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Ddogレポート1月31日2004年 株為替
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投稿者 Ddog 日時 2004 年 2 月 01 日 01:54:13:ZR5JcjFY1l.PQ
 

Ddogレポート1月31日2004年

昨年、2003年内日経平均12000円を予想し、見事に外れてしまったDdogです。が、NYやナスダックの復活は予想どうりでしたでしょう?NY1万ドル突破無くして日経平均11000円突破なしとしましたが、昨年高値を1月第4週目で、やっと上回ることができた。喜んだのもつかの間、FOMCで、米金利上昇時期が早まることを示唆する声明がタイミングよく発せられたので、NYが暫し調整期に入り、日経平均も暫し調整かもしれません。
少々年初より過熱した相場がほどよい押し目を形成することができるので、理想的な相場展開だと思います。日経平均の2段上げが始まったと考えるべきでしょう。DIRアナリスト三宅氏の予想では、「米国経済 中国経済のクラッシュが無く、円ドル100円突破無しの最も薔薇色の前提で、日経平均15000円から16000円。そして2006年には2万円を予想されています。多くのアナリストが指摘するように、ITバブルのニューエコノミーの胡散臭い景気の回復期よりは、輸出産業の対中ビジネスの伸びと、基盤産業(かつてはオールドエコノミーと呼ばれた産業)のリストラの成果で、今回の景気回復は、地に足がついた景気回復であるということに、私も感じます。中国経済の失速さえなければ、充分2万円復活のホラ話をそろそろ語り出すアナリストが出始める時期かもしれません。
外人の日本株の買い越しは本物かと思います。新生銀行が上場します、525円で公募価格が決まればオーバーアロットメントを含め現金2400億円を手にします。公開後保有リップウッド分を含めると、1210億円が約8000億円に化けるのですから、おいしい市場の日本市場へ外資の流入は続くと考えるべきでしょう。そして、注目はリップウッドが公開し手にした資金で次に何を投資するか注目です。一説には都心の一等地の買い占めとも聞きます。京阪神を含めた首都圏以外の地価の下落は依然不十分で、下落はまだ止まらないと思いますが、原宿表参道あたりより始まった、外資による都心不動産取得は地面下ではだいぶ進んでいる噂だ。財務省の対内直接投資状況によれば2003年上半期対日直接投資実績は9800億円。ピークであった2000年度の3兆1000億円の3分の1、そこで含み資産を含めた8000億円をリップウッドがどう使うか興味深々です。(不動産以外のもう一説はサラ金か通信機器企業へのM&Aとの噂。)3月に発表される公示価格が気になります。
今回の景気回復も、リスクマネーをあまり取らない国内機関投資家、個人日本人は積みあがる外人達の資産ドル箱を眺めつだけで、自助努力もしない人間に限って、年金の取り分に文句を言っている程度だろう。いつものように国内機関投資家は相場が一旦仕上がる直前になってから慌てて最後に参入して、相場が一旦終了するシナリオを繰り返すかと思うと気が重くなります。

為替及び米国について。
G7直前は円高になる傾向がある。G7を境に相場は変化する事が多いが、一段と円高にはたしてなるだろうか?先週私の勤務する某証券某支店では、一般法人および個人の億ロットのドル債投資約定が相次いだ。私の担当する外債投資を得意とする個人投資家も、120円台で全部売り払っていたドル債を、4年債を千万単位だが投資再開しはじめた。
大統領選挙の年の円ドルが前半円高後半円安である経験則もさることながら、風向きは変わりつつある。その外の根拠を列挙しよう。先進国通貨の大幅下落は、1985年のプラザ合意以外おおよそ3割が相場反転の目処となっている。92年のソロス氏によるポンド危機は29.2%下落。95年のドル全面安時は1ドル79.75円を記録し対円で29.8%下落。98年ロシア危機はドル円で31.4%。99年のユーロ発足時からユーロドルでの下落が29.5%ユーロ円で33.3%の調整であった。ということは、136円からだと…105円は少し早いかもしれないが、調整率から推計するドル底打ち近しと思う。

