世界最大の金融グループである米国のシティグループ系列のシティバンクが、韓美（ハンミ）銀行買収を事実上確定したことにより、韓国の金融界に「シティバンク台風」が猛烈に吹き荒れる見通しだ。

　金融専門家たちはシティバンクが巨大資本と韓美銀行の店舗網を基に本格的な韓国参入に乗り出す場合、競争力の脆弱な韓国の銀行は太刀打ちできないという危機感をあらわにしている。

▲シティバンクの韓美銀行買収が間近＝当初シティバンクは昨年末、韓美銀行買収戦から身を引いていたが、今年に入り立場を変え、ニューヨーク本社直々に本格的に参入して来たことがわかった。この過程でシティバンク出身の河永求（ハ・ヨング）韓美銀行頭取が相当な役割を果たしたという話だ。

　シティバンクは既存のカーライルグループの持ち株（３８．６％）はもちろん、２大株主であり韓美銀行買収の競争相手であるスタンダードチャータード銀行の持ち株（９．７６％）を買い入れるため詰めの交渉を行っている。

　またシティバンクは追加で１０〜２０％を公開買収し６０％代の持ち株を確保するという戦略であることが分かった。１株当たりの買収額は現在の株価（１５０００ウォン代）と経営権プレミアムを勘案した場合、１７０００ウォン程度が有力だと伝えられた。

▲金融界に地殻変動起きるか＝金融界ではシティバンクが前面に登場する場合、小売（個人）向け営業を集中的に攻略するだろうと見ている。シティバンクは１９６７年にソウル支店を出した後、３７年間韓国で営業をすることで韓国市場を熟知しているため、既に市場分析は終えていると見るのが妥当だ。

　銀行業界関係者は「シティバンクは上位２０％の顧客をターゲットにし、集中攻略するだろう」とし、「シティバンクの１２の韓国内支店と韓美銀行の２２５の支店が合わされば、恐ろしい威力を発揮するだろう」と述べた。富裕層の顧客が近隣のシティバンクの店舗を利用するだろうという指摘だ。

李志勲（イ・ジフン）記者 jhl@chosun.com
金榮鎮（キム・ヨンジン）記者 hellojin@chosun.com

http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2004/02/17/20040217000079.html

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