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投稿者 あっしら 日時 2004 年 2 月 09 日 02:40:27:Mo7ApAlflbQ6s
 

(回答先: おそくなってすみませんRe: 「供給→需要」原理や政策的需要喚起について  [オニオンさんへ] 投稿者 オニオン 日時 2004 年 2 月 09 日 01:13:54)


オニオンさん、レスありがとうございます。


>例えばの話政府がお金を刷ってそのお金で公共事業なり何なりをした場合はどうなの
>でしょうか?ここでの政府の需要に使われたお金はどの供給活動にも使われていない
>と思うのですが。また企業が何かする際銀行からお金を借りる(信用創造)の場合も
>これと同じではないでしょうか。

今の日本の経済構造(デフレ)で、政府が支出を増やして供給>需要のギャップを埋めることは有効な政策です。
しかし、そのための原資が従来的な赤字国債発行システムで60年かけて利息付きで返済するというかたちであれば、利払いの重荷が積み上がるので一時しのぎでしかない施策です。

企業がお金を借り入れようとし、銀行も貸し出ししようとすることは、必ずしも保証があるわけではありませんが、貸した(借りた)お金で事業を拡大し、利益も増大する見込みは共有しているということです。(今はそれがないから、貸し渋りが起きています)

民間の貸借がスムーズではないからとそれで落ち込む投資を政府部門が補うのは、「信用創造」の本来的なかたちとは違います。

政府が将来的な負担をないまま財政支出の拡大ができるというのなら別ですが、民間の代わりの借金をしてお金を使うことは、中長期的には国民経済をよりおかしくします。

民間のある割合の借り入れが見込み違いに終わって不良債権化しても、民間同士の問題で国家(政府部門)は関与する必要はなく、銀行も他から得る収益で不良債権をなんとかカバーできますが、政府が借り入れしたお金は、政府が責任をもって(徴税して)返済する必要があります、

何より、政府支出でGDPを支えるかたちを志向すれば、毎年、赤字財政出を拡大していく必要があります。(経済は規模の大きさではなく増加していくという変動が重要です)
それが後世の重荷にならないシステムであればかまわないことですが、現在のように、徴税で府債務をきちんと返済する原則になっていれば、結果的に増税を招く政策なので一時しのぎのものでしかありません。

「失われた10年」と呼ばれるような長期の経済低迷にあるときは、政府の赤字財政支出がすぐに経済の重荷となって跳ね返ることになります。

>だめ企業云々という話はそもそもだめ企業の定義とは何か、とか、どれくらいの企業
>がだめ企業といえるのか、や、世の中に出回るお金の量が増えればどのくらいのだめ
>企業が普通の企業になるかなどを確認としなければならないので少し(ごめんなさい、
>多分かなり)待ってください。


ダメ企業とは、債務の利払いがままならない収益状況にある企業を指すと思っています。
逆に言えば、債務の利払いをしなければ、人件費や仕入れを支払って営業活動ができる状況にある企業です。(それもできない企業は破綻させられます)

債務が実質的に軽減されるインフレに転換したり、稼働率=利益率が上昇する需要の増大があれば、ダメ企業は救われると思っています。

マネーサプライの絶対的規模ではなく、まずは、名目GDPが増加する経済状況になることです。
(これがデフレ脱却の基本構図です。そのためには、供給の増加(供給量の増加ではなく)とそれを支える貸し出しの増加を通じたマネーサプライの増加が持続する必要があります)


>もし仮に中央銀行による大盤振る舞いが行われた場合、神風の後に反動が来るとの事
>ですがそれはどういうことでしょうか?中央銀行による大盤振る舞いを主張するのは
>今の日本が不景気なのは信用崩壊が起きてるからだという説を支持しているからです
>(貸し渋りや貸し剥しの話を聞くとやはりそうかなと思います)。とするなら通貨供
>給量を上げれば景気は回復する、という論法です。


中央銀行が、毎年100兆円のバラマキをするといったように継続的に大判振る舞いをするのなら反動は起きません。
企業は、中央銀行の大判振る舞いを当て込んで、設備投資や雇用増加を行うからです。
(設備投資はそれが供給力として稼動するまでに時間がかかるので、GDPがうまく拡大しているように見えるはずです)

しかし、100兆円という膨大な大盤振る舞いであってもそれが一回限りのものであれば、企業はそのお金をなんとか自分のものにするという行動はしても、長期的な見通しに基づく設備投資や雇用拡大には踏み切らないはずです。
企業は、それよりも、稼働率を目いっぱい高めつつ財の単価をできるだけ高く販売政策をとります。
せいぜい、中国など今後の見通しで生産能力を増強しても問題がないと判断したところの投資が拡大することになります。この間の動向を考えると、日本の神風が、中国などの景気を良くするという歪んだ波及効果になると予測します。

(稼いだお金を供給活動の拡大に再投資しない限り、お金は債務の返済や実体経済に使われない金融取引(預金を含む)に投じられることで、銀行に戻り、さらには中央銀行に戻ることになります。せっかく投入されたお金も実体経済から引き上げられることになります。これが、神風は債務の軽減には大きく貢献するという理由です)

100兆円の多くが企業や銀行に回収された時点で国民経済の需要は大きく減少し、それまでの物価高騰や供給不足が一気に過剰供給と物価下落に転換することになります。
現状のだらだらのデフレ・スパイラルよりもさらに苛烈なデフレ・スパイラルが日本経済を覆うようになります。

また、中央銀行が毎年100兆円の大盤振る舞いをするとなったら、多くの企業がそれに依存した経営を行うようになり、日本企業のいわゆる国際競争力は大きく劣化することになるはずです。

「今の日本が不景気なのは信用崩壊が起きてるからだという説を支持している」のなら、神風ではなく、銀行の財務状況を根底から改善させるような資本注入を行い、貸し出し債権の回収と新規貸し出しのリスクが低下するデフレ解消=総需要の経過的(継続的)増加をはかる政策を考えるのが正解です。

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