、それで納得してもらえる日本は実にお気楽です。
 まあ、原発利権もからむんでしょうが。そんな腐臭が漂う拉致家族のラッパ吹き、今や評論家いませんでした?日本の言論界なるものは全くのお笑い。
 サウードの末裔、中東のお坊ちゃま普三にあたるのがファハド国王、ファイサル王子@アフガン・ムジャヒディンサポーター。カーライル、ハーケンエネルギー、BCCIとブッシュ、CIA、911につながる面々。
爺さんの頃には日本にCIAからの金が動いていましたが、今もどどっと入っているんでしょうね。
http://news2.2ch.net/test/read.cgi/news2/1072009420/348
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