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テキスト・エディタのすすめ 毎日使うなくてはならないテキストエディタ
http://www.asyura2.com/0401/it05/msg/473.html
投稿者 クエスチョン 日時 2004 年 5 月 07 日 00:39:43:WmYnAkBebEg4M
 

テキスト・エディタのすすめ 毎日使うなくてはならないテキストエディタ
http://homepage2.nifty.com/treknz/qx_editor.html

 自宅にいるときはパソコンの電源はほとんど入りっぱなしで、いつでもテキストエディターが立ち上がっている。
 テキスト・エディタというのは、簡単にいえばワープロのようなソフトだ。ワープロと違うのは、文字装飾がいっさいできないこと。生成されるデータはテキスト・ファイルといって、純粋な文字データだけでできている。ソフト・機種に依存しないで、どんなOSでも読めるという万能形式だ。
 ワープロを使わずに、なんでわざわざそんなソフトを使うのかというと、それはひとえに動作が軽快でとても安定していることにつきる。たとえばワープロソフトの世界標準ともいうべき Microsoft Word で、原稿用紙数百枚程度の文章を読み込んだことがあるだろうか?
 やってみたら分かるけど、スクロール動作が遅いことと言ったらありゃしない。ストレスが多すぎてとても使えたものではない。(マシンの性能にもよるけど)
 それにそういう巨大なデータを扱うと Word はしばしばフリーズする。最悪の場合、文書データ自体が壊れて読み出し不能になってしまう。ワープロソフトは文字装飾情報などを一緒に保存するために、バイナリーデータと呼ばれる独自の2進数データを採用している。そのため、どこかファイルの一ヶ所が壊れただけでファイル全体が読み込み不可能になってしまうのだ。
 その点、純粋な文字データだけのテキストファイルは、たとえ部分的に壊れたとしても、その部分が文字化けするだけで、手作業で修正できることが多い。
 そんなわけで、ぼくは文章作成には100パーセント、テキスト・エディタを使っている。この軽快さと安定性はいちど使ったら癖になる。
 手紙やレポートなど、ある程度体裁を整える必要がある文章の場合でも、テキスト・エディタで原稿を書いて、それをワープロやレイアウトソフトに貼付けて整形、という方法を採っている。
 なによりホームページの原稿や、メールで送るのを前提にした文章を書くのに、わざわざ動作の遅いワープロソフトを立ち上げるのが無意味なのはいうまでもない。
■ オンラインで流通するテキストエディタ

 テキスト・エディタというソフトはあまり市販されていない。というのは昔から優秀なアマチュアプログラマが作っては、ネットを通じてフリーウェア、シェアウェアとして公開してきた歴史があるからだ。あまりに完成度が高いため、あえて企業が参入する余地もなく、いまもってテキスト・エディタはオンラインソフトに支配されているのが現状だ。
 インターネットの世界を覗いてみると、驚くほどたくさんのテキスト・エディタソフトが公開されている。そのなかでもぼくが気に入って愛用しているのが「テキストエディタQX」というシェアソフトだ。


<テキストエディタQX>

バックや文字の色、アイコンの配列などほとんどの部分を自分なりにカスタマイズしてある。だから人によって画面はまったく違う。

■ 日本語文章書きに適したQXエディタ

 テキスト・エディタというソフトはもともとはコンピュータプログラムを記述するために開発された。それを比較的早い時期に、日本語作成用に特化して進化していったのがQXエディタだ。日本語を書く上で、とても便利な機能が満載されていて、なによりうれしいのは縦書き編集ができるのだ。
 最近は、ワープロでもテキスト・エディタでも縦書きができるものも増えてきた。しかし実際に使ってみると、横書きにくらべて動作が遅くなり、現実的にはほとんど使い物にならないものが多かった。言うなれば口先だけの縦書き対応でしかなかった。
 その点QXエディタは違う。縦書きでも動作速度を損なうことなく、快適な編集ができる。なにをそんな縦書きにこだわるんだと言われてしまいそうだけど、原稿用紙に書いてきてきた人間からすると、縦で書くのと横で書くのとではかなり気分がちがう。現実に、QXエディタ作者のホームページを見ると、たくさんの職業文人に支持されていることがわかる。

