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植物連鎖の汚染   不健康食品が病気を造る  医療殺戮より
http://www.asyura2.com/0401/health8/msg/504.html
投稿者 寅蔵 日時 2004 年 5 月 23 日 08:32:33:8X/teMCB5Xc.E
 

投稿10
「医療殺戮」より (ネット上でも本書の購入可)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4880660108/ref=ase_asyuracom-22/250-6010943-8975431

生命の根源である農業で汚染された食物に、さらに追加される有害物質はあまり
にも日常化して生活の中で使われて来ました。
癌などの重病にかかってから急に自然食に切り替える人が多いのは、既に自分で
も気づいているのでしょうが、微量といえども長年のあいだには積もり積もって、
次世代へと遺産を残して行くのでしょう。
「こんな幼いのに、どうして?」とお子さんやお孫さんの原因不明の病気に疑問
を持たれた場合、やはり「負の遺産」ということを考える必要がありそうです。
近年、日本でもアトピー皮膚炎や気管支喘息が増加の一途であると言います。
負の遺産には予防接種、医薬品をともに化学物質で汚染された食べ物が加えられ
るでしょう。
ここでも「陰謀論」はちょっと置いといて、冷静に食と生命について考える参考
資料にどうぞ。

「医療殺戮」より
ーーーーーーーーーーーー以下引用ーーーーーーーー
第八章 食物連鎖の汚染


●家庭内の化学物質汚染

 米国科学アカデミーNASは最近の調査によって、米国民の一五%が現在一種類
以上の化学物質のアレルギーに悩まされていると見積もった。そして化学物質に
接する機会は、屋外よりも家庭内の方が多いと指摘している。

ベンゼン
 どこの家庭にも見られる化学物質としてベンゼンがあるが、これは白血病を引
き起こす。
  また普通の殺虫剤、防虫剤にはパラジクロルベンゼンが含有されており、こ
の製品は米国の約三〇〇〇万世帯で日に見えない有害なガスを発生させている。
リンデン
 リンデンも一般の殺虫剤に使用されている物質である。クロルデン クロルデ
ンはシロアリ駆除に使われる(クロルデンは最近、ある事件をきっかけに話題に
なった。シロアリ駆除業者に家を消毒してもらった何軒かの家の住人が、その後
具合が悪くなり、重体に陥ったのである。検査官が、家屋に残留したクロルデン
を人が住めるほど十分に取り除く方法はない、と言ったので、ある夫婦はその住
居を捨てて引っ越してしまった)。

クロロホルム
 クロロホルム混合物は、一般に認識されている以上に広く家庭内で使用されて
いる。
  米国環境保護局EPAの調査によると、クロロホルムの濃度は屋外よりも屋内
の方が五倍も高い。浴室でカーテンを閉めきってシャワーを浴びる人は、蒸気か
らクロロホルムをたっぷりと吸入していることに気づいていない。
塩素 湯を沸かすと、塩素消毒された水道水から塩素が発生する。そしてその塩
素はシャワーの高濃度の塩素を取り入れることになる。

ホルムアルデヒド
 ホルムアルデヒドも一般家庭で使用されている多くの化合物に含まれている。

 これらの家庭内化学物質の一つあるいはすべてを毎日からだに取り込むことは、
ガン発生の原因となる。毎日接触することで発ガン作用をもたらすほど十分な毒
性を持っているからである。

●化学物質による食物汚染

 しかし、イリノイ州立大学の有名なガンの権威サミュエル・エブスタイン博士
は述べている。
 「人体が合成化学物質に接するもっとも重要な単独の経路は、食物である」

 ジム・シビンソンの試算によると、米国人は一年間に平均的九ポンド[約四・
一キログラム]の化学物質を食物から体内に取り込んでいる。これらの化学物質
は、一オンス[二八二二五グラム]のさらに何分の一の量でも、重大な病気や死
の原因になるほど非常に毒性が強い。
化学物質は次のような形でわれわれの食物連鎖の中に注入される。

すなわち食品添加物、保存料、染料、漂白剤、乳化剤、酸化防止剤、香料、緩衝
剤、有毒スプレト酸化剤、アルカリ化剤、脱臭剤、保湿成分、抗凝固剤、消抱剤、
柔軟仕1げ剤、硬化剤、加水分解剤、水素添加剤、乾燥剤、ガス、増量剤、濃縮
剤、甘味料、アルコール強化剤などである。


 大部分の米国人は、毎日食べ物から五〇〇〇種類以上の食品添加物を体内に取
り込んでいるが、次の事実を知らない。すなわちこれらの添加物のうち、無害で
あることがわかっているのは三分の一で、ほかの三分の一は食品医薬品局FDAに
よって「graS」 の表示が付けられている。これは「一般的に安全と認められる」
generaロy recOgniNed as safeの頭文字を取ったものである。そして残りの三分
の一、約二〇〇〇種の化学物質は、大量に使用されているにもかかわらず、毒性
や有害性に関する試験をまったく受けていないという事実である。
一九五八年、ニューヨーク州選出下院議員のジェームズ・J・ディレーニーによっ
て、これらの化学物質の使用を制限しようという努力がなされた。彼は議会に
「ディレーニー条項」を提出し、この法案は実際に立法化された。この法律では
「いかなる食品添加物も、人または動物が摂取した場合の発ガン性が見つかった
場合には『危険』と表示して使用を禁止すべきである」としていた。

 ディレーニー委員会は一九五〇年から五二年までのあいだに公聴会を開き、七
〇四種類の添加物をリストアップしたが、安全性が確認されていたのはそのうち
たった四二八種類であった。残りの二七六種類は、安全であるという証拠がなん
らないまま使用され続けていたのである。これは食品加工業者たちが、米国の消
費者を相手に「ロシアンルーレット」をしていることを意味する。
 しかしながら、これらの添加物に安全性試験を義務づけるディレーニーの修正
案が立法化されるには、さらに六年の歳月を要した。

 その後、法律が制定されてから現在まで、これらの添加物のいくつかは他の安
全な物質に取り替えられたが、それ以外の添加物は、安全か危険かを立証する確
かな試験を受けないままに、現在も使用され続けている。

