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鹿沼市職員殺害事件・地裁判決 「市幹部癒着体質が温床」 /栃木(毎日新聞) −詳細報道
http://www.asyura2.com/0401/nihon11/msg/559.html
投稿者 シジミ 日時 2004 年 2 月 13 日 21:22:56:eWn45SEFYZ1R.
 

(回答先: <鹿沼市職員殺害>実行役に懲役14年 市の責任指摘 宇都宮(毎日新聞) −4被告中1人のみに対する判決。 投稿者 シジミ 日時 2004 年 2 月 12 日 21:57:14)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040213-00000001-mai-l09

◇「被害者、公務員の鏡」
 「行政対応への不満を理由に担当職員を標的にした類例を見ない殺人」――。鹿沼市環境対策部の幹部職員、小佐々守さん(当時57歳)が拉致、殺害された事件で宇都宮地裁は12日、実行役の1人とされる高木誠被告(54)に懲役14年(求刑・懲役18年)を言い渡した。飯渕進裁判長は、市の幹部らが業者の不正を黙認、放置する癒着体質、さらに自己保身による事なかれ主義など、公務員の悪弊による対応の累積が事件の温床になったと厳しく指摘した。事件から2年余り、容疑者逮捕から1年。遺体はいまだに見つからず、遺族は「ただただ悲しい」と涙をぬぐった。【仙石恭、小出洋平、関東晋慈】
 午前9時52分、白髪交じりの短髪でほおがこけた高木被告が、緑色ジャンパー、灰色ズボン姿で入廷した。
 判決の冒頭、飯渕裁判長が懲役14年の主文を読み上げると、小佐々さんの妻洌子(きよこ)さんは一瞬うつむいた。淡々と読み上げられる事件の経緯をメモに取っていたが、量刑理由で飯渕裁判長が「一部上司同僚の職責に背を向けた対応や業者の執ようなどうかつにも屈せず、身の危険を感じつつも毅然(きぜん)とした姿勢で行政の執行に当たった」として、「公務員の鑑(かがみ)」と述べると、洌子さんは下を向いて涙ぐみ、その後もハンカチを取り出し、おえつを漏らした。約30分間の判決言い渡しの間、傍聴人はじっと耳を傾け、高木被告も身動きもせず、聴き入っていた。
 判決を受けて長谷川高章・宇都宮地検次席検事は「量刑については低い気がするが、控訴するかどうか検討したい。遺体、凶器がなく、(殺害、遺棄)現場も特定されない中、的確な判断と評価だった。(検察の主張を)全面的に受け入れてもらえた」と話した。
 高木被告の弁護人は「控訴について本人ははっきり態度を決めていないが、しない可能性が高い。弁護人としては控訴のつもりはない」と述べた。
 ◇現市政として遺憾−−阿部和夫・鹿沼市長の話
 当時の市の最高幹部や一部職員による長年にわたる特別な便宜などに起因した事件と述べられ、現在の市政をあずかる者として誠に遺憾である。
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 ■判決要旨
 ◇罪となるべき事実
 (高木)被告は田村(好被告)、吉田(義雄被告)、佐々木(京一被告)及び鹿沼市内の廃棄物処理業者と共謀の上、営利の目的で、小佐々守さん(当時57歳)を拉致監禁しようと企て、01年10月31日午後5時45分ころ、鹿沼市上殿町の路上で、帰宅途中の小佐々さんを乗用車内に押し込み、同年11月1日午前3時ころ、群馬県高崎市もしくはその周辺の山中、または同県榛名町もしくはその周辺の山中で、田村及び吉田がロープでその頸(けい)部を絞め付け、田村が、拳銃で弾丸1発を発射して小佐々さんの身体に命中させて殺害。吉田及び被告が、小佐々さんの死体を道路脇の断がいからがけ下に遺棄した。
 ◇量刑の理由
 本件は、首謀者である黒幕の業者が、長年にわたり鹿沼市の最高幹部や直接の窓口となる所管管理職に取り入るなどしてさまざまな権益を享受していたが、市長の交代に伴い、廃棄物行政担当参事に返り咲き、再び厳正な職務執行にまい進する被害者が、恫喝(どうかつ)等を繰り返しても意のままにならず、このままでは死活問題と理不尽にも逆恨みした挙げ句、邪魔者は消せとばかりに、カ尽くで排除しようと企てた凶悪な逮捕監禁・営利略取・殺人・死体遺棄の事案である。
