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構造改革とは平成のヴァンダリズムである,リボリューションとは革命ではなく巡り来ること(株式日記と・・・)
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投稿者 まさちゃん 日時 2004 年 4 月 07 日 15:35:48:Sn9PPGX/.xYlo
 

構造改革とは平成のヴァンダリズムである,リボリューションとは革命ではなく巡り来ること
2004年4月7日 水曜日


◆自民党立党50年プロジェクト 基本理念委員会総会講演 西部 邁 

(前略) グローバリズムというのは、ほかの国々の歴史を破壊するわけだから、当然のことながら、国の歴史を破壊されれば、そこで虚無主義、ニヒリズムがほかの国々にわだかまってくる。したがって、グローバリズムはほかの国にとっていえば虚無主義、ニヒリズムの台頭である。そして、人間はニヒリズムに耐えられないので、ほぼ必ずや価値の原点を探し求めて、いわゆるファンダメンタリズムへと回帰するであろう。しかしながら、ファンダメンタリズムは、バイブルであろうが、コーランであろうが、そう簡単に現実化できませんから、この理想と現実のギャップの中で、ファンダメンタリズムは、必ずテロリズムへと近づいていくであろう。

 だから、あえて一直線にいえば、モダニズムがユニバーサリズムであり、ユニバーサリズムがアメリカニズムであり、アメリカニズムがグローバリズムであり、グローバリズムが要するにニヒリズムをもたらし、ニヒリズムがテロリズムをもたらすという脈絡で考えれば、あの9.11テロその他のものは、アメリカが自分たちで結局は招いたものだ。それをどう表現するかは、また政治の問題ですから大変難しいと思いますが、そんなことは私に言わせれば常識として押さえておかなければならないのに、アメリカ人が押さえられないのはいた仕方ありませんが、日本人までもがそれに引きずり込まれていくというのはとんでもないことだと実は思っておりました。

 構造改革について、本当は1時間ぐらいしゃべりたいのだけれども、もう時間がないから、一言でいうと、よくも10年も前から構造改革などというたわごとを私が尊敬する自由民主党の方々が言ってのけてくれたものだ、実に情けないと(笑)。小泉さんが言うのは構わないけれども、私が信頼していた安倍晋三先生までもが(笑)、万やむを得ない成り行きといいながら、構造改革などと言わなければいけない場面が多いことを見ると、私は胸ふさがる思いがすると思っているわけです。

 もともと構造というのはシステムと違いまして、容易には変えられないもの、あえて変えてしまったら大ダメージを受けるものをストラチャーというわけです。私が言って信じられないというならば、5〜6年前に、マーティン・フェルドシュタインという一時期有名であったアメリカ経済学会の大御所が、『フォーリン・アフェアーズ』という雑誌の冒頭で、私と同じ意見を言ってくれておりました。

 それを簡単に言うと、アメリカに向かって言っているんですね。「アメリカ人よ、お願いだから、ストラクチュアル・リフォーム、構造改革などというばかなことは言わんといてくれ。構造改革を他国に押しつければ、他国の文明も文化も次々と崩壊していくではないか。他国が崩れれば、最後に困るのはアメリカ自身ではないか。韓国を見よ。韓国は発展途上国の優等生だったのに、そこにIMFなどが口を出してアメリカ的なやり方で経済を改革せよといったおかげで、アメリカの勤労態度、あるいは企業のつくり方、取引のやり方、その他が次々と動揺し始め、韓国はIMF的なやり方では立ち上がられなくなっているではないか。インドネシアもまたしかり」と。こんなことはちゃんとアメリカの半数ぐらいは僕と同じような意見を持っているのだけれども、日本のジャーナリストはほとんどアホしかおりませんから、アメリカの上澄み液みたいなものだけ日本に持ち込みますので、10年たっても、これだけ言ってしまえば今さら取り消しませんから、みんな心底本気でないことまで構造改革などとまだ言っている。自民党の方々も言わねばならぬ成り行きだろうと察するけれども、せめて心の中では、まともな大人が構造改革などというのは恥ずかしいことなんだと。

 そういえば、リボリューションという言葉は、ハンナ・アレントという女流哲学者がかつて東欧に言ってくれたことでありますけれども、言葉の意味は、リ――再びでありますから、ボリューションというものは巡りきたるという意味で、本当の革命というのは、中国の易姓革命もそうかと思いますけれども、古きよき価値を再び現在に巡りきたらせて、現代の状況の中でいかに活用、応用するか。これが本当の意味でのリボリューションであります。

 この言葉の意味がわからなくなったのが、フランス大革命であり、ロシア大革命であり、これは先ほどの話と同じでありますが、歴史というものをトータルに破壊した後に、壮大な社会実験として、新しき社会を設計しよう、ビルドしよう、コンストラクトしよう。これが間違った考え方としての革命説、リボリューション説なのだということを言った女流がおりましたけれども、日本は、こういう区別すらわからずに、あれは細川さんあたりから始まったんですね。