●危険な食品着色料

 五〇年以上ものあいだ、食品の着色料には鉛、クロム、ヒ素のような有毒な物
質が使用されていた。ディレーlT修正案の重要な点は、その食品添加物が人また
は動物にガン腫瘍を発生させるかどうかを調べることにあった。しかし現実の落
とし穴は、大部分の添加物は毒性のみの試験を受けるだけで、発ガン性について
は調査されていないという点にある。
 クマリンは人工のバニラエッセンスに使われる主要な成分であるが、動物実験
で肝臓に重大な障害を与えることが発見されるまで、七五年のあいだ使用され続
けた。
 人工甘味料のズルチンは砂糖の代用品として五〇年間使用されてきたが、実験
動物でガンを発生させることがわかった。
 バターイエロー、すなわちイエローABとイエローOBは、肝臓ガンを引き起こす
ことが明らかになっている。一八〇〇年代中ごろに69フェラーのガン治療薬と
して有名だった鉱油[石油などの鉱物から採れる油]は、現在多くのサラダドレッ
シングに使われているが、この物質は人体がビタミンその他の必要な栄養素を吸
収するのを妨げることがわかっている。一九三人年に食品医薬品化粧品法は、一
九種類の着色料について食品への使用を認めた。以来、三種類は認可を取り消さ
れたが、一六種類はそのまま食品に使用されている。
 「認可」c2rtifi2dという表示ラベルは、その添加物が純粋で、認可された以
外の添加物は混ざっ  つていないことを示しているにすぎない。「認可」ラベ
ルは、その添加物が人体におよぼすかもしれない影響に関してはなんの手掛かり
も提供してはいない。

 アーサー・A‥ネルソン博士は、一九五七年に食品医薬品局FDAが行なった実験
で、当時使用が認められていた一三種類の着色料をラットの皮下に注射したとこ
ろ、一〇種類がガン腫瘍を発生させたと報告している。科学記者のアール・ウベ
ルは、人間の場合このラットの二倍の着色料を口から摂取していると述べている。
 脂溶性の着色料は毒性があまりにも強いので、研究者たちがラットに注射して
ガン腫瘍が発生するかどうかを待っていたところ、ラットはすべて死んでしまっ
た。
 米国で食品に広く使用されている九種類の着色料とその用途は、次の通りであ
る [このうち日本で使用されているのは黄色四号、緑色三号、青色二号である。
逆に米国で使用が禁止されながらも日本で許可されているものに、赤色二号、三
号、四〇号、一〇二号、一〇四号、一〇五号、一〇六号、青色二号がある。これ
らはすべて毒性が確認されている]。橙色一号橙色二号黄色一号黄色三号黄色四
号緑色一口ち緑色二号緑色三号魚のすり身、炭酸飲料、ゼリー、プディングなど
多くの食品(現在、使用禁止)チーズ、マーガリン、キャンディー、オレンジの
表面処理(現在、使用禁止)砂糖菓子、スパゲッティなどのパスタ、焼き菓子、
飲料(イエローAB) 食用油脂、マーガリン、バター、キャンディー(イエロー
OB) マーガリン、バター、キャンディーリキュール酒、キャンディー、パン類、
ソフトドリンク、ゼリー、冷凍デザート冷凍デザート、キャンディー、ケーキ、
ゼリー、ビスケット、リキュール酒パン頬、キャンディー、ゼリー、デザート第
八草 食物連鎖の汚染
 青色‥号 冷凍デザート、ゼリー、プディング、アイスクリーム、キャンディー
、ケーキ、アイシング[洋菓子の糖皮]

 黄色三号と黄色四号には発ガン性が認められているが、マー・ガリンやバター
の着色料として広く使われている。この色素はβナフチ〜アミンという有害な化
学物質から作られる。注意すべき点はこの物質は毒性が低い、つまり実質的には
毒物ではないが、もつとも発ガン性の高い物質であるということである。
 橙色二号すなわち0−テイラゾI2−ナフトー〜は、米国では多くの食品に大量
に使用されてきた。食品業界はこの橙色二号を毎年何千ポンドも生産してきたが、
動物実験で陽にポリープやガン腫瘍を発生させることがわかったため、一九五八
年ついに使用禁止になった。

●漆加物による栄養破壊

 精製されたパンは、使用される小麦粉をきれいに精白する過程で重要な栄養素
が奪われてしまうために、犬に脳の発作を引き起こすことが昔から知られていた。
そのため近年になって、さまざまな種類のビタミンや栄養剤がパンに添加される
ようになった。しかし、人工ビタミンを注入され、柔らかくするための乳化剤を
注入され、その他の栄養成分を添加されて出来たパンは、もはやパン屋ではなく
試験管の中で作られたパンだといってよい。

 エマニュエル・カプランとフエルデナンド・A・ドーフはボルティモア保健局
の研究員だが、『食品中の混入化学物質』という食品医薬品局内部の会議資料を
公表した。次に引用してみよう。

「パンの製造過程で使用されるさまざまな化学成分について、ちょっと考えてみ
よう。
 まず小麦の種子は有機水銀などで殺菌処理され、化学肥料を施した畑に蒔かれ
る。この畑の土からセレニウム (強い毒性をもつ無機物質)が種子中に吸収さ
れている可能性がある。

 小麦粉は製粉の過程で改良剤や過硫酸塩、臭素酸塩、水素酸塩、三塩化窒素の
ような酸化剤で処理される。これらの物質はタンパク質分解酵素の働きやグルテ
ンの性質に影響を与える。

 次に窒素酸化物、塩素、過酸化ベンゾイルのような漂白剤を使って、小麦に含
まれる黄色カロチノイド色素を無色の化合物に変えることで小麦粉を漂白する。
これは、消費者は真っ白なパンの方を好む、といわれているためである。

 さらにビタミンやミネラルが『栄養強化し のためにむりやり添加される。ま
た小麦グルテンの膨脹作用を安定させるために、鉱物塩が添加されることもある。
最後に貯蔵のための燻蒸には、シアン化物や有機塩素化合物が用いられる。
 使用される水も明@、ソーダ灰、硫酸銅、塩素で化学的浄水処理された可能性
がある。……
 アンモニウム塩その他の物質は、イースト菌の栄養として用いられる。また膨
脹剤には重炭酸ナトリウム、明@、酒石酸エステル、燐酸エステル、デンプン、
酒石英が含まれている。このうち燐酸エステルは、フッ素で汚染されている可能
性がある。……
 オレオマーガリン [獣油から取ったオレオ油で作ったマーガリン]が使われ
ていれば、その中には着色料、ビタミンA、中和剤、界面活性剤、保存料が添加
されている。またマーガリンを入れる容器は、防腐剤処理されているかもしれな
い。鉱物油は、パン生地をこねる容器を滑らかにするために頻繁に用いられる。…