 業者と密接な関係を取り結んでいた市の最高幹部や所管管理職等の中堅以上の幹部において、業者に種々の不当な便宜を図り、あるいは、不正を黙認放置するなどという、自己の重責を忘れた特定の業者とのなれ合いや癒着体質、さらには自己保身による事なかれ主義と指摘される公務員の悪弊による対応の累積が、業者が犯行を発案敢行するまでに増長させた温床となった面があることは到底否定し難く、業者を増長させるのに大なり小なり一役買った関係者においても一定の道義的非難を免れないといわざるを得ない。
 被害者は、市の廃棄物行政を担当する所管管理職として、市民の健康や環境保全に意を尽くし、従前業者となれ合いや癒着の関係等を継続してきた担当部局の体質を打破し、適正かつ健全な行政を全うすべく、一部上司同僚の職責に背を向けた対応や業者の執ような恫喝等にも屈せず、身の危険を感じつつも、毅然とした姿勢で法規等にのっとった行政の執行に当たり、まさにあるべき公務員としての使命を体現していたものにほかならず、検察官も強調するとおり、公務員の鑑として高く称賛されこそすれ、本件凶行を甘受しなければならないような落ち度は何一つとしてなく、市長も殉職同然として深い哀悼の意を表明しているところである。
 被告の個別事情を検討すると、多額の報酬を目当てに、自身には何ら特別の利害関係のない被害者の略取等に安易に加担したもので、利欲的な動機に酌量の余地はなく、果たした役割には相応のものがあり、犯行後には報酬も受け取っていて、事後の情状も芳しくない。以上によれば、被告の刑事貫任は重大といわなければならない。
 他方、被告は、首謀者らの陰謀の詳細は知らされておらず、基本的には暴力団構成員として兄貴分である田村の指示に基づき行動しており、関与の仕方はどちらかといえば従属的であって、受け取った報酬も他の者ほどには高額ではないこと、本件は、いわゆる遺体なき殺人等事案であるところ、被告は捜査段階途中からは、記憶に基づいて率直に供述して事案解明に一定の寄与をし、当公判廷においても事実関係を認め、被告人質問のなかで、真摯(しんし)な反省の情を示していること、従前から健康状態が思わしくないことなど、酌むべき事情も指摘できる。これらの諸事情をも総合勘案の上、被告に対しては、主文の刑をもって臨むのが相当であると判断した。
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 <判決に示された業者と鹿沼市側の主な癒着の経緯>
(1)廃棄物処理業者が設立した産廃処理業「鹿沼環境美化センター」(以下、美化センター)に90年、鹿沼市が一般廃棄物処理業の許可。県が市に許可期間短縮を示唆したが、ないがしろにされるなど不自然な形。
(2)美化センターは、県から行政処分を受けながら、市が許可を更新し、区域外自治体の廃棄物処分の許可も追加。94年に市環境クリーンセンターが完成、稼働後も許可を受け続けるなど、特別の便宜供与。
(3)廃棄物処理業者は、処理業許可などを与えた当時の担当部長や元清掃事務所長の近親者を、自社の廃棄物収集運搬業「北関東クリーンサービス」(以下、北関東クリーン)の役員に迎え入れつつ、当時の市長派の職員に取り入る。
(4)97年4月、市環境クリーンセンター所長に就任した小佐々さんが上司と、一般廃棄物の持ち込みに関し、他自治体と業者の責任を明確化する厳格な事前協議要綱案を作成し、上層部の最高責任者の積極的支持を受けたが、廃棄物関連の管理職などを歴任した最高幹部が業者寄りの意見を強く主張。最高責任者も明確に業者の便宜を図るよう求めるなど、要綱案は骨抜きに。
(5)99年4月、小佐々さんが突然見せしめ的降格人事で廃棄物行政を離れると、業者は最高幹部の息の掛かった後任者と密接な関係を築く。業者は、北関東クリーンの無許可収集運搬行為の黙認、不備な申請内容での同社への一般廃棄物処分業の許可、同社への独占的委託、事前協議の形がい化などの便宜供与を受ける。
(6)00年4月から、佐野市からの一般廃棄物を費用の安い市環境クリーンセンターで処理しながら、佐野市には美化センターでの処理を装って高額な代金を請求する詐欺的行為で利ざやを得る。小佐々さんの後任者は、不正行為との部下の指摘を黙殺。その上司も放置。
