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拉致被害者家族の政治利用
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投稿者 愚考 日時 2004 年 3 月 03 日 22:11:26:SXA7Sr6NkdU/w
 

《 拉致家族を返す北朝鮮提案は1年も前からあった 》韓国・KBS、2/13報道

【姜錫柱第一外務書記は今回の協議で、「北朝鮮は日本側に1年も前から、帰国している拉致被害者が、北朝鮮の空港まで出迎えに来たら、家族を全員帰すと提案している。」と、日本を非難していた。】

この報道を日本政府側が否定した様子はない。ということは事実と受け取っても良いだろう。それではなぜこの事実を公表しなかったのか。この提案が公になると拉致被害者家族も返さない悪の帝国としての北朝鮮のイメージがダメージを受ける。そうなれば、「北朝鮮の脅威」で「日米軍事同盟」を強調しても国民に利かなる。

その結果、自衛隊のイラク派遣もミサイル防衛システム(MD)の導入も国民の反対に遇って日本政府の思惑通りに行かなくなる。そこで政府はこの事実を隠して「北朝鮮の脅威」をマスコミに煽らせ続けさせた、と言うことだろう。

日本政府にとっては北朝鮮は都合の良いところで使える、打ち出の小槌のようなものだ。小泉訪朝からして、田中真紀子外相更迭で下がりっぱなしになった人気回復の道具でしかなかった。いかにも大層な「東アジアの安定」などと見栄をきったが、結果は北朝鮮を悪の帝国として利用したにすぎない(これによって日本国が特別得をした気配は微塵もない)。

だから、拉致問題も利用出来る処で利用するというのが小泉政権のホンネということになる。拉致被害者5人の帰国を最も有効に政治的に利用したのは安倍幹事長だ。しかし、彼がこの問題で政治的才能を見せたわけではない。街頭で「みんなで北朝鮮に向って、家族を返せと叫び続けましょう」などとアジ演説をしている始末だ。だが、マスコミを利用して対北朝鮮強硬派のイメージで自分の売り込みには成功した。

ところで、被害者家族を取り戻すのは大変なことだろうか。北朝鮮側にとっては本命の5人に逃げられた格好になってしまった。本命がいないのに脇役の家族を拘束しておくメリットは最早ないだろう。

もしこのまま拉致被害者家族を日本側に引き渡さないなら、既にこびりつている非人道的国家イメージを更に悪化させるだけだろう。それでは困窮して咽から手が出るほど欲しい人道支援を国際社会から得ることがより困難になる。だから、家族問題は早いところ片付けてしまいたいと言うのがホンネではないだろうか。

田中真紀子(元外相)が選挙中に曝露したように、拉致被害者を戻すのに10億円を払ったと言うことは本当の話しのようだ。なぜなら、それに対する弁明が一つも出てこなかったのだから。となれば家族を連れ戻すには「金額」の折り合いつけばいいだけの話しだろう。

5人で10億と言うことは、家族分としては倍の20億も出せば直ぐにでも解決する話しではないか(なぜ高くなるかと言えば、子供たちは北朝鮮が育てたのだから、と言うぐらいの屁理屈は並べ立てることだろうから)。互いのメンツの問題が残るとしても、些細な事だ。あちら側は金正日が命令を下せば全てそのようになるのだ。

それをさも大変なことの様に政府が見せているのは点数を余計に稼ぎたいのと、解決の遅れはとんでもない者を相手にしたからだと、自分達の魂胆を見破られない為のものだ。こんなものは小細工にすぎない。

現時点では国交問題と家族帰国の問題は全く別物だ。国交の方は6ヶ国協議がなんらかの結論を出すまで進展は有り得ない。だが、家族帰国問題はあの協議の場での議題にもならない。ということは、あの協議がどうのような成り行きになろうが家族の帰国問題は関係のない話だ。

元々、ワシントンは金正日体制を壊そうと思ってない。それはフセインに浴びせた言葉と、金正日に浴びせている言葉を比べてみれば明らかだ。ワシントンが意図とした通り、イラク復興支援金と自衛隊派遣とMDは型がついた。お蔭で人気が一層落ちた小泉内閣の延命の為の支援が必要となった。

これを回復させるのには当面(だが)用済みとなった「北朝鮮脅威論」を引っ込めてもいいから、人気回復手段として拉致被害者家族の連れ戻しは、ワシントンも望む処だろう。となれば、参院選を睨んで政府は家族たちを連れ戻す時期を狙うことになる。それが今の状態だ。

しかし、マスコミも被害者家族の帰国が大難問のように報じている。その上、アメリカの支援を大層なことのように報道している。だか、アメリカが拉致問題で日本を本格的に支援する積もりならば、6ヶ国協議の議題にこれを入れた筈だ。たとえ他国が反対しても、強引にねじ込むぐらいなことは出来ただろう。

それをしなかったのだから、拉致問題に対するアメリカの態度はリップ・サービスと言うべきレベルのものだ。マスコミのこの問題に関する報道姿勢は政府の意に従ったものと解すべきものだ。

そもそも拉致被害者を産んだのは政府の責任だ。まともに国土防衛をしていれば、北朝鮮の工作員が何十回何百回も不法に入出国を繰り返せるわけがない。明らかに国土防衛組織の怠慢に他ならない。その責任のけじめも着けずに、拉致被害者たちを徹底的に政治利用しているのは言語道断と言わざるを得ない。

それにしても札束でしか外交が出来ない政府を持っている国民は不憫としか言い様がない。

http://homepage1.nifty.com/kikugawa_koubo/tanishi.htm
 
 

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