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Re:皇太子さま会見全文 【産経 05/10 19:52】
http://www.asyura2.com/0401/health8/msg/465.html
投稿者 木田貴常 日時 2004 年 5 月 10 日 22:29:31:RlhpPT16qKgB2
 

(回答先: 雅子さまの同行見合わせ「後ろ髪引かれる思い」と皇太子【Asahi 05/10 20:22】 投稿者 木田貴常 日時 2004 年 5 月 10 日 22:25:59)

皇太子さま会見全文
http://www.sankei.co.jp/news/040510/sha105.htm


 【問1】訪問されるデンマーク、ポルトガル、スペインについての印象と、ご訪問に当たっての抱負をお聞かせください。結婚に臨むデンマーク、スペインの皇太子殿下とはどのような思い出がおありですか。また、今回ヨルダンは訪問が見送られましたが、殿下のお気持ちをお話いただければと思います。

 【皇太子さま】このたび、デンマーク、ポルトガル、スペインの3カ国からのご招待により、これらの国々を訪問する運びとなったことを大変ありがたく思っております。このうちデンマーク、ポルトガルについては今回が初めての訪問となります。デンマークは童話作家で有名なアンデルセンですとか、それから人魚姫の像、ハムレットの舞台となったクロンボー城、こういったものがすぐに浮かびますけれども、福祉政策の進んだ国であり、また国際人道支援においても大きな役割を果たし、女性の社会への進出がめざましい国と聞いています。

 ポルトガルはわが国が最初に接したヨーロッパの国であり、古くからの両国の交流についてはとても興味があります。スペインについては、私は以前に3回ほど訪問したことがあります。人々の明るさも印象的でしたけれども、アルハンブラ宮殿や、城壁に囲まれたトレドやアビラの街並み、ベラスケス、グレコの絵画にも深い感銘を受けました。また先ごろのマドリッドにおける列車爆破事件については多くの方々が亡くなられたり負傷されたりしました。ここに心から哀悼の意とお見舞いを申し上げます。

 デンマーク、スペイン両国では皇太子殿下のご結婚式への出席が目的ですので、私たちからのお祝いをお伝えしようと思います。またそこに同席される諸外国の王室をはじめとした方々との旧交を温めてきたいと思っております。ポルトガルも含めて、今回の訪問がそれぞれの国とわが国との友好親善関係の増進に役立つことを願っております。

 また今回は雅子が同行できないのが残念ですが、雅子と2人で将来、外国訪問ができることを心から願っております。

 デンマークのフレデリック皇太子殿下にお会いしたのは平成9年に殿下が訪日された際に東宮御所でお昼をご一緒したときです。さらに2年前のオランダ皇太子殿下のご結婚式の際にもお目にかかっていますが、とても明るく気さくな方という印象を持ちました。所属しておられる軍隊の関係で、潜水夫、フロッグマンとしてのかなり大変な訓練を受けられたことなどを話しておられました。

 またスペインのフェリペ皇太子殿下には、私がイギリスに留学中にスペインのマヨルカ島にあるスペイン国王陛下のご別邸にお招きをいただいた折、国王陛下とご一緒に終始温かくおもてなしをいただきました。また結婚後には、平成10年にフェリペ皇太子殿下が公賓として日本を訪問された際に東宮御所でお昼をご一緒し、その後、鎌倉方面にもご一緒いたしました。フェリペ皇太子殿下は非常に大きく、2メートル近くおありになってとても背の高い方でして、鎌倉の昼食会場となった日本家屋が何か小さく感じられました。

 ところで、5月1日にEUは25カ国に拡大されました。今回の3国は従来からEUの加盟国ですが、これらの国々は新しいEUの中でどのように進んでいくかということも今回感じ取ることができればと思っています。また3国とも伝統的な海運国でありますので、私の専門としています海上交通、あるいは河川交通の面からも何か新しい知識が得られればと思っています。

 ヨルダンについては9年前に訪問しておりますけれども、その際は日程を大幅に短縮することとなりながら当時のフセイン国王陛下をはじめ、大変心のこもったおもてなしをいただきました。その後、フセイン国王陛下には残念ながら亡くなられ、ご葬儀に参列させていただいたことも大変感慨深く思い出します。その意味でも日本で以前お会いしたことのあるハムザ皇太子殿下のご結婚に伴う祝宴に出席して、そしてお祝いをお伝えすることができればと思っておりましたけれども、今回は諸般の事情で訪問することができずに誠に残念です。お二方の末長いお幸せをお祈りするとともに、お会いする機会を楽しみにしております。


