★阿修羅♪ 現在地 HOME > 掲示板 > IT5 > 823.html
 ★阿修羅♪
次へ 前へ
HD大容量化へ一歩、「強相関」素子を開発 産総研など (朝日新聞) ― 10〜100倍になる可能性
http://www.asyura2.com/0401/it05/msg/823.html
投稿者 シジミ 日時 2004 年 7 月 31 日 20:48:41:eWn45SEFYZ1R.
 

http://www.asahi.com/science/update/0730/001.html

容量がけた違いに大きいハードディスク(HD)へつながる画期的な素子の開発に、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)や東京大、東北大などが成功した。「強相関」と呼ばれる状態の電子の磁気的性質をコントロールし、HDの読み出しヘッドに使う。実用化できれば、HDの容量が一気に10〜100倍になる可能性もあるという。30日発行の米科学誌サイエンスに発表する。

 HD上のデータは、小さな磁石として書き込まれており、ヘッド部分で磁石の向きを読み取り、データを解読している。HDの容量を大きくするには、HD上の磁石をさらに小さくして密度を高めればいいが、発生する磁力も弱くなり、読み出しヘッドの感度を高くする必要がある。

 産総研強相関電子技術研究センターの川崎雅司・研究チーム長らは、電子が持っている磁石の向きが完全にそろい、近くにある磁石の向きを極めて鋭敏に感じる強相関状態の電子を使う素子に着目。電子が持つ磁石の向きの乱れをなくす改良を加え、ヘッドの感度を示す「トンネル磁気抵抗率」を約3倍向上させる基礎実験に成功した。

 実験はマイナス263度程度という低温で行われているが、常温でも感度を高く保つ工夫はできるといい、将来はHDの容量を10〜100倍にできる可能性がある。

 強相関電子の研究は、同センターの十倉好紀センター長が96年、磁場をわずかに変えるだけで電気的・磁気的特性が変わるマンガン酸化物を見つけてから活発化した。通常の素材では電子はバラバラに動いているが、電子の数を増やしていくと、電子同士が互いに反発し、ほとんど立ち止まる寸前の状態になる。こうした強相関の状態では電子の磁気的性質が変わる。十倉氏は01年度朝日賞を受賞している。

 強相関電子物質研究は世界的に競争の激しい分野だが、日本はトップを走っている。

(07/30 05:59)

 次へ  前へ

IT5掲示板へ



フォローアップ:


 

 

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。