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2004/02/12 海外市場動向:G7のポイント・・・日米双方で再確認した「リフレ策の継続」☆☆ [住友ゴールド]
http://www.asyura2.com/0401/hasan33/msg/600.html
投稿者 あっしら 日時 2002 年 2 月 18 日 22:30:27:Mo7ApAlflbQ6s
 


注目のボカ・ラトンG7が終わった。

ひと言で表現すると。世界経済を見るうえで将来にわたっての問題、しかも
現時点でも無視できないほど大きくなっている問題である、“膨れ上がった
米国の赤字問題”をどうするかについての本格的話し合いは、先送りされる
こととなった。

どんなに赤字が膨らんでも、借金が続けられるうちは(あるいは資金提供者
がいるうちは)国家であれ法人であれ、また個人であれ問題なく事態は進展
する。米国の赤字の背景には、それゆえ(堅調な個人消費⇒輸入増⇒数年に
わたる貿易赤字拡大・・・という図式)日本も欧州もその恩恵に浴すること
で、ここまで景気が底割れせずにやってきたという側面がある。したがっ
て、あからさまにそれを非難もできず、また米国自身もそれを承知してお
り、むしろ“だから協力しなさい”というスタンスを取り勝ちとなる。

今回のG7では、さすがにここまでのドル安ユーロ高のピッチが早く、変動
率も大きかったことと、それが米国の「双子の赤字拡大」に後押しされた資
金移動によりもたらされたことを懸念する欧州サイドからの強い働きかけも
あり、赤字拡大への懸念については、一応盛り込まれることにはなった。
「中期的に健全な財政政策の戦略を示す」という件(くだり)がそれだが、
さすがの米国も自制の意を示したわけだが、はっきり言って声明から真意を
汲み取ろうにも??であるし、その実行についても疑問視されている状況
だ。

もっとも、今回のG7にそれ(問題解決に向けた動き)を求めることに無理
があるのも否めない。

2004年も早くも2月に入ったが、今年はイベントの多い年といえ、とく
に世界各地で注目の選挙がいくつか予定されていることを1月26日配信号
で取り上げたが、それがその理由である。

選挙というと11月の米大統領選がその筆頭だが、3月のロシアの大統領
選、中台問題で注目される台湾の総統選挙、7月には日本の参議院選挙、他
にも韓国やインドネシアなど米国との関係や国際情勢上目が離せない選挙が
続く。空白地帯としてヨーロッパが目立つが、いずれにしても選挙が多い年
である。それだけ、金融市場が政策の影響を受ける可能性も高いといえる。
なぜなら一般的に選挙を控えると、どこの国でも政策は内向きになりがちと
なるからだ。再選を目指して様々な対策を講じているブッシュ政権がその筆
頭だが、昨年11月には中国に対し繊維製品3品目の輸入制限(セーフ・ガ
ード)を発動したのは、国内の繊維業界を考えてのことだった(余談だが、
繊維業界はそんなスタンスを見せるだけで“お茶を濁して”もらっては困
る。もっと本格的な対抗策を打つべきと、むしろ政権に対し反発を強めてい
ると伝えられている)。そしてそもそも、昨年から鮮明になったドル安誘導
自体が、国内輸出産業を睨んだ政策でもある。つまり保護主義的な政策が幅
を利かす機会が増えている。

これがなぜ問題なのかというと、米国の黄金の90年代をはじめ、国際経済
が過去10年余りの間に急成長を遂げたのは、金融経済のグローバル化の進
展があればこそと言っていいだろう。人、モノ、カネに国境がなくなり自由
に移動が始まったことから経済活動は活発になり、大きく成長した。各国の
政策としては“外向き”といえるわけだ。その中で金融市場も活況を呈し
た。その意味からすると選挙の年で政策が内向きになる傾向が強く、保護主
義が台頭しがちな2004年は、グローバル化の時代にあって“特異”な年
といえるのではないかと思う。

“国境を無くす”という流れのなかで、今年は逆に“国境を意識した政策”
が幅を利かす機会が増えるということである。

言葉を変えると2004年は「矛盾の年」でもある。

自由な経済活動を前提に伸びてきた金融市場は、保護主義的政策をもっとも
嫌うのである。事実、先のセーフ・ガード発動の際には、為替市場ではドル
が売られている。

こうした流れから見ても、今回のG7に具体的な成果を求めるのは無理があ
るのではと思ったわけだ。為替にしても過度な変動は困るが、現状の追認と
いうことになる。

今回の最大のポイントは、日米双方でこのところの「一蓮托生」的政策の継
続を再確認したことだろう。

今週、日本国財務省は、介入資金枠の増額を獲得し79兆円から100兆円
とした。そしてさらに40兆円上積みする予定となっている。当面どんどん
介入することで米国に資金を提供し、米国金利の低位安定に貢献し、もって
日本の株式市場と景気回復の方向性を確かなものにしようとの腹積もりだろ
う。

日米双方で「リフレ策(2003年11月7日配信号参照)」の継続を確認
したわけだが、これは金市場にとって刺激材料になるだろう。足元で早くも
ドル建て金価格が反転の兆しを見せているのは、ユーロの反転云々よりもこ
うした環境を先読みしてのものと思う。
(2月11日記)


金融・貴金属アナリスト
亀井幸一郎
※本レポートは執筆者の個人的な見解を述べたものであり、実際の投資にあたってはお客様ご自身にてリスクをご判断ください。


http://www.sumitomo-gold.com/market/index.html

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