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今米兵に起こっていることは自衛隊員にも起こり得る
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投稿者 縄文人 日時 2004 年 1 月 25 日 07:48:28:bfek92EqWeCqg
 

今米兵に起こっていることは自衛隊員にも起こり得る

増大する米軍兵士の犠牲と現状を直視せよ
今日の米兵の悲惨な姿は明日の自衛隊員の姿となる危険

はじめに−−
今米兵に起こっていることは日本兵(自衛隊員)にも起こり得る。

(1)米兵が直面しているイラクの“過酷な戦場”は、自衛隊が直面するその同じ“過酷な戦場”である。
 小泉首相は勇ましい。防衛庁長官も外相も勇ましい。右翼新聞や右翼論壇は大はしゃぎである。戦後初めて念願の海外侵略に踏み出したからである。自分達は殺し殺されもしない安全なところから号令を掛け進軍ラッパを吹き鳴らすだけ。不思議にも小泉首相がいくら無責任でちゃらんぽらんな対応を繰り返しても支持率が落ちないのだから、安心して冒険主義に走れる。世界最大最強の軍事力で武装した米軍兵士が実際には一体どんな状況下におかれているか、案じる必要も考える必要もない。自衛隊派兵反対の反戦・非戦世論が小泉支持率を劇的に押し下げ、政権崩壊の危機を招くまでは、彼が真剣に考えることは決してないだろう。その意味で私たち民衆にも責任がある。

 現在のイラクは、米軍にとって、ベトナム戦争以来の“過酷な戦場”である。若い従軍兵士が日々倒れている。戦死者とは桁違いの多数の負傷者が出ている。大勢が精神的なストレスで病気になり帰還させられている。劣化ウランに被曝し放射能特有の病気に掛かっている可能性がある。等々。
 自衛隊のイラク派遣はこの同じ“過酷な戦場”への派兵である。米兵と同様、自衛隊員もまた、反占領・反植民地の闘いを強めるイラク民衆のゲリラ戦争の前に、犠牲は避けられないだろう。自衛隊員にとっても湾岸戦争症候群は他人事ではなくなる。半年前、1年前には想像もしなかった事態が日本で起ころうとしている。

 何よりも米兵の現状を直視すべきである。今日の米軍兵士の悲惨な姿は、明日の自衛隊員の姿である。もちろん掃討作戦で血生臭い虐殺と弾圧を行っている米兵と「宿営地」に閉じこもる自衛隊員(日本兵士)は全く同じ状況ではないが、重なる部分が大きいことも明らかである。個々の自衛隊員はイラク民衆に対する加害者であると同時に、小泉首相の個人的な延命のため、政権維持のため、与党の党利党略のための犠牲者でもある。
 私たちは以下に、最近の米軍兵士・連合軍兵士の「無駄死に」と悲惨な姿を明らかにすることで、無法で無責任な戦争に行くことを強要された自衛隊員とその家族を待ち受けている近未来の状況を考えてみたい。

(2)一体何のための、誰のための戦争なのか。−−ウソ・でっち上げが次々発覚する中で米軍兵士は士気の低下に苦しんでいる。
 フセイン元大統領拘束から約1ヶ月が経った。今なお、イラクにおける米軍兵士の犠牲が次々と報じられている。ファルージャ近郊にて1月8日、「ブラックホーク」が撃墜され、兵士9人が死亡した。また7日には、バグダッド西部の補給基地に迫撃砲が撃ち込まれ、兵士35人の死傷者が出た。反米抵抗勢力のレジスタンス活動は持続しており、米軍の犠牲者も拡大し続けている。まさにイラク全土が“戦場”であることが明らかになっている。また比較的情勢が安定していると言われている自衛隊派遣予定地サマワにおいても駐留するオランダ軍と住民間が衝突し住民が殺害される事件が発生している。

 派遣された自衛隊隊員がどうなるのか、それは日々犠牲となっている米軍兵士の姿が如実に物語っている。ワシントン・ポスト(電子版)の謔、な言葉が添えられている。「彼らは、ほんの一年前には生存していたのだ」と。

 ここに取り上げるのは米軍兵士の犠牲の問題である。彼らは、「何のための戦争なのか」「誰のための戦争なのか」の問いに悩み、士気の低下に苦しんでいる。大量破壊兵器はでっち上げ、女性兵士救出劇もでっち上げ、イラク解放戦争もでっち上げ。そして遂にオニール前財務長官が、「大量破壊兵器の証拠はなかった」「ブッシュ大統領自身が就任直後からフセイン政権打倒のための戦争計画を立てるよう指示した」等々、爆弾発言を行ったのだ。米兵は、アメリカによる石油のための戦争、軍産複合体のための戦争、ブッシュとネオコンのための戦争、すなわち一部の特権階級の利益のための戦争に尊い命を投げ出すことの無意味さを日々の修羅場で思い知らされている。そしてそれは米軍だけの問題ではない。日本の自衛隊の問題でもあるのだ。
※“Faces of the Fallen:U.S. Fatalities in Iraq”WashingtonPost
http://www.washingtonpost.com/wp-srv/world/iraq/casualties/facesofthefallen.htm
※曲がりなりにも米軍兵士が記録されているにもかかわらず、一方で米軍兵士が銃を突きつけ殺したイラク人犠牲者が記録されることは稀である。米英軍を中心とする同盟軍によって殺されたイラク民衆は、兵士を含めると数万にものぼる。イラク人、アメリカ人、共に同じ一つの生命にもかかわらず、イラク人死者の記録はこのようなアバウトな数値でしか記録されていない。彼らこそが本当の意味での“戦争の犠牲者”であり、二度と戦争の惨禍を繰り返さないためにも記憶されなければならない人々のはずである。イラク戦争における同盟軍の罪を告発する“イラク・ボディ・カウント”は、犠牲者一人一人を特定し記録する作業を今なお継続している。私たち署名事務局の「イラク戦争被害の記録」もささやかながらこの記録作業をフォローしている。

2004年1月14日
アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局
イラク戦争被害記録担当班
(※1月20日 表と本文中の数値を一部訂正)
http://www.jca.apc.org/stopUSwar/Iraq/us_fatalities.htm

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