 【問2】今回、皇太子妃殿下のご訪問についてはぎりぎりまで検討されましたが、最終的には見送られました。殿下お一方でご訪問されることに至った経緯、結果についての殿下、妃殿下のお気持ちをお聞かせください。妃殿下の現在のご様子、ご回復の見通しについても改めてうかがえればと存じます。

 【皇太子さま】今回の外国訪問については私も雅子もぜひ2人で各国を訪問できればと考えておりましたけれども、雅子の健康の回復が十分ではなく、お医者さまとも相談して私が単独で行くこととなりました。雅子には各国からのご招待に対し深く感謝し、体調の回復に努めてきたにもかかわらず、結局ご招待をお受けすることができなかったことを心底残念に思っています。

 殊に雅子には外交官としての仕事を断念して皇室に入り、国際親善を、皇族としての大変な重要な役目と思いながらも、外国訪問をなかなか許されなかったことに大変苦悩しておりました。今回は体調が十分ではなく、皇太子妃としてご結婚式に出席できる貴重な機会を失ってしまうことを本人も大変残念がっております。私も本当に残念で、出発に当たって後ろ髪を引かれる思いです。私たちにはヨーロッパの王室の方々からいつも温かく接していただいており、フレデリック、フェリペ両皇太子殿下とは限られた機会の中ではありますけれども、楽しい思い出が多くあるため、今回のことはとても残念に思っているようです。

 雅子の長野県での静養、滞在は、幸い多くの方々のご協力を得て、静かな中で過ごすことができました。この場をお借りして協力してくださった皆さんに、雅子とともに心からお礼を申し上げます。雅子からも皆さんにくれぐれもよろしくと申しておりました。

 長野県での滞在はとても有益なものではあったと思いますが、まだ雅子には依然として体調に波がある状態です。誕生日の会見の折にもお話ししましたが、雅子にはこの10年、自分を一生懸命、皇室の環境に適応させようと思いつつ努力してきましたが、私が見るところ、そのことで疲れ切ってしまっているように見えます。それまでの雅子のキャリアや、そのことに基づいた雅子の人格を否定するような動きがあったことも事実です。

 最近は公務を休ませていただき、以前、公務と育児を両立させようとして苦労していたころには、子供にしてあげられなかったようなことを、最近はしてあげることを励みに日々を過ごしております。そういう意味で少しずつ自信を取り戻しつつあるように見えますけれども、公務復帰に当たって必要な本来の充実した気力と体力を取り戻すには、今後、いろいろな方策や工夫が必要であると思われ、公務復帰には当初考えられていたよりは多く時間がかかるかもしれません。早く本来の元気な自分自身を取り戻すことができるよう、周囲の理解も得ながら、私としてもできうる限りの協力とサポートをしていきたいと思っております。

 今後、医師の意見によって公務復帰に向けては足慣らしのために、静かな形でのプライベートな外出の機会を作っていくことも必要であるかと考えています。引き続き静かな環境が保たれることを心から希望いたします。

 【問3】このたびのヨーロッパご訪問に際し、王室のご婚礼にご参列されますが、わが国デンマーク(注=問3の質問者はデンマークの記者)では王室と国民が近い位置にあり、また女性が王位に就かれております。日本では女性が皇位に就かれることと、皇太子ご一家のご公務ご負担を軽減されることの2つの点について話題となっております。女性が皇位に就かれることと皇太子ご一家のご公務ご負担を軽減されることについて、デンマーク王室から何か学ばれることがございますか。

 【皇太子さま】先ほども申しましたけれども、私がデンマークを訪問するのは今回が初めてですけれども、今回はフレデリック皇太子殿下のご結婚式に出席させていただきますので、この機会にデンマークの王室はじめデンマークのいろいろな分野について3日間という限られた期間ではありますけれども、いろいろと学べればと思っております。もちろん、王室の制度をはじめとして、各国の制度はそれぞれの国の歴史や文化、あるいは国民の考え方に根差したものでありまして、今回の訪問でもいろいろな制度について、その背景となっている歴史や文化、あるいは国民の考え方について理解を深めたいというふうに思っております。

 なお公務のあり方については、私は以前にもお話ししたように、新しい時代にふさわしい皇室像を考えつつ見直していくべきだと考えます。

 女性が皇位に就くことについては、ここでは回答は控えたいと思います。以上です。

 【関連質問】失礼な質問になってしまうかもしれませんが、先ほどお答えになった中で、妃殿下のキャリアや人格を否定するような動きがあったとおっしゃいました。差し支えない範囲で、どのようなことを念頭に置かれたお話なのか…。

 【皇太子さま】細かいことはちょっと控えたいと思うんですけれども、なかなか外国訪問もできなかったということなども含めてですね、そのことで雅子もそうですが、私もとても悩んだということ、そのことをひとことお伝えしようと思います。

(05/10 19:52)

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