 @@乳や乳製品は、中和剤や酸化防止剤を含んでいることがある。=‥‥さら
に人工のコールターが@@ 縮剤が、増量剤としても用いられる。
  合成香料は、さまざまな種類のアルコール、エステル、酸、ケトンの溶媒と
してグリセリンやアルコール、その他の代用化学物質を含み、また合成甘味料の
サッカリンを含む場合もある
 (著者註……この物質はおそらく現在ではアスパルテームに替わっている。ア
スパルテームは広く使用されている人工甘味料で、脳発作を引き起こすといわれ
ている)。
  香辛料は、たとえ天然ものであっても、燻蒸されたり溶剤で抽出された香辛
料エッセンスであろう。凝固防止剤としてはプロピオン酸カルシウムのような物
質が用いられ、店頭に並べられたパンは最後にフツ化ナトリウムのような殺虫剤
で汚染される」

 この報告書が発表された一九五〇年代以来、さらに多くの新しい食品添加物が
市場に登場したが、これらの添加物の危険性は、カプランとドープが列挙したも
のと大同小異であった。
 硬化油[水素添加された油]の使用量が増加し、これが心臓病の発症につなが
ることがあきらかになったことは、われわれ国民に心配の種をさらに増やした。
硬化油は現在、年間一〇億ポンド[約四五万四千トン]以上使用されている。

 現在米国人の約半数に当たる一億人以上の人々が、なんらかの慢性病を患って
いると推計されている。そのうちの二五〇〇万人は、アレルギー性の疾患に罹っ
ているが、アレルギー性疾患は化学物質に触れたりそれを摂取することが原因で
起こることが、次第に明らかになってきている。

 さらに二〇〇〇万人は神経性疾患に、一〇〇〇万人は胃潰瘍をわずらっている。
また七〇万人はガン患者で、それより少ないが狼瘡(ろうそう)[皮膚結核]、
筋ジストロフィーなどに罹っている者もいる。


しかし皮肉なことに、もともとDDTは第二次大戦中に伝染病の「蔓延」を予防す
る殺虫剤として登場したのである。
 当時DDTは、戦禍を受けている国々でさまざまな病気が大発生するのを防ぐ
「奇跡の殺虫剤」として宣伝された。しかし結局この殺虫剤は、フツ化ナトリウ
ムと同じく体内に蓄積される毒物であることが明らかになったのである。DDTは
単に体内の脂肪組織へ残留するだけでなく、毎日の食事から一口ごとに補給され
ることで人体へ大量に蓄積していった。

 ノーベル賞受賞者オットー・ヴアールブルク博士は「細胞の呼吸を妨げるよう
な毒物は、すべて人体に修復不可能な障害を与え、ガンのような消耗性疾患を引
き起こす」といって、DDTの危険性について警告した。
 しかしこのような警告にもかかわらず、一九四七年から五六年のあいだに、DD
Tの年間生産量は四倍にあたる五億ポンド [二億二七〇〇万トン]以上も増加
した。

 米国公衆衛生局PHSはあるとき連邦刑務所の食事に含まれるDDTを分析した。そ
の結果、煮込んだ果物は六九ppm、パンは一〇〇ppmであったが、調理の下ごしら
えに使われたラードは二五〇〇ppmのDDTを含んでいると推計された。さらにこの
調査では、体内の脂肪組織に残留したDDTが減少するには、何年もかかることが
明らかになった。

 土壌中のDDTはさらに分解されにくい。試験区画に撒かれたDDTは、七年経過後
も八〇%が残留していた。つまりDDTを毎年散布していた果樹園や畑は、土壌中
に大量のDDTを蓄積したことになる。

 DDTは結局禁止されたが、その在庫は残った。DDTの製造禁止後も製造メーカー
のモンサント社は、これを外国に輸出することで巨額の利益を上げ続けた。
よく使用されるもうひとつの殺虫剤クロルデンはDDTの四倍の毒性を持つことが
わかっている。

 さらにDDTと同じように、その後禁止された物質にアラマイトがある。
これは発ガン性が認められている殺虫剤である。化学コングロマリットのU・S二
フバー社によって一九五一年に製造されたアラマイトは、非難の集中攻撃を受け
る結果となった。この殺虫剤は食品医薬品局の試験で危険性が証明され、その結
果が広く公表されたにもかかわらず、一九五八年の春まで販売され、その後に結
局回収された。

 ヒ素を含む物質は、殺虫剤の残留物または鶏肉、牛豚肉の添加剤として食品中
にも見いだせる。
 セロサイドはセレニウムを主原料にした殺虫剤だが、この殺虫剤で処理された
食品を食べた者は肝硬変になることがわかっている。
 あるクリスマス・パーティーで、着色したポップコーンを食べた子供たち二〇
〇人が、からだの不調を訴えた。その後、食品医薬品局は赤色三二号、橙色二号、
橙色二号の認可取り消しを発表した。政府の報告書は次のように述べている。

  「FD&C[食品医薬品局が認可した添加物につける名称]赤色三二号を二%
含むエサをラットに与えたところ、すべてが一週間以内に死んだ。一%では一二
日間で、〇・五%では大部分のラットが二六日以内に死亡した。〇二一五%では
ほぼ半数が三カ月以内に死亡した。
   これらのラットはすべて、著しい成長遅滞と貧血の症状を示した。解剖の
結果、ラットの肝臓は著しい障害を受けていた。赤色三二号を〇・一%含んだエ
サでもほぼ同様の結果であった。
 ……イヌに体重一キロあたり一〇〇ミリグラムを毎日摂取させたところ、横慢
な体重減少を示した。テストされたイヌの大半は一回の投与で下痢の症状をあら
わした」


