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米英イスラエルの救世主、カーン博士
http://www.asyura2.com/0401/war47/msg/1018.html
投稿者 FakeTerrorWatcher 日時 2004 年 2 月 12 日 12:22:23:ctKRGOvG/DIEQ
 

 カーン騒動に先立って、チェイニーがムシャラフとダボスで会談を行っていた。また、それまでの一連のタイムラインはまさにカーライル、ハリバートンのビジネス取り引きが背後にあることがうかがえるということは前に述べた通りだ。

【緊張の錬金術】パキスタン・カーン騒動茶番、フラッシュバック:ムシャラフ・チェイニー・ダボス会談
http://counternews.blogtribe.org/entry-db582a59470aa9b668bb0e7e57c211b5.html

 そして先日ドイツで行われたNATOの会議で、ラムズフェルドがイスラエルの核保有の必要性を支持する発言を行った。

Rumsfeld supports Israel's need for nukes
Feb. 11, 2004
http://www.jpost.com/servlet/Satellite?pagename=JPost/JPArticle/ShowFull&cid=1076472405369&p=1008596981749
US Defense Secretary Donald Rumsfeld expressed support for Israel's need for nuclear weapons at a NATO meeting in Munich, reported Ynet Wednesday.

When asked about the US administration's leniency on Israel's alleged possession of weapons of mass destruction, Rumsfeld, without denying or asserting that Israel in fact possessed these, answered unhesitantly:

"We take the world like you find it; and Israel is a small state with a small population. It's a democracy and it exists in a neighborhood that in many ? over a period of time has opined from time to time that they'd prefer it not be there and they'd like it to be put in the sea. And Israel has opined that it would prefer not to get put in the sea, and as a result, over a period of decades, it has arranged itself so it hasn't been put in the sea."

Referring to the ongoing Israel ? Palestinian struggle, Rumsfeld said that "a lasting solution in that part of the world is going to come because people are exasperated, exhausted and tired of seeing their opportunities for prosperity go down the drain and tired of listening to people shoot off their mouths and ... weapons and fire bullets and no one deliver a ... thing for the people."

 ラムズフェルドがこうして大っぴらにイスラエルの核保有支持発言を行うことができて、しかも一定の説得力をもたらしているのも、一重にカーン博士のおかげである。カーン博士がいなければ、このようなことは言えなかったし、人口の少ない小国云々は説得力が乏しかっただろう。

 忘れてはならないことはイスラエルがイラクにWMDがないことを知っていたことが発覚したことだ。

イスラエルもイラクにWMDがないことをよーく知っていた、スコットリッター
http://counternews.blogtribe.org/entry- 3a92efdaadb099ee2f7ec90c3aec734c.html
イスラエルはイラクにWMDがないことを知っていた証言その2 イスラエル議員
http://counternews.blogtribe.org/entry-694aa11cdb4e84013b0787e2aab1e9e1.html

 イラク戦争の大義に関する大きな問題にイスラエルも含まれ、そしてイスラエルだけが核を保有する。カダフィのWMD解除の動きに、イスラエルもそうしろという声があった。

 こうしたイスラエルや、イスラエルを軍事支援するアメリカの苦境を救い、核保有の必要性を納得させたのがカーン博士である。

 カダフィ暗殺のためにアルカイダに金を送っていたイギリスは、この現在ブレアがカダフィを訪れるという状態だ。

Blair set to hold talks with Gadafy
http://www.guardian.co.uk/libya/story/0,14139,1145031,00.html

 ネオコン、ボルトンはイランに関するIAEAのレポートなど信じられないとぶち上げている。ボルトンが強弁できるのもカーン博士のおかげだ。

US attacks nuclear report on Iran
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/3266015.stm
The IAEA sees no sign of a nuclear weapons programme so far
John Bolton, the top US arms control official, said the International Atomic Energy Agency assessment was "impossible to believe".