盛んに懸念される米経常赤字は03年4−6月期1393億ドルをピークに減少に転じている可能性がある。7-9月期赤字1350億ドル、その後のドル安で赤字は更に減少しているはずだ。米貿易収支も昨年3月429億ドルをピークに減少している。昨年10−11月期は貿易赤字380億ドルに対し、876億ドル資金流入があり、日中通貨当局のドル買い支え介入を除いた民間投資資金は616億ドルである。

私は親米保守主義者という認識はないが、アメリカ幕藩体制が完成強化される世界観を持っている。多くの阿修羅ファンの主流世界観は、アメリカ幕藩体制の終焉という、ブッシュを落選させたいアメリカ東海岸リベラル主義者や、ヨーロッパ保守派プラスリベラル主義者(反原発運動や、反捕鯨運動が好きな、グリーンピースに代表される人達)のプロパガンダに同調されているか、受け売りの意見が多いように思える。

冷戦が終結し、新しい世界秩序が構築されようとしている現代は、パックス徳川による新秩序が形成されつつある江戸幕府初期に似ているような気がする。第二次世界大戦が桶狭間で、東西冷戦が関ヶ原、湾岸戦争が冬の陣、今回のイラク戦争が大阪夏の陣に例えられるかもしれない。人類の歴史上、軍事力が最も強大な者が他を支配するのは普遍の原理と思う。今回日本も御三家となったわけだが、考えてみれば尾張徳川家のように常に幕府より監視される藩もあれば、紀州徳川家のように本家を継いだ藩もある。私が思うに、日本は水戸徳川家で充分だと思う。幕府へのご意見番としての日本には皆さん不服だろうか?
ご意見番に出世するにはもう少し努力が必要かもしれませんね。

話がだいぶ脱線したが、私が主張したいのは、戦争による秩序の再構築がないかぎり、世界秩序はパックスアメリカーナのままであると思う。故に基軸通貨としてのドルは、軍事的弱体化が訪れない限り決定的な紙切れ化=暴落はないと考えたい。

歴代大統領がてこずった外様大名達が、幕藩体制下で生存する道を取るようになった。リビアやイランは幕府に恭順を示し イラクはお取り潰し 中国も臣下の礼をとるようになった。北朝鮮はまもなくお家断絶に追い込まれそうで、幕府は急速に信用を取り戻すのではないか。今回の知地政学的リスクも収束に向かうと読みたい。
上方(旧大陸ヨーロッパ)勢力は心情反幕府だが、銭金の為にはやがて幕藩体制をに組み込まれていった歴史的流れの共通点を幾つか感じられる。

先日のダボス会議での多くの議論見解では、昨年までの反米主義的議論が一変したという。現在の世界経済回復は本物であり、米国主導の世界経済成長は恒久的に持続する説を支持する意見も多く出たという。グリーンスパンの見解によれば「不安定な世界経済が引き起こした対外不均衡をファイナンスする上で何ら問題は起きないであろう」という。

世界経済は依然事実上のドル本位制を採用しているので、急速に拡大した米国の対外債務もまったく現在のところ世界経済ベースでは問題無い。日中を中心としたアジア諸国によって米国はファイナンスされ、米国がアジアの製品を買い続ける構図に変化の予兆が見えない。米国が市場を提供する代り米ドル建て債を買い続ける限り実質金利の大幅上昇は回避されると思う。
それどころか、米国はアジア諸国の金融を米国の支配下に置く国家戦略は進行中に思える。2004年下期上場予定の中国銀行が上場して上昇しきった直後が非常に怖い。中国政府は、外国人による対中投資の持続を国家戦略と据えているので、国営主要企業の公開ラッシュの最中だ。中国銀行は商業銀行の側面と中央銀行の側面を持っている。そんな株を上場させるのだからはたしてどのようなことになるか見物である。もしかしたら、上昇しきったところで、不良債権問題で一気に畳み掛ける戦術を米国が取る可能性を考えておくと、今後の世界新秩序整備の展開を想像する上で非常に面白い。ファイナンスの蛇口を握ってしまえばアメリカの思う壺。なんせ大口の蛇口(日本)は小泉―竹中ラインの活躍で、米国は握っているので、米国にとって、対外不均衡は何ら問題が無いとのグリーンスパンの発言は、妄想でも耄碌でもないことがわかると思う。