 橙色一号の試験でもFD&C赤色三二号と同じような結果がでた。フロリダ産オ
レンジは、採集時期の本来の正常な色は薄いグリーンであるが、このうちの半数
以上は美しいオレンジ色にするために橙色一号の液体をくぐらされていた。缶詰
や冷凍オレンジジュースも、これらの着色料を大量に含んでいた。なぜなら缶詰
業者は、店売り用に着色したのちに、食料品店の店頭販売にはふさわしくないと
判定された「不合格・缶詰工場用」オレンジを買っていたからである。

 前述した、これらの着色料の危険性が注目されるきっかけとなったクリスマス
・パーティーは、一九五五年十二月のことであったが、このとき製造メーカーは、
現在残っている着色料の在庫分を使い果たしても違法ではないと認められた。
 使用禁止の措置が実際に執られたのは、一九五六年二月十五日のことで、これ
らの着色料は、運命のパーティーの二年前の一九五三年十二月十九日から三年間
もずっと製造が続けられていたことになる。

●食事療法の効果を阻むもの

 今日の食品加工法としてもっと一般的なもののひとつに「水素添加」があるが、
これはすべての栄養価を破壊してしまう。
 この加工法は八時間、カ氏四一〇度[セ氏二一〇度] の温度で圧力をかけ、
ニッケル、プラチナ、銅のような金属触媒を使って不飽和脂肪酸を水素で飽和さ
せる [炭化水素鎖中の二重結合、三重結合をなくす]方法である。この加工を
すると脂肪酸は不活性の死んだ物質になる。

料理でマーガリンを熟すると、中に含まれる硬化油【水素添加した鉱物油]が分
解されて危険な毒物に変わる。しかしバターは、長時間熱しても毒物にはならな
い。化学食品添加物の危険性やその他の栄養1の問題点が、国民に広く知れわたっ
たにもかかわらず、主要な慈善医療団体は何年にもわたって、「食事や栄養は病
気とはいかなる関連性もない」と強く否定し続けている。

 こうした路線はもともと何十年も前に、有名なニセ医者モリス・フィッシュペ
インと米国医師会が敷いたものであるが、医療団体はこの方針をあたかも信者が
最初の預言者から発せられた戒律を守るように、その後何十年にもわたって遵守
し続けている。


 米国医師会の幹部たちは上院委員会で「食べ物が病気に関係あるという証拠は
まったくない」と証言し、さらに付け加えてこう警告した。

  「米国人の食習慣を変えることは『経済崩望につながる」
 関節炎財団TheArthritls句○…乙allOnは財団の公式見解として、「関節炎は
治療不能である」と繰り返し国民に主張している。しかしこのことが、関節炎の
「治療」のために同財団が毎年行なう募金活動の妨げになったことは一度もない。
この財団は、からだを浄化するためのいかなる食事法や体質改善法も公然と批判
し、これらの治療法をカリフォルニアの個人治療家の範囲から一般の医療に広が
らないようにしている。
 さらに同財団は、関節炎患者の食物アレルギーを発見するために効果的な「回
転食=主食や副食を四、五日おきに回転させながら食べる食事療法]にも反対し
ている。

 関節炎財団は一九八五年に三六二〇万ドルの寄付金を集めたが、この財団は特
定の病気についての固定観念を一般に植え付けるために「病気を独占する」小団
体のひとつにすぎない。しかし彼らの立場を是認する医療支配者たちにとって、
この役割は非常に魅力的である。
 同財団の兄弟団体にあたる全米多発性硬化症財団NMS、小児麻痔連合UCP、狼瘡
()財団も同じょうに、「病気の独占」による自分たちの利権を常に確保しよう
としている。そしてそのように主張しているのは、いつも超富豪たちなのである。


 牛肉やチョコレート、牛乳のような「体液を酸性にする」食べ物を禁ずること
で関節炎が治ったという報告がなされたが、関節炎財団はこの結果を完全に否定
した。
 あるサンフランシスコの医師は、患者に果物・肉・小麦・乳製品のすべてを禁
じたら、進行した関節炎や慢性関節リウマチのほとんどが治ったと発表した。厳
格な食事療法だが、進んでこれを守った患者たちは完全に治癒したのであった。


 米国ガン協会はまた、ガン治療におけるあらゆる代謝栄養的治療法[菜食やビ
タミン剤を使う]に対して、「ガン予防との関係はおとぎ話的」な治療で「ニセ
医療」[民間療法] のひとつであるという烙印を繰り返し押してきた。

ニセ医療quackeryとは医学界によって認められていない治療法に対する有名な呼
び方で、米国でもっとも有名なニセ医者シモンズとフィッシュペインが、何十年
にもわたって世間に広めた言葉である。


 しかし一八八七年、ニューヨーク・ガン病院の設立後すぐに、ニューヨーク州
オールバニーに住むひとりの内科医イーフライム・カッター博士は 「ガンの食
事』 (ケロッグ・ブックス社) という本を出版した。博士はその本の一九か
ら二六ページで「ガンは食物が原因の病気である」と明言している。

一九八四年、食事や栄養が多くのガンの症例で効果があったと、次第に人々の間
に知れわたったため、米国ガン協会はしぶしぶ方針を変更し「食事やビタミンも
多少は効果があるかもしれない」と慎重な姿勢で認めるようになった。


 それでもガン協会は、食品添加物の使用量の増加と年間ガン死亡者数の増加と
が比例しているという事実があるにもかかわらず、これを無視し続けている。一
九四〇年から一九七七年までの三七年のあいだに、米国人が摂取する食品着色料
と添加物の量は一〇倍になった。一方で一人当たり食べる果物と野菜の量は減少
している。その後の研究で、緑黄色野菜の一日の摂取量とガンによる死亡率は、
反比例することが明らかになった。


 現在米国人男性の間で増えている前立腺ガンの患者を調査したところ、脂肪・
牛乳・肉・コーヒーの摂取量が平均よりも多いことがわかった。一般の病院では、
焼いた食べ物を避けるよう勧めているが、それが添加物のためかアルミニウム化
合物のためかは、知らされていない。
 さらに同じ期間に、油で揚げた食品の消費量は五倍に増えているが、その大部
分はファーストフードの店で売られている食べ物である。

