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(回答先: Re: 更に、テストしましょう!更に、更に、テストしましょう!更にテスト 投稿者 エイドリアン 日時 2004 年 6 月 19 日 19:37:55)
「ここに本物があります。じっくりと見て下さい。目付字とは字を見つけることです。これは字を見つけるゲームです。」
始字付目製初
童  寳  瑠  琥  月  岳  野  森  
子  客  璃  珀  下  松  邊  間  
削  並  磨  餝  汲  作  吹  引  
レ  レ  レ  レ  レ  レ  レ  レ  
盤  沓  鏡  宮  酒  帳  笙  琴  
弩  鑿  鉞  臼  椎  車  舟  宮  
簪  筵  矛  竃  彗  井  杵  笙  
籥  皷  磧  灸  釜  失  暦  琴  
嫁  卦  鞠  市  鼎  鐘  數  酒  
服  碁  銭  斧  春  室  粉  帳  
蠶  弧  鎧  字  甑  鋤  獄  鏡  
櫛  箏  碩  帚  飯  楫  醫  盤  
縫  羅  鋸  箕  猟  紙  冠  沓  
「さっきのは始字付目製初だったけれど、こっちは終字付目製初となっています。」
終字付目製初
童  寳  瑠  琥  月  岳  野  森  
子  客  璃  珀  下  松  邊  間  
削  並  磨  餝  汲  作  吹  引  
レ  レ  レ  レ  レ  レ  レ  レ  
盤  沓  鏡  宮  酒  帳  笙  琴  
盤  鎧  字  籥  釜  獄  箏  笑  
粉  弧  碩  宮  市  楫  服  椎  
車  蠶  碁  冠  銭  甑  笙  臼  
鼎  沓  縫  紙  羅  斧  杵  矛  
箕  暦  鏡  猟  櫛  鋸  井  鑿  
鉞  室  醫  灸  酒  卦  彗  弩  
筵  春  鋤  鞠  數  嫁  竃  琴  
簪  帚  飯  皷  鐘  帳  磧  舟  
「まず、1枚目の白抜きの字の中から、ひとつ選んで下さい。その字が何行目にあるかを教えて下さい。」
「5行目です。」
「では、2枚目ではその字は何行目にありますか?」
「2行目です。」
「その字は竃です。」
「竃って、どう読むんですか?それから何なのですか?」
「カマドと読みます。ご飯を炊くのに使います。カマドを使って、特に、ワラや籾ガラで炊いて、充分蒸らしてから、お櫃に入れるとおいしいご飯になります。」
「籾ガラってなんですか?それからお櫃も判りません。どう読むんですか?」
「籾ガラは籾から米を取り出した残りです。焼いて肥料にすることもあります。」
「お櫃はおひつと読みます。どんなものかはここを見てください。要は炊きあがったご飯の余分な水気をとって、粘りのあるおいしいご飯にする道具です。檜でできているので、良い香りも移ります。」
「どこで売っているんですか?」
「三越でも売っています。」
「それにしても難しい字が多いですね。」
「字が難しいだけでなく、室町時代には身の回りに普通にあったものでも、現在では使われなくなってきたものがあるからでしょう。」
「よろしい。白抜きの字は8行8列になっています。そこで例えば、1枚目の1行目の字は2枚目では、1字ずつ違う行にばらまくことができます。これを1枚目の全ての行に対してやれば、1枚目のある行にあって、2枚目のある行にある字はひとつなので、二つの行を比べれば、何の字かわかります。」
「なーんだ、たいした種ではないんですね。」
「ところがそうではないんです。それをやっていたら、時間がかかります。さっきは即座に答えたでしょう。」
「ええ。」
「1枚目で5行目に、2枚目で2行目でした。2枚目の2行目を見て下さい。野邊吹レ笙となっていますね。これは野辺で笙(しょう)を吹くという意味ですが、この最後の笙という字に秘密があります。」
「この字の下の白抜きの字を見てください。笙があります。1枚目で5行目の字はこの字から数えて、5つ目にあります。」
「それで、即座に答えが出たのですね。」
「ところで、1枚目と2枚目の白抜きの字を良く見比べて下さい。」
「どうしてですか。」
「実は1カ所ミスプリがあります。
「あ、見つけました。これでは字見付の字見付ですね。1枚目の3行目にある失という字ですね。2枚目の1行目にある笑という字は琴という字から数えて3文字目になるので、どうも失と笑を間違えて彫ってしまったんですね。」
「教えて上げた方がいいですよねえ?これでは失笑をかってしまいますよ。」
「といっても、室町時代じゃねえ。」
「あ、ずいぶん話が長くなってしまいましたね。では、練習を始めましょう。」
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。