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From: Schu Sugawara
Date: 2004年2月27日(金) 午後2時43分
Subject: ＴＵＰ速報２６４号　最前線の米兵、難民認定への闘い　０４年２月２７日

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「何年も前からやることが決まっていた」と言われるイラク侵略。ネット上で見たマ
ンガにも、「兵器やら何やら整っていても“理由”がない！」という主旨のものがあ
りました。そんな戦争をやらされる兵士も、たまったものではありません。

やはり「難民を生まない世の中」にするために、戦争は絶対にやめるべきでしょう。
そして、イラクでは「戦争をしているんですから」（文中より）、自衛隊を送っては
いけませんね！

千早／ＴＵＰ翻訳メンバー

May Earth be Filled with Peace and Happiness!

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最前線の米兵、難民認定への闘い
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非人間的なイラク戦争で闘うことを拒否した兵士、
家族とカナダへ移住

ジョナサン・フランクリン
２００４年２月２１日（土）
英・ガーディアン紙

アフガニスタンで闘った米陸軍兵士ジェレミー・ヒンツマンは、自分を愛国者だと
思っている。しかし自分の部隊がイラク行きの命令を受けたとき、それを拒否し、歴
史に残るような画期的判例を生むかもしれない過激な旅立ちを選んだのだった。

上等兵であるヒンツマンは第５０４パラシュート歩兵連隊を去り、妻と息子を連れて
カナダへと向かった。公的には彼は職務離脱中で、イラクで暴動と闘うかわりにカナ
ダの法廷で米軍と争っている。

２５歳のヒンツマンは今月、イラク戦争に異を唱えてカナダで難民認定を受けようと
する米兵の先頭を切り、法的書類を提出した。彼のケースは、カナダの新しい移民法
と、伝統的に米軍からの難民を受け入れてきた同国の役回りにとって、ひとつの試練
となることが予想されている。

第８２空挺部隊の広報担当、パム・スミス軍曹は「本国に戻ったら、ヒンツマンは脱
走兵として起訴されるでしょう」という。「職務離脱する連中を追いかけ回す時間な
どないのです、われわれは戦争をしているんですから」と、彼女はＡＰ通信に語った。

トロントからの電話でヒンツマンは、「自分は祖国を守るために軍人になったので
あって、他国を侵略するためではない」と述べた。

軍からの住宅や大学進学への補助など、経済的に有利な選択をしたつもりだったヒン
ツマンは、基礎訓練が始まってから、血と殺戮をたたえ、敵を人間視しないやり方に
仰天した。「恐怖映画を見ているようで、しかも自分がそのただなかにいた。みんな
その辺を歩き回りながら『誰かを殺したい』って言ってるんですから。」

彼のケースは、“軍関係者とその家族からの抗議と法的な行動”という巨大な波の端
緒であると、アメリカの人権問題の弁護士や宗教関係のカウンセラーたちは予測して
いる。

彼の弁護人は「毎年カナダで推定２５０人のアメリカ人が難民申請をするが、その大
半は精神的苦痛を理由にする*」と言う。また、米兵の法的助成センターである“Ｇ
Ｉ人権ホットライン”のボランティアたちは、軍を離れたがっている軍人からの電話
を月に３５００件ほど受けている。

一方、現在イラクで従軍している兵士の４０％近くが州兵か予備役から送られている
が、１月末にペンタゴンは、推定で４万人の兵士の退役期限を取り消した。彼らが民
間人に戻れるのは２年も先のことだ。休暇でアメリカに帰った兵士の１５〜２０％が
イラクに戻らないという話もある。

ヒンツマンは、イラク戦争は「ニセの口実だらけの闘いだ」と言う。

「（国連の武器査察団団長だった）ブリクス博士だって何度もイラクに行って、大量
破壊兵器などないって言っていました。ブッシュ政権の連中は欲にとり憑かれ、９・
１１に起こったことを利用して、石油欲しさで動いているだけです。」

（抄訳　千早／ＴＵＰ）

*ヒンツマンの兵役拒否理由について

記事にもはっきりした記載はありませんが、本人の弁や彼の弁護士の話などからも、
ヒンツマンは「間違った戦争で闘うのは嫌だ」と真っ向から主張して争っているよう
です。
ハーグでも裁けない“不当で理不尽な戦争”を軸にして行われる裁判の行方が、とて
も気になります。

原文　URL：
US Soldier on Frontline in Battle for Refugee Status
Family moved to Canada after private refused to fight in 'dehumanizing' Iraq
war
http://www.guardian.co.uk/print/0,3858,4863738-103681,00.html

コモン・ドリームスのサイト
http://www.commondreams.org/headlines04/0221-02.htm
には、ヒンツマンと家族の写真が載っています。

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