 これらのファーストフード店は、外部からの監督をあまり受けることがなく、
調理の技術も未熟な従業員が調理しているので、鍋いっぱいの揚げ油を長時間繰
り返し使用している。ところがこのように繰り返し使われた油は、動物実験で突
然変異を引き起こすことが証明されているのである。またある研究者はこういっ
た油を発ガン性物質のひとつに挙げている。


●害虫に対する戦争が人間に対する戦争へとエスカレート

一九八八年 月二十三日付のワシントンポスト紙によると、一般に使用されてい
る六万種類の化学物質のうち、毒性試験が実施済みのものはたった二%にすぎな
いという。つまり多くの米国人はたくさんの化学物資、とくに殺虫剤の激列萎効
果を試す実験台にされていることになる。
 コールマン・マッカーシーは最近、ワシントンポスト紙のコラムで、次のよう
な懸念を表明している。

  「害虫に対する環境戦争は、人間に対する戟いへとエスカレートしている」
 セヴィン、マラチオン、サルバンのような殺虫剤を庭の芝生やゴ〜フ場、公園
に撒くことが一般に広まったために、数多くの人々が亡くなっている。その中に
は原因が殺虫剤とわからずに死亡した者も多い。

 ワシントン郊外に住むある男は、殺虫剤を撒いたばかりのゴルフ場を歩いて横
断したが、その後、家に帰ったのちに死亡した。原因は、履いていた丈の短い靴
↑を通して致死量の殺虫剤が皮膚から吸収され、体内に入ったためであった。
 ダラスにある環境医学センターで、二〇年間に一万七〇〇〇人の患者を治療し
たある心臓外科医の試算によると、米国人の一〇から二〇%は化学物質によって
身体に深刻なダメージを受けているという。

 学校では、何千人もの生徒たちが一日六時間、教室でアスベストやホルムアル
デヒドその他の化学物質の飛散物を吸い込みながら勉強している。しかも学校の
職員たちは、このことに気づいていない。一九八八年一月四日付のニューヨーカー
誌で、ある女医が自分の罹った病気とその経緯を詳しく述べている。
 それによると、彼女はまず胸の圧迫感や喘鳴[のどがゼイゼイ鳴ること]・胃
腸障害・拒食症・悪心・嘔吐・急激な腹痛さらに体重減少・疲労感・全身痙攣な
どの症状に襲われた。

 彼女は他の医者に助けを求めて診察を受けたが、その医者にも何の病気かわか
らなかった。彼女は医学書を読み、結局これらの症状のすべてが有機リン系殺虫
剤の影響として記載されていることを見つけた。
 この女医は週末に通う小さな別荘をもっていたが、そこでは駆除業者が侵入し
てきた小さなアリを殺すために、有機リン系殺虫剤を使用していた。業者の消毒
が終わった後の週末、彼女は別荘を訪れるといつも殺虫剤で燻蒸された部屋の中
で座っていた。その部屋は業者が有機リン系殺虫剤のグルシャンや炭酸メチルの
フィスカムを使用したあとであった。
 原因がわかったため、彼女は勧められたようにアストロピンを飲むことで症状
を改善することができた。しかしすでに自分のからだがこの殺虫剤に対して敏感
になってしまったことに気づいた。同じ殺虫剤が使用された場所に行くと、必ず
以前の症状がぶり返したのである。
 この女医は、皮肉を込めてこう指摘している。

  「私のような症状の場合、心身症あるいは精神病と診断されるのが常である。
私の場合は本人 が医師だったので、相談を受けた医者はまともに取り合ってく
れたが、これが一般の患者ならば、おきまりの診断をして精神安定剤のヴアリア
ムや鎮静剤のリブリウムをたっぷり与えて追い返したであろう」

●身の回りにあふれる恐ろしい毒物

 われわれが日常生活で触れる毒物を数えあげると膨大なものになる。
 クリーニング店では四塩化炭素が使用されていたが、この蒸気を吸引したため
に突然死亡する例が昔はよくあった。最終的には一般への販売が禁止されたが、
それまでには数年の歳月を要した。
 最近の報告によると、食料品店で売られている鶏肉の三五%は、サルモネラ菌
によってひどく汚染されていることがわかっている。サルモネラ菌は致死の食中
毒を起こす原因菌として有名である。
 チクロ[人工甘味料の一種]は、現在でも↑年間に一二〇〇万ポンドが食品に
使用されている。その大部分を製造しているのはアポツトニフボラトリーズ社
[米国の医薬品・医療機器メーカー]である[なお本書四一ページ以下参照]。
一九六六年にウィスコンシン州立大学は研究の結果をもとに、すべての食品から
チクロを排除すべきであると呼びかけた。チクロの摂取によって、光に対する眼
の瞳孔反応[瞳孔が拡大収縮する反応]に影響を受けることがわかったからであ
る。
 チクロはさらに、米国で何百万人もの高血圧患者が使用している薬、サイアザ
イド[高血圧患者の利尿剤]を使用している者に、カリウム欠乏を引き起こすこ
とも明らかにされた。

 またチクロが一般に広く普及した原因は、「砂糖の摂取量が減って糖尿病が治
る」と宣伝されたためであったが、実際には糖尿病の治療薬の効果を妨げること
もわかった。さらに勝胱ガンの原因となる可能性があることも明らかになってい
る。
 ミシガン州のミッドランドにあるダウ・ケミカル社[米国第二位の総合化学会
社]は、除草剤の2・4・5Tの製造工場を閉鎖しなければならなくなった。工場の
労働者たちが、治療法のない皮膚病の塩素座癒(ぎそう)[有機塩素化合物によ
る病気でPCB中毒、カネミ油症もその一種] に罹ったためであった。

 何年ものあいだ果物のオレンジは、卸売市場での見栄えをよくするためにビフ
エ二−ルで表面をコーティングされて、きれいに着飾ってきた。このビフェニー
ルは、霊安室での死体防腐処理に使われる化学物質である。


 世界中でもっとも広い範囲で消費されている食べ物は、パスタである。パスタ
とはイタリア語で「練り粉」を意味する。実際、パスタやスパゲッティは小麦を
挽いて水と練り合わせペースト状にしたものである。図書館ではこれを「図書館
用糊(のり)」として使っている。何百万人もの人々が毎日、この固めた練り粉
を食べている。マカロニもまた世界中で食べられているが、これはデンプンを脱
水して固めたものである。