 北朝鮮がらみでも使える存在だ。

 イラン、シリア、そしてMDセールスに関係する重要な「セールスポイント」、北朝鮮のウラン濃縮疑惑関連のセックスアップで動いているのがイランに密かに武器を提供していたイラン・コントラ・プレーヤー、アーミテージであり、リーク騒動の渦中にいるCIAである。

CIA 'sparked Pakistan nuke probe'
http://edition.cnn.com/2004/WORLD/asiapcf/02/08/pakistan.nuclear/
It was during a visit to Islamabad last October, however, that U.S. Deputy Secretary of State Richard Armitage provided Musharraf with the CIA's evidence of the nuclear smuggling ring run by Khan, according to Pakistani officials.

 昨年にはペンタゴンのハードライナーDouglas Feith関係者がイラン・コントラ武器商人、モサドのダブルエージェント、イラン人Manucher Ghorbanifarと密かに会談行った。


Secret Talks With Iranian Arms Dealer
http://www.commondreams.org/headlines03/0808-12.htm
Pentagon hardliners pressing for regime change in Iran have held secret and unauthorized meetings in Paris with a controversial arms dealer who was a major figure in the Iran-contra scandal, according to administration officials.

Rumsfeld confirms Iran-Contra meeting
http://www.centredaily.com/mld/centredaily/news/6491251.htm
Secretary of Defense Donald Rumsfeld confirmed Friday that Pentagon officials met secretly and discussed Iran with a controversial and discredited figure in the Iran-Contra scandal. But Rumsfeld said the talks "went nowhere."

 まさかパリでお茶飲み話をしたわけではあるまい。

 次の記事ではアメリカがカーンの行動を分刻みで記録していたことが指摘されている。もしそれが本当だとしたら、ますますどうしてこの現在、カーンが拘束され、そして赦免されたか不思議だ。

カーン博士、イラクとシリアに核売り込みか 現地紙報道
http://www2.asahi.com/special/iraqrecovery/TKY200402090200.html
「核の闇市場」の中心人物とされるパキスタンのカーン博士が北朝鮮、イラン、リビアなどを訪問し、さらにイラクの旧フセイン政権やシリアにも売り込みを図っていたとパキスタン紙ニューズが報じた。
 8日付の同紙によると、昨年10月、アーミテージ国務副長官とアビゼイド米中央軍司令官が相次いでパキスタンを訪問し、ムシャラフ大統領や軍首脳と会談。その際、カーン博士の外国訪問と「闇市場」との接触を示す詳細な行動記録を示したという。
 それによると、カーン博士は過去数年のうちに、北朝鮮、イラン、リビアのほか、闇市場の拠点として浮上しているアラブ首長国連邦を訪問。また92年にはイラクのフセイン政権に核機密の売り込みを図った。90年代半ばには、中東のベイルートでシリア政府高官とも密会していた。
 米側の記録は分刻みの詳しさだったといい、パキスタン政府高官は「まるで博士の体に(尾行用の)発信器を取り付けていたかのようだった」と同紙に述べた。
米高官訪問の2週間後、国際原子力機関(IAEA)からも同様の疑惑を指摘した疑惑調査要求が届き、パキスタン政府による科学者の拘束が始まったという。
(02/09 21:09)

 ムシャラフはカーンに対して疑惑を抱いていたという。
 次の毎日新聞記事は国内外イスラム世論を配慮してカーンを赦免したとしているが、どうしてこの現在カーンを拘束したのかは踏み込んでいない。イスラム世論を配慮するならどうしてカーンを拘束したのだろう。拘束に対して反発があることは容易に予想できたはずだ。

パキスタン:核技術漏えいカーン博士を赦免 幕引きに不信感
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040207-00000137-mai-int

 こうしたパキスタンの「拘束+赦免」の一連の動きは世論を形成するために行う広告会社の宣伝戦略であるかのようにも見える。

 繰り返すが、ムシャラフはチェイニーとダボスで会談を行っているのだ。

 カーン博士のおかげでイスラエルの核保有が合理化され、核闇市場の存在がフィーチャーされた中、こんな話も再び持ち出されている。

Paper says al Qaeda has nukes

http://www.reuters.co.uk/ newsPackageArticle.jhtml?type=topNews&storyID=454474§ion=news

