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『噂の眞相』 1994年10月号 「北朝鮮報道でマスコミを煽動する現代コリア研究所の危険な面々=v
http://www.asyura2.com/0401/war48/msg/992.html
投稿者 ミネルヴァの梟 日時 2004 年 3 月 07 日 03:40:03:7usxHQAUfPfZM
 

(回答先: 核開発凍結は非核化の「出発点」=北朝鮮次官が米訪朝団に説明 [時事通信]【米国でも中国と同じ「朝鮮半島の非核化」が語られるようになった】 投稿者 あっしら 日時 2004 年 3 月 04 日 17:04:19)

『噂の眞相』 1994年10月号

北朝鮮報道でマスコミを煽動する
現代コリア研究所の危険な面々

●レポーター 山岡俊介
         (ジャーナリスト)

▼北朝鮮コメンテーターの顔ぶれ

 さる7月9日正午(日本時間)、朝鮮民主
主義人民共和国(北朝鮮)の平壌放送は、
金日成国家主席がそれより34時間前に亡くなっ
たことを正式に発表した。
 フジTVでは、同日午後12時5分、まず通
常番組において字幕スーパーで第一報を流
し、続いて同2時30分から約30分にわたり
『金日成死去』の特別番組を編成した。
 そして、この時にコメンテーターとして同
番組に田英夫参議院議員、神谷不二東洋英和
女子学院大学教授とともに登場したのが、西
岡力という人物だった。フジTV関係者が西
岡に出演依頼をした経緯をこう明かす。
「北朝鮮問題といえば、もっとも権威がある
のは小此木政夫慶応大学教授。連絡はしたん
だが、ちょっとした差で他局に持っていかれ
た。ハッキリいって、他局の出演者と比べて
西岡力は知名度も実績もいまひとつですが、
北朝鮮問題の研究者は非常に限られている
し、彼は最近、現代コリア研究所のスタッフ
の一員として注目を浴びて来たし、連絡もつ
きやすいんじゃないかと思って・・・・・・」
 この関係者も語るように、在日韓国・朝鮮
人を別にすれば、わが国の北朝鮮問題専門家
は極めて限られている。
 ある関係者によれば、その評価はともか
く、主な専門家といえば、前出・小此木教授
に、伊豆見元静岡県立大学教授、武貞秀士
防衛庁防衛研究所研究員、小牧輝夫アジア経
済研究所研究主任、それに前出西岡と同じ
現代コリア研究所の佐藤勝巳所長、玉城素理
事長が挙げられるぐらいだという。
 それにしても、フジTVはなぜ、佐藤勝巳
や玉城素ではなく、西岡の出演なのか。
 西岡は現代コリア研究所が出している月刊
誌『現代コリア』編集長の肩書があるとはいえ、
まだ30代後半という若手で、しかも佐藤
勝巳の部下であり、弟子(後継者)といわれ
る関係であるからだ。
「親分の佐藤勝巳はTV向きじゃないんです
よ。どちらかというとベランメエ口調で
研究者らしい重みがない。それに、センセーショ
ナルな発言は週刊誌などでは歓迎でしょう
が、TVではちょっと・・・・・・。なにしろ金主席
が亡くなった直後のことですしね」(前出フ
ジ関係者)
 もっとも、佐藤勝巳よりずっと研究者然と
した西岡力ながら、そうした佐藤譲りの
色≠ヘ、当然ながら彼の発言にも反映され
ていた。
 フジTVでのコメントは聞きもらしたの
で、直後の『日経新聞』座談会の彼のコメン
トを拾ってみると・・・・・・。
 「私もこの時期の死亡は奇妙な印象を受け
る」と、金主席の死去に暗殺の可能性を匂わ
すとともに、後継体制についても、「金正日体
制は長続きしないだろう」と語り、しかも
「6カ月持つかどうか」とまで語っているの
だ。そのため、『日経新聞』には「6カ月続
くか疑問」という小見出しが躍り、たしかに
その根拠は不明にもかかわらず、なかなかセ
ンセーショナルな扱いだ。
 加えて、この座談会には同じ現代コリア研
究所グループの玉城素も登場しており、彼に
至っては6カ月どころか、「金正日書記への
権力移行すら危うくなっていると思う」と語
るとともに、米朝高官協議などの対話路線は
「すべて白紙にもどる可能性が大きい」とも
語っている(現在協議は再開している)。
 要するに、この例ひとつとってみても、現
代コリア研究所グループの発言はことさら北
朝鮮を危険視、敵対視しているようなのだ。
 もちろん、言論の自由といえばそれまでだ
が、しかし専門家として紙面に登場してい
る以上、それなりの根拠に基づいていなけれ
ばならないことはいうまでもない。が、それ
以前のレベルにしか思えない発言も多々ある
から問題なのだ。