 牛乳は平均的米国人の食事の中でもつとも粘液を作りやすい食べ物である。牛
乳を飲むと体内の循環機能が妨げられるので、結果的にからだが冷え、風邪や喘
息、肺炎になることがよくある。世界人口の約七五%の人々は牛乳を体内で消化
することができないが、この事実に配慮して、乳製品メーカーがテレビで「健康
のために一日一本の牛乳を!」と宣伝することを思い止まったためしはない。


 清涼飲料水には人工クエン酸が大量に入っている。この物質はからだ全体の酸
性度を高めるため、その結果はしばしば口腔潰瘍や十二指腸潰瘍としてあらわれ
る。

 キャラメルもまた多くの国で食べられているが、これはアンモニアから作られ、
子供の精神状態を狂わせる。コーラはコカインから派生した飲物であるが、心臓
の鼓動を速め、神経過敏にし、その結果不眠症にする。また心臓マヒを引き起こ
すこともある。
 ビールには石膏(ギ@フス)という物質が含まれているが、焼き石膏という名
前の万が一般によく知られている。またビールの中のホップは催眠効果があり、
振斬譜妄(しんぜんせんもう)[別名酒客譜妄、慢性アルコール中毒に現われる
譜妄症]を引き起こすことがある(筆者が唯一、振斬譜妄を見たのは、ある兵士
がビールとほとんど変わらない強さのアルコール飲料を飲んだ時であった。この
とき私は驚いた。なぜなら、振斬譜妄は強い酒を大量に飲んだ者にのみ見られる
と、聞いていたからである)。

 広く使用されている食品添加物、着色料、調味料の中にコチ二−ルがある。鮮
やかな赤色を出すのに使用されるが、この物質は乾燥した「シラミ」 のからだ
から作られる。
 食品の着色料は永年にわたってその危険性が警告されてきた。一九三三年にアー
サー・カレットは、広く使用される紫色二号とシトラス赤色二号(オレンジの着
色に使用される)は明らかに発ガン性がある、と発表した。

 高い評価を受けていた抗菌物質のヘキサクロロフェン [有機塩素化合物の抗
感染薬]を目玉にした医薬品は、以前は数多く出回っていたが、二、三年前に突
然、市場から回収された。当時、この抗菌物質を含有した製品のファイソヘクス
phisOhe舛[商標名]が米国のあらゆる病院で毎日使われていたが、赤ん坊の皮
膚に擦りつけると死亡することがわかったためである。
 ファィソヘクスを目玉にした製品にはまた、女性用制汗スプレーや石鹸、シャ
ンプー、歯磨粉、その他多くの化粧品類があったが、これらすべての製品もまた、
危険な濃度のヘキサクロロフエンを含んでいた。

 この物質が問題なのは、ダウ・ケミカル社の死の除草剤2・4・5Tや2・4Dと同
じ化学薬品から製造されるという点だけでなく、最近騒がれている猛毒のダイオ
キシンとも密接に関連するという点にある。

 ヘキサクロロフエンを含んだ製品のどれもが、これを使って赤ん坊の皮膚を洗っ
たり擦り付けたりしただけで危険な障害を引き起こすとわかったのは、医療機関
で何年間も使われた後のことであり、そしてダイオキシンとの関連が一般に公表
されたのは、それからさらにずっと後のことであった。
 けれども危険性が暴露された後でさえ、莫大な利益を上げていたヘキサクロロ
フエンを市場から追放するには、さらに十年間におよぶ戦いが必要であった。

 アマランス(赤色)、ボルドー(茶色)、オレンジ(黄色)、プロシーン(深
紅色) などの一般的な食品着色料はすべて、窒素とベンゼン (石炭からの抽
出物) の化合物から誘導される。これは一般の自動車の燃料中にも含まれてい
る。
 清涼飲料水のメーカーは、クロロホルムまたはベンゼンを塩化アルミニウムと
反応させて深い緑色にしたギニーグリーンやナプトール(黄色)などで飲物を着
色する。タートラジン(黄色)は、アセトフユノンとジアゾメタンを反応させて
作る毒性のある化学物質であるが、これも食品の着色に用いられている。


●体によい食事と悪い食事

 サミュエル・ウエスト博士は、事故や手術の直後にしばしば起きるショック死
を、血液タンパク質の詰まりによるものと説明している。これはナトリウムの摂
りすぎによって引き起こされるものであり、細胞レベルから始まりやがて肉体そ
のものの死を引き起こすということである。

 よりよい食事法として勧められるものには、炭水化物を摂るときは脂肪分を含
むものや青野菜といっしょに食べる、果物のみを食べる、調味料としてハーブを
加えるなどがある。ハーブの効果は人体に電気的に作用する [東洋医学の 
「気」 の意味と思われる] ことにある。つまり即座に働くので 「奇跡的な」
治癒をもたらすのである。

 牛乳を飲めという訓戒は、牛乳の成分が人間の母乳とはるかにかけ離れたもの
であるという説明を怠っている。牛乳に含まれるカゼイン[乳蛋白質の主成分]
は、母乳より三〇〇%も多い。これは子牛が六週間ないし八週間のあいだに体重
を一ポンドから二〇〇ポンドに増やすためで、人間の成長はそのように速い割合
にはなっていない。

 アルファルファはその構造のために多くの栄養学者が強く推薦している食べ物
である。この中に含まれる葉緑素の分子構造は、マグネシウム一原子の周囲を炭
素、水素、窒素、酸素の原子が取り囲んでいる。この構造は、中心が鉄原子では
なくマグネシウム原子となっている点を除けば、人体の血液中にある赤血球のヘ
モグロビン構造と酷似している。

 腎臓結石の治療法として勧められるのは、コップ一杯の水にレモンジュースを
入れたものや、ニンジンとビートを混ぜたジュースである。筆者も輸尿管に結石
があったが、クランベリージュースを大量に飲むことで結石が縮小し、症状が即
座に緩和した経験をもっている。

 これらのジュースは、結石を溶かしてしまうため、結石はなんの苦もなく排出
される。結石はたいてい酸化物、すなわち無機物または酸化物が蓄積して堅い石
になったものである。