(00年10月に小佐々さんが環境保全担当参事に返り咲いた後、業者の不正の解明、是正を講じようとした。業者は職場に怒鳴り込んだり、作成経緯不詳の92年2月10日付の市長名義の念書なるものを示して恫喝。さらに不当な権益を守るため、小佐々さんの抹殺を企図し、暴力団構成員らを使って実行した)
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 ■解説
 ◇百条委報告書などを採用
 宇都宮地裁の飯渕進裁判長は、10年以上にわたる鹿沼市側と、小佐々さんの殺害を依頼したとされる廃棄物処理業者とのなれ合い、癒着体質を指摘し、市側に「一定の道義的非難を免れない」と厳しい判断を示した。
 一連の事件をめぐり、市議会の百条委員会、市の第三者による特別調査班も両者の不適切な関係を認め、それらの報告書は今回の裁判で証拠採用された。この日の判決では数々の癒着事例が認定され、宇都宮地検も「的確に深く見ている」と地裁側の判断を評価した。
 この日裁かれたのは、実行役の1人とされる高木誠被告だけでなく、不正を黙認、放置して事件の「温床」を作り上げた当時の市の幹部や職員一人一人ではなかったか。
 小佐々さんの妻洌子さんは判決後、「残念なことに今までずっと孤独感を味わってきた」と語った。その言葉は、「まさにあるべき公務員としての使命を体現し」(地裁判決)、“殉職”した小佐々さんの言葉そのものに思えてならない。司法が裁いたもう一つの“罪”をどう償うか、その問いが行政機関に鋭く突きつけられている。
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 ■妻洌子さん・一問一答−−「ありのままに報告」
 判決後、小佐々さんの妻洌子(きよこ)さん(56)は宇都宮地裁前で記者会見した。一問一答は次の通り。
 ――判決を聞いて今の気持ちは。
 ◆家族にとって求刑通りに(判決が)出ていたとしても納得できない。元気な姿で一緒にいたかった。せめてもう一度だけでいいから、あの元気な声を聞きたい。欲張らない、1回だけでいいです。
 ――判決という一つの区切りを迎えた気持ちは。
 ◆言葉では言い表せないほど、ただただ悲しい、それだけです。
 ――(高木)被告に対してどんな気持ちか。
 ◆(高木被告は)自分のことを従属的だと話していたが、私にとれば他の(被告)3人と同じ。お金と我が身だけが可愛い、ただの殺し屋にすぎないと思っています。
 ――残念ながら小佐々さんの遺体はまだ見つかっていないが。
 ◆あきらめるつもりはありません。周りの方たちは「やることやったから十分じゃないか」と言ってくれるが、夫が帰ってこないということがどれだけつらいことか。あきらめることはできません。(拉致された時)身に着けていたもの一つさえまだ何も見つかっていない。それで死亡したということを受け入れたわけですから、遺骨でなくてもいい、せめて腕時計などだけでも、遺骨の代わりに一つでも探し出してほしいと思っています。
 ――小佐々さんにはどんな報告を。
 ◆ありのままに、判決が出たことを話すつもりでいます。私自身の感情や気持ちまで伝える余裕はないと思います。
 ――判決で市の幹部が業者と癒着していたことについて、市の幹部の責任を厳しく追及する内容だったが。
 ◆事件の発生から2年以上たった。市の職員の人たちは今まで身内だとずっと思ってきたが、残念なことに今までずっと孤独を味わってきた。どうして私はこんなに1人で耐えなければならないのか、職員の皆さんはどう考えているのか、どうしても割り切れないものがあります。
 今日裁判所にもおっしゃっていただいたが、公務員というものは常に市民の側に目線が行って行政が行われているものと思っていた。だが、残念なことに一部の職員が時の実力者の強力な後ろ盾があったばかりに、いつのまにか行政がゆがめられ、それが長年蓄積された。
 もしかしたら夫は最大の犠牲者だったのかもしれない。ゆがめられた市の内部のことは知っている職員が多かったと思う。市役所という組織として夫を守ってほしかった。
 (この記事には図「事件の関係者」があります)(毎日新聞)
[2月13日19時19分更新]

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