さて、日本経済にとって、最大の恩恵を齎したとともに、最大の不安材料だ。黄文雄の一連の書籍や、ゴードンチャン等の書籍だけではなく、リーマンブラザーズのレポートや、今週号のニューズウィークの中国経済崩壊予想特集に限らず、昨年の中国脅威論以上に中国経済崩壊論がブームだ!
ここ数年来中国成長懐疑者である、Ddogは世の流れとは逆にチャイナコンセンサス一応似非支持者に落ちぶれた。中国経済が崩壊するのは時間の問題である認識は変えないが、2008年の北京オリンピック前年までは、なんだかんだで、結局成長し続けるという市場参加者のコンセンサスは信じたく思ってきた。ただ、対中直接投資の増加は日本経済にとって、将来災難を齎すのは確実に思える。日本経済の牽引車である対中輸出の増加は、日本の対中経済依存の増加は国策としては避けるべきであるが、やむを得ない地政学的位置に日本と中国は有る。
最近日本から中国へ様々なものが輸出されるようになったのだが、これが驚きの連続だ。
農産物といえば安い中国野菜を日本人庶民が食す構図であった、ところが近年みかんや、苺、青森りんご鳥取梨、北の将軍様も大好きなメロンなど、主に高級野菜果実やほたて貝など高級魚介類を、日本より中国へ輸出しているというのだ。
更に驚く事に、自然破壊が深刻な中国は日本の山林より木材を大量輸入しているという。
閉鎖されたNTTの支社支店より廃棄予定の交換機を大量輸入しているという。最新式電話交換機だと対応出来ないそうだ。取引先の電子部品メーカーの常務さんの話だと、固定電話用の部品の生産が間に合わないそうだ。

世界経済に組み込まれた中国経済はその抱えた爆弾の大きさに世界経済は恐怖するのも時間の問題と思います。2008年まで中国共産党および経済が持ったとしても、いずれ中国経済は崩壊する可能性は強いので、日経平均の2万円は、一度大きく越えていて欲しいものです。

昨年の今頃の、破算板を再度見直すといいだろう。ライオンは眠らない、国家破産近し、日本経済終末論が渦巻いていた。今は多少やや希望が持てるような気がしてきた。中国、米国、EU、はたして日本以上に希望が持てる地域は存在するのか?阿修羅サイトの主流世界観である陰謀論的には、ユダヤまたは、支配層と呼ぶ、空想的完全無欠の経済人が、富の寡占の成功結果とでも主張されるのだろうか?最大の矛盾は、それら寄生虫は宿主無くしては生きられない。寄生虫は中国へ移動したと主張される論客がおりますが、中国は2008年までのチャイナコンセンサスすら幻想であって、寄生虫はSARSの国に寄生するようには思えない。


今日の愚痴
小生は所謂 証券マンですが、最近は朝6時からオフィスを締め出される10時過ぎまで働いても、とても業務をこなし切れないくらい業務が極めて多忙です。土曜も会社へ行くと休みの朝7時というのに、半分以上無給出社しています。嫌になります。相場が活況であることには間違い無いのですが、時節がらどの業界でもそうでしょうが、リストラと、コンプライアンス面が過剰に厳しくなったのが、業務を多忙にさせる原因ですね。最近は営業収益以上にコンプライアンスに過剰に神経質となり、顧客との電子メールのやり取り禁止する、極めて異常な状況にまで過剰なコンプライス緊縛を掛けられています。もちろん、私的に発行していたメルマガも中止、ですが収益の追求は厳しく手足縛っておいて、さあ前よりしっかり走れってな具合です。これは厳しいリストラを掻い潜り、会社に残った多くの企業戦士の皆さんが今感じている事であると思います。なにも私ばかりが感じていることではありません。それでも、体調体力管理も自己責任で管理しながら、嬉々として働き続けてしまいます。work as Bee結局のところ、我々企業戦士は、武士道精神というか、求道精神の血が流れているような気がします。まだ映画は見ていませんが、ラストサムライは我々であると、思うのであります。(嗚呼勘違い!)

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