 缶詰は一九世紀に広く一般に普及したが、この方法はそれまで捨るしかなかっ
た食料を大量に保存できる理想的な手段であった。しかし缶に詰める前に、食品
は中の酵素が破壊される温度にまで加熱される。
 食物を摂氏約五四度以上に熱すると、酵素が失われてしまう。酵素はからだの
成長にとってたいへん重要な物質である。なぜなら無機質を取り込んで成長のた
めに利用する働きをするからである。


●食品放射線照射をめぐる悪あがき

 原子爆弾の製造者たちは、原爆製造で余った放射線物質を使って、新たな「魔
法の食品加工法」を編み出し、われわれを恐怖に陥れている。その加工法とは、
食品保存のための「放射線照射」である。

 原子爆弾の製造過程で残る物質のひとつ「コバルト60」は現在、食品一キロ当
たり一〇万ドルの値段で、食品への放射線照射に用いられている。もし食品への
放射線照射計画が失敗に終われば、製造業着たちはこの原子爆弾の副産物を処分
するために多額の費用をかけなければならない。そうしたジレンマの解決策とし
て、第一次大戦後に水道水の塩素消毒や、第二次大戦後に硝酸塩肥料が発明され、
われわれ大衆に「恩恵」が施されたが、今回もその再現だった。

 商業ベースで食品の放射線照射が初めて実施されたのは、一九五七年に占領下
の西ドイツにおいてで、このときソーセージに使われるスパイスを殺菌するため
試験的に用いられた。しかし、その結果がひどく思わしくなかったため、西ドイ
ツ政府は翌年にこれを禁止した。
 同じころにソ連も、貯蔵しているジャガイモの発芽を抑えるため、放射線照射
の利用を始めた。

また一九五九年にも穀物の害虫駆除に使用した。

 カナダでは政府内の 「ソ連びいき」 の議員による強い影響のせいで、一九
六〇年からジャガイモへの照射を始めた。一九五人年に制定された「米国食品医
薬品化粧品法」は、放射線照射を「食品添加物」と定義することにより、同法の
管理下に置いた。一九六三年、食品医薬品局は、ベーコンの缶詰を殺菌するため
の放射線照射を許可したが、一九六人年には取り消した。


 しかしこの一九六八年に69フェラー独占支配体制は、食品への放射線照射を
全国規模で拡大するための行動を開始した。

 このとき設立された「食品放射線照射連合CFI」は、国内の大手食品会社によっ
て構成されていた。
(人名企業名略)

 食品照射連合が最初に着手したのは、いつものお得意の方法であった。すなわ
ちあらかじめ綿密に計画され、参加費も高額で、計画に賛同する者だけが発言を
許される「会議」なるものを有名大学で開催するべく、お膳立てを整えることで
ある。

 しかしこのような会議が、かえって裏目に出ることもあった。放射線照射に関
するある会議が、一九八七年八月にジョンズホプキンス大学の「放射線教育研究
センター」 で開催される予定になった。
しかしこの会議の参加予定者たちは、発言予定者の顔ぶれを見て心配になった。
なぜなら、そこには放射線照射の推進者ばかりがずらり並んでいたからである。


 二〇人の発言者の中で一九人までが、放射線照射の賛同者で占められていた。
その中の唯ひとりの批判者、カリフォルニア州選出の国会議員ダグラス・ボスコ
は、自分の席が唯一の反対者として故意に用意されたとわかって参加を辞退した。
おそらく会議の主催者は、「放射線照射の反対者も会議に参加したが、全体の結
論は放射線照射を支持することにまとまった」と発表する魂胆だったのであろう。


 参加が予定されていた照射の支持者には、マサチューセッツ工科大学のアリ・
プリンヨルフソン博士や米国農務省次官のロナ〜ド・E・エンゲ〜博士がいた。
ちなみに農務省は、豚肉への放射線照射をすでに認可していた。

 参加者のひとり、ジョージ・ギディングズは国内最大の放射線照射会社アイソ
メディックス社の重役であった。デニス・へ〜ドマンは、全米食品加工業組合NF
Pの専務副理事長であった。この団体は農務省とともにカリフォ〜ニア州で食品
のセシウム照射を計画していた。
 別の参加者、ハワイ大学教授のジェームズ・H・モイ博士も、農務省との共同
でセシウム照射をハワイで実施することを提案した。

 こうしてお膳立てのすっかり整った会議の開催を、ジョンズホプキンス大学は
喜んで承諾した。なぜなら同大学は、一九八六年度に米国の軍事予算から三億一
七〇〇万ドルも受けとっていたからである。この大学はマサチューセッツ工科大
学に次いで国内で二番目に大きな「国防請負団体」である。同大学のプリンヨル
フソン博士も、食品の放射線照射をもっとも早くから提唱してきた人物であった。


●食品放射線照射の危険性

 米国陸軍は一九五〇年代以来、食品の放射線照射に五〇〇〇万ドルの費用を投
じてきたが、結局そのほとんどは無駄になった。
 メイン州では、放射線照射された食品の販売が禁止された。ミルウォーキーで
は照射施設の建設が凍結され、ラディエーションエアクノロジー社は反対派市民
の運動のためにニュージャージー州エリザベスにある照射工場の閉鎖を余儀なく
された。一九八七年、欧州議会はヨーロッパ共同体EC内における食品放射線照射
の実施の議案を、「万一を考えて」否決した。

 カナダ議会もその後、小麦の放射線照射を禁止する決議を採択した。


 しかしそのあいだに、巨大製薬会社のアポツト‥フボラトリーズ社とバクスター
・トラベノル社は、ガンマ線照射施設の使用を次の企業に対して契約許可した。
ダウ・コーニング、ジェネラル・エレクトリック、ジェネラル・フーズ、IBM、I
RTコーポレーション、メルク、RCA、69ウェル・インターナショナルである。

 カナダ議会が小麦への放射線照射を中止する勧告を行なったにもかかわらず、
その後一九八七年九月十日に、カナダの厚生大臣ジュイク・エップ師は、「食品
への放射線照射はいずれ許可されるであろう」と発表した。この発言には多くの
カナダ国民が肝を潰した。

なぜならこれはカナダ議会の反対決議の直後であっただけでなく、その前にも英
国の「ロンドン食品委員会」が放射線照射を非難したばかりだったからである。
ここでふたたび、化学企業トラストが放射線照射を必死になって推進し、われわ
れ国民の健康を危険にさらしていることがよくわかる。