 細川さんは、私は個人的に会ったこともない人だけれども、私は破壊者だとか、私は革命家だと言っているのを見て、もうこの国はだめだなと思ったのがちょうど10年前であります。それ以来、とうとう自民党の首脳の方々までもが、革命家きどりで、抜本的改革などということになると、抜本というのは根っこを引っこ抜くという意味でありますから、日本の根っこを引っこ抜くような改革はやめてくれというのが私の切なる哀願だったんですけれども、私の声が政治に届くわけもなく、とうとうかような現実にたどりついたというふうに私は思っております。

 さて、急いで言いますが、それは私に言わせれば、平成のヴァンダリズム。ヴァンダル族というのは、わけもわからずにローマに侵入して、文化の香りのあるものはすべて壊せといって破壊し尽くしたので、それ以来、ヴァンダリズムというと、文化破壊の野蛮行為ということでありますれども、私は構造改革というのは、総じていえば、平成のヴァンダリズムにほかならないのではないかと思います。

 規制緩和という戯言は、もう言わないでいただきたい。もちろん緩和しなければいけない規制もあるでしょうが、是が非でも維持しなければいけない規制もあり、ひょっとしたら強化しなければいけない規制もある。そのとき、おばかさんなエコノミストが出てきて、経済は規制緩和、社会は規制強化といっているけれども、経済と社会が密接に結びついていればこその現実であって、そういうことも考えたことがないような人たちがそういう戯言を言うのに、政治家は、ほうほうと聞いたふりをしていればいいのであって、「本当に学者というのはおばかさんが多いな」くらいに思っていただきたい(笑)。


(私のコメント)
西部氏は保守派の論客であり、最近では漫画家の小林よしのりとの対談の本なども出している。反グローバリズムや反構造改革を訴えかけていますが、私もそこまで徹底しないまでもグローバリズムや「いわゆる構造改革」には反対している。構造改革はしなければなりませんが、その前に景気回復を先にやらなければならないと言う主張です。

そもそも小泉首相が言っている構造改革の意味が良くわからない。道路公団の民営化が構造改革になるのだろうか。それ以外の構造改革の中味がよく見えてこない。小泉内閣が登場した頃の「株式日記」を読み返してみましたが、私は構造改革とは、直接金融から間接金融へ、外需から内需へ、中央から地方へ、と言うスローガンを紹介していますが、これらの改革は進んでいるのだろうか。

その前にやらねばならない景気回復すら3年経っても上手く行っていない。むしろ景気を悪くして経済破壊行為の方に行ってしまっているような気がする。小泉総理はよく「官から民へ」と言っていますが、銀行などはむしろ「民から官へ」逆戻りしている。その結果景気回復も上手く行かず、構造改革にも手がつけられない。

私が主張する構造改革を進めれば中央官庁の権限が少なくなり他へ写ってしまうから、本来の構造改革はまったく進んでいない。地方分権も権限は委譲しても財源を握りっぱなしだから、中央から地方へのスローガンは骨抜きにされて改悪されている。さらに外需から内需へのスローガンも、財政は緊縮型であり輸出産業を保護する円高対策に35兆円も使っている。むしろ公共投資などの内需に使うべきだったと思う。

さらに、直接金融から間接金融へのスローガンも企業の資金調達に関しては進んではいるものの、銀行などの改革は合併などの大型化が進んだだけで、経営体質は変わっていない。銀行窓口で債券やファンドの販売は出来るようになりましたが形だけで終わっている。銀行が株式を買い取るような融資はほとんど行われていない。

規制緩和などもグローバリズムと抱き合わせで日本に押し付けられてきましたが、何のことはなくアメリカにだけ都合がいい制度に過ぎず、グローバリズムはアメリカニズムであり、アメリカニズムはユニバーサルリズムであり、ユニバーサリズムはモダニズムにさかのぼれる。そしてモダニズムはニヒリズムを生み出しテロリズムの温床になってしまう。

その一番悪しき象徴はアフガニスタンやイラクで行われている、いわゆる民主化である。西部氏はこれをヴァンダリズムと呼んでいますが、イスラム社会を破壊するために民主化と称してイスラム文化を破壊している。おそらく戦後のアメリカによる日本統治も日本文化の破壊工作を行ったはずだ。それがあまり自覚できないのは、それが今の日本でも行われているからである。

戦後日本のGHQ統治下による憲法と民法の改正は、それまでの政治制度や家族関係を破壊するものだった。そして占領が解かれても憲法は一度も改正されていない。つまり日本の伝統文化の破壊工作はいまだに続けられている根拠はここにある。小泉首相の言う構造改革とはアメリカ化のことであり、日本文化の破壊である。靖国神社の参拝も日本の伝統を尊重しているように見えても、戦没者を祀る神社を宗教法人にした事は間違っている。

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