 そして次のようなことをアメリカは言い出した。

中枢テロ直前に懸念伝達 米、パキスタン政府に
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040207-00000140-kyodo-int

 直前にアメリかが懸念を伝達したとすれば、アメリカが知っていたということは否定しえない。さらに911が起きた時にもアメリカは911やアルカイダにつながる可能性のある重要人物の拘束や追求に動かず、今さらパキスタンが拘束し、そして赦免したのだ。

 この現在もカーン博士の赦免に対してテロリストを助けるものはテロリストだと言うアメリカはパキスタンを特段非難していない。カーン博士の引渡しも要求していない。

 ISIはアタに10万ドル送金したがマフムード元長官を追求する姿勢はアメリカにはなかった。

 ISIの動きを探っていたウォールストリート・ジャーナルの記者ダニエル・パールが殺害されたが、犯人として逮捕されたのが、マフムード長官の依頼でアタに送金したサイード・シェイクである。
 アメリカがマフムード元長官の捜査を行う理由はアタに対する送金以外にもちゃんとあるのだ。
 勿論カーン博士もそうだ。

Did Pearl die because Pakistan deceived CIA?
http://www.pittsburghlive.com/x/tribune-review/opinion/datelinedc/s_20141.html

 日曜日にはイギリス、インディペンデント紙が「WMD45分配置説が根拠のある情報だった」という政府、ハットン見解の嘘を暴いている。

The 45-minute case collapses (Part 1)
http://news.independent.co.uk/uk/politics/story.jsp?story=489101

The 45-minute case collapses (Part 2)
http://news.independent.co.uk/uk/politics/story.jsp?story=489100

イラクWMD、「45分情報は崩れた」 英紙報道
http://www2.asahi.com/special/iraqrecovery/TKY200402090119.html
「イラクは45分以内に大量破壊兵器を実戦配備できる」とした英政府報告書は、数年前に亡命したイラク人からの間接情報をもとに作成された。 8日付英紙インディペンデント・オン・サンデーは「45分情報は崩れた」という見出しで、そんな内容を報じた。

 同紙の調査報道によると、対外情報機関MI6が02年夏に入手した「45分情報」のソースは、91年の湾岸戦争後に外国、おそらくはスカンディナビアに亡命したイラク人。亡命するまでMI6との接触はなかった。亡命者は、イラク陸軍の将校からの間接情報として「45分以内」の内容を伝えたという。

 ストロー外相らはこれまでの議会答弁で「情報をもたらしたのは、数年にわたって確立した信頼に足る情報源」としてきた。同紙は「45分情報」が亡命者からの間接情報だったうえ、情報を支える証拠や軍事的な解釈の裏付けがないことから、参戦の根拠として薄弱だったと指摘している。

 英国防省の兵器専門家ケリー博士の死をめぐる独立司法調査委員会 (ハットン委員会)は、先月末の結論で、「45分情報は信頼に足る情報源 からもたらされた」という政府主張をそのまま受け入れ、疑惑を報じたBBCを「誤報」と退けた。

 しかしその後、ブレア首相は、参戦時に「45分情報が戦場の火砲に関す るもので、長距離ミサイルなど本国やキプロス駐留英軍を直接脅かす兵器を指すものとは知らなかった」と発言したことから、野党保守党、自由民主党が硬化。夏に出る大量破壊兵器の情報の扱いをめぐる独立調査委員会(バトラー委員会)では、参戦時点でブレア首相が「45分情報」の脅威をどこまで認識していたかが焦点になりつつある。
(02/09 15:45)

 その日アメリカではブッシュがNBCに登場し「製造能力はあった」という弁明を行っている。

 この弁明が通るのもカーン博士のおかげだ。

 これまではパキスタン庶民がカーン博士を英雄と考えていたが、今は、ブッシュが博士の銅像をホワイトハウスに建てたい気分だろう。

関連
■【緊張の錬金術】パキスタン・カーン騒動茶番、フラッシュバック:ムシャラフ・チェ イニー・ダボス会談
http://counternews.blogtribe.org/entry-db582a59470aa9b668bb0e7e57c211b5.html

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