また、テキスト・エディタに独自の拡張機能を持たせることができるマクロ言語も充実していて、多くのアマチュアプログラマの方々が、便利な拡張機能を開発・無償提供してくれている。文字数をカウントしたり、原稿用紙換算で何枚にあたるかを自動計算する機能、カーソル部分の英単語の意味をポップアップで表示する辞書引き機能、連番振り、複数ファイルの文字列一括置換など、文章を書く上で手放せないものが多い。
■ HTMLエディタとしても

 テキストエディタQXはマクロによってスケジュール帳にもなるし、HTMLエディタにもなったりする。
 実際にこのウェブサイトのソース(HTML)もテキスト・エディタQXを使って書いたものだ。4年ほどまえにこのサイトのプロトタイプを作ったときにはホームページ作成ソフトの PageMill 2.0 を使ったが、その後の拡張は、すべてQXエディタ+HTML作成支援マクロ( ねこみみ氏 作)を使っている。
 特にウェブサイト制作の上では、URL変更などで、何百もあるhtmlファイルすべてを書き換えなくてはいけないこともある。そんなときはQXのマクロで一括置換をすれば、一瞬で終わってしまう。とても手作業でなんかやってられない。
 気に入ったマクロを導入して、自分なりに機能をカスタマイズする。そうしてできあがった自分だけのテキスト・エディタは、もうエディタの域を越えていて常駐して使うユーティリティ・ソフトに近い。
■ Grep検索とタグジャンプ

 ネット上であれこれ検索してデータを2次利用させてもらうことが多い最近は、特にQXエディタのありがたさを実感している。ウェブサイトからコピーしてきた文章の不用な改行を取り除いたり、全角と半角の表記の統一、語句の一括置換など。正規表現という高度な検索・置換機能が使える強みだ。似たようなことは Word でもできなくはないが、先に述べたように動作が遅い上に、いつデータがクラッシュするかわからないという恐怖から、とてもこんな複雑な処理は任せられない。

 またQXと連動して動くハードディスク全体を検索するGrepというソフトと、タグジャンプというQXの機能を使って、ハードディスク全体を膨大なデータベースとして使えるのも、自分には手放せない機能だ。
 テキストエディタQXの作者のAraken氏が公開しているフリーウェアのQGrepは、Windowsに付属する通常のファイル検索の域を越えて、ドライブ全体に散らばっているファイルのなかから全文検索ができる。ふつうのウィンドウズの検索機能ではファイル名だけしか検索できない。しかしGrepでは、ファイル中に含まれるすべての文字から検索できるのだ。
 たとえば、ネットサーフィン中に、後々使えそうな情報を見つけたとする。そんなときはすかさずダウンロードして、どこか適当なフォルダに突っ込んでおく。ファイル名なんかは適当で構わない。あとで必要になったときは、そこに含まれているであろうキーワードとなる言葉でハードディスク全体をGrep検索をかければいいのだ。タグジャンプ機能を併用すれば、目的のファイルが開き、キーワードが含まれる行にカーソルが自動的にジャンプする。つまりまったく分類をしないで、立派なデータベースになってしまうのである。このやり方は「超整理法」の野口悠紀夫氏も推奨している実用的なテクニックだ。

 テキストエディタは簡易ワープロのようなもの。そういう説明は間違いではない。でもテキストエディタQXを語るときに、それでは不十分だ。コンピュータやネットワークを活用するためには必須のツールとさえ感じている。
 以前からDTP環境の整ったマックに乗り換えたいとは考えていた。しかしこのQXエディタを手放したくないがために、当分のあいだこのままのWindows環境でやっていくことになると思う。

( 秋場 研 2002.2.3 up )

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