 放射線照射された食品が危険であることを証明する研究の記録は、数多く見ら
れる。
 放射線照射されたコメを食べると、下垂体・甲状腺・心臓・肺の機能が障害を
受け、腫瘍の発生につながるとされている。ある研究では、照射された小麦を食
べた子供や実験動物には「倍数性」(染色体の異常)が見られた。


 イースト・ウエスト誌の一九八八年二月号は、国務省の食品照射に関する公開
文書から引用した記事を掲載している。この文書は、果物や穀物に使用される殺
虫剤の二臭化エチレンに関する議会公聴会での記録文書である。

  「米国政府および連邦議会は、セシウム137[放射性物質]を人類の利益の
ために用いるという、わが国の独占技術使用の推進に興味を持っている。わが国
では昨今、核廃棄物の処理過程でセシウム同位体が発生しているが、エネルギー
省はこの物質が有益な目的のために使用されることを望んでいる。セシウム技術
の普及は、わが国の民間企業の活動に寄与すると同時に、核廃棄物の処分問題の
解決にも役立つであろう」

★第八章補遺 歯科充填剤・水銀アマルガムの危険性

 ワシントンポスト紙(一九九一年八月二十九目付)は、国立衛生研究所NIHが
水銀アマルガム[水銀と他の金属の合金]は「安全」であると保証した、と報じ
た。

 九月三日付の続報の見出しは「健康保険医は、歯に銀の充填が不十分な患者に
対しては健康証明書の発行を中止する」となっていた。ここで注意してほしいの
は、「水銀」アマルガム充填剤とは書かず、一般的な「銀の」充填剤と表現して
いることである。普通アマルガムは四二%から四人%が水銀でできており、残り
が銀やスズ、銅なのである。


 この記事では、オーランドに住む歯科医マイケルハンフの発言が引用されてい
る。

  「充填剤中の水銀は溶け出して体内に入り、蓄積される可能性がある。これ
らはごくわずかでも、からだにとって危険である」

 さらに別の歯科医、ヴァージニア州アナンデー〜市のリチャード・D・フィッ
シャーの発言も引用している。

 「私は環境保護局EPAが有毒な廃棄物と認めたこの物質を、治療に使うことは
気が進まない。
 この物質はあまりに有害なので、ゴミ箱に捨てたり地面に埋めたり、埋め立て
地に捨てることすら私にはできない。しかし環境保護局は、これを人間の口の中
に入れても大丈夫だというのである。どう考えてもおかしい」


彼はアマルガムを治療に使わなかっただけでなく、自分の歯に詰めてあった「銀」
も取ってしまった。
 ウォールストリートジャーナル紙が一九八八年十一月十八日付けで報じたとこ
ろによると、スウェーデンの歯科医たちの下垂体は、平均すると一般人の四〇倍
もの水銀を含んでいるということがわかった。米国では歯科医の七〇%が、高濃
度の水銀のために鬱病・不安感・不眠症に悩まされている。一九九〇年十二月に
CBSの番組『シックスティー‥ミニッツ』は、水銀充填剤について小さな特集を
組んだが、このときも「水銀」 ではなくあくまで「銀」という表現を使った。

 この番組でマイク・ウォリスは、水銀の使用を強く擁護してきた米国歯科医師
会ADAの会長にインタビューを行なった。どのような研究から水銀が安全である
ことがわかったのか、というウォリスの質問に対して会長は、歯科医は水銀を一
五〇年前から使ってきたからだ、と答えたのである!


 世界保健機構WHOによると、食物を噛んでいるあいだに、一カ所のアマルガム
充填剤から一日に三から一七ミリグラムの水銀が溶け出すという。米国人の歯に
は、一人当たり平均八カ所のアマルガムが詰められている。


 グッド・ハウスキーピング誌[一八八五年創刊、中流家庭の主婦向け雑誌] 
の医療ガイドは、水銀中毒が急性あるいは慢性的にからだを蝕むとし、多くの国
々で起こった水銀中毒の実例を上げている。一方「メイヨー・クリニック・ファ
ミリーガイド』 [メイヨー・クリニックは一八八九年設立のミネソタ州ロチェ
スタ一にある世界最大級の医療センター] は、鉛中毒については述べているが、
水銀中毒については触れていない。


 医者向けの『スタンダード・メルク・インデックス』は、「水銀 − ヒト毒
性」の項で水銀中毒の結果として、ひどい悪心・嘔吐・下血・腎障害・脳組織障
害・四肢痙攣そして死を挙げている。

 水銀中毒の初期症状は、手足の指のしびれ、鬱状態、情緒不安定である。しか
し医者はこのような症状を「心身医学的病気」として扱い、精神安定剤を処方し
て、結局精神病院に収容することになる。

一八二六年パリに住むM・タヴォーは、溶かした銀貨と水銀を混ぜて歯の充填剤
に使う銀ペーストを発明した。これは一八三三年にニューヨークで紹介されたが、
歯科医たちはその使用に反対した。なぜなら使用した者が即座に水銀中毒の症状
を呈したからである。

一八四〇年に設立された米国で最初の歯科大学、ボルチモア歯科大学では、卒業
生に対して水銀アマルガムを治療に使用しないという誓約書に署名することを要
求した。その理由は「水銀を含んだ金属ペーストその他の物質は、歯と口腔内の
すべての部分にとって有害である」からであった。


 カイザー・ウィルヘルム化学研究所のア〜フレッド・↑・ストック教授は、水
銀にまつわる自分自身の不幸な体験を、一九二六年に公表した。教授は歯に詰め
られたアマルガムのおかげで、二五年間にわたって自分のロを水銀蒸気にさらし
続けることになったのだ。

 「歯の充填剤としては、水銀アマルガムの使用をまったく止めるか、あるいは
可能な限り避けるべきである。この歯の詰めものから溶け出る水銀にさらされる
と、間違いなく疲労・鬱病・過敏性・眩華・記憶力低下・口内炎・下痢・慢性カ
タルのようなさまざまな症状に冒されることになる」

ーーーーーーーーーーー以上引用終わりーーーーーーーーーーーーーーーーー

これに医療殺戮よりの抜粋は終了しました。詳しくは本書をお読み下さい。

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