米中央情報局（ＣＩＡ）は２３日、イラクで大量破壊兵器（ＷＭＤ）の捜索に当たってきた米調査団のデビッド・ケイ団長の後任に元国連査察官のチャールズ・ドルファー氏を起用すると発表した。同氏は軍縮問題の専門家として、イラクでのＷＭＤの発見に懐疑的な見方を表明している。

　ドルファー氏は５１歳。米国務省で軍備管理問題の次官補代理を務めた後、９３年に国連大量破壊兵器廃棄特別委員会（ＵＮＳＣＯＭ）の副委員長としてイラクでの査察活動に当たった。現在は米シンクタンク「ウィルソンセンター」研究員。

　昨年１２月、別のシンクタンクでの講演で、「私の判断では、おそらくイラクには大量破壊兵器は存在しない。そうなってもあまり驚くことはない」と発言。発見できるのは、生物・化学兵器を弾頭に搭載できる長距離ミサイル数基程度との見方を示していた。同時に、フセイン政権については、「将来的には受け入れがたい脅威になっていた」として、武力行使に踏み切ったブッシュ大統領の決断を支持する発言をしていた。 (01/24 14:05)
http://www.asahi.com/international/update/0124/009.html

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