▼北朝鮮批判の急先鋒・佐藤勝巳

 例えば、佐藤勝巳が執筆ないし対談した雑
誌のなかから、気付いたものをいくつか拾っ
てみよう。
「金正日体制の崩壊は早い」(『諸君』94・
9)、「金正日の『悪魔の選択』――あの国な
らやりかねない『最悪のシナリオ』」(『文春』
93・5)、「孤立化が進行する北朝鮮の惨状」
(『中央公論』92・1)、「原爆より怖い金日成
親子」(『週刊文春』90・12・27)、「北朝鮮工
作員柴田泰弘の役割」(『文春』88・7)・・・・・・。
 なかなかセンセーショナルなタイトルだ。
佐藤勝巳本人が語る。
「小此木や伊豆見といった人は国際政治学者
で、北朝鮮の専門家ではない。客観的に分析
できていないのは、彼らの方ですよ。
例えばテロ行為について、彼らは冷戦のこ
ろと和平を求めるいまとでは北朝鮮を取り巻
く世界情勢は違うから、もう北朝鮮はテロは
しないだろうという。でも、そういう見方は
こと北朝鮮には当てはまらない。要するに、
彼らは共産主義というものを知らないんだ。
私のように味わった経験もない。能力がない
というより、だから、分析できないんだよ」
 前掲『文藝春秋』93年5月号でも、佐藤は
こう述べている。
「彼ら(北朝鮮)の思考は十年一日のものな
のである。(略)彼らは韓国を、アメリカの
植民地であり、歴代の政権は『米帝』の傀儡
であると見ている。だから、北朝鮮は帝
国主義の支配から解放しなければならない、
という理屈で動いて来たし、いまも動いてい
るのだ」
 そしてその思考のもと、こう警告する。
 例えば、佐藤勝巳はその著書『北朝鮮「恨」
の核戦略』(光文社 93年)のなかで、北朝
鮮はすでに核爆弾を所有していると断言し、
プルトニウムは核爆弾4個分貯蔵していると
紹介している。また、わが国を狙う北朝鮮の
ミサイル(労働一号)をわが国の防御システ
ムでは阻止できないとも述べている。
 だが、まず北朝鮮の核保有の有無がいまだ
明らかになっていないのは周知の事実だ。だ
からこそ、北朝鮮核施設の特別査察の受入れ
を巡って、今日までもめているのではないか。
 一方、労働一号に関しては、本誌94年3月
号「北朝鮮ミサイル『労働一号』デッチあげの
出所≠ノおいて、この情報が民主統一連盟
など特定団体が「北叩き」を意図して流した
不正確な情報であることはすでに検証済み。
 佐藤はこの労働一号の試射に関して大手新
聞はどこも報道せず、『現代コリア』だけが
取り上げたと得意気に語っているが、それは
大手紙が特定の色≠フついた情報と判断し
たからこそ黙殺したと考えるのが常識という
ものではないだろうか。
 だが、佐藤はさらにこう続けるのだ。
「フセインのイラク、カダフィのリビアも北
朝鮮同様、常識≠ヘ通用しない。それどこ
ろか、対話すればするほど彼らを利するだ
け。北朝鮮が核兵器を持てば、韓国、わが国
も持つことになる。すでに北朝鮮はアラブ諸
国に核兵器を輸出もしている。世界中に核が
拡散する。私はこれを恐れているんです。い
まのクリントン政権は岩波文化人と同じで、
むしろそうした危険を助長さえさせているん
だよ」
 佐藤は、かつてのラングーンや大韓航空機
事件のころから、思考停止≠オているのだ。

▼600億円送金説≠フ仕掛人

 そして、こうした思考停止≠ニいうか、
先に結論ありきで導かれた実例でもっとも大
問題に発展したのが、いわゆる600億円
送金説≠セ。
 昨年11月、米アスピン国防長官が来日し
て在日朝鮮人の一部が行っている北朝鮮への
送金停止を日本政府に求めた。米・アレン元
大統領補佐官も同様のことを語り、米・政府
筋はその送金額を毎年4〜6億ドルと推定し
ていると発表した。
 さらに米・下院外交委員会はこの送金が北
朝鮮の核兵器開発の資金になっていると語る
に至り、マスコミがこれを大々的に報道。北
朝鮮が核査察にいつまでたっても応じないこ
とと相まって、昨年末から今年6月ごろにか
けてこの制裁≠フ是非がわが国で大問題に
なったのは周知の通りである。
 そして、この一連の流れを見てみると、何
らかの意図をそこに感じるのだと、ある事情
通は語るのだ。
「この米・政府筋がいう6億ドルという数字
は、佐藤勝巳の600億円説とピタリと一致
するでしょう。
 実は佐藤勝巳はすでに『現代コリア』の92
年1月号の論文『金正日の核武装を許す
な』で、送金額約600億円と推定してい
るんです。そして、この時期に前後してアメ
リカに3度行っているようなんです。
 未確認ですが、その費用はすべてCIAが
出したとも、また、統一教会、あるいはわが
国の右翼団体が出したともいわれます」
 この事情通によれば、佐藤がその意図を知
っていたかどうかはともかく、結果的に佐藤
は米・タカ派の「北朝鮮叩き」のために利用
されたのではないかというのだ。
「米は93年1月にクリントン政権が誕生して
以来、積極的に軍縮を進めています。しか
し、未だ政治家やCIAの一部には軍需産業
と結びついて、この動きを阻止しようという
勢力があるのは事実です。そういう者にとっ
て、北朝鮮が核開発を進めているとキャ
ンペーンを張ることは多大なメリットがあ
る。しかし、そのためには具体的な動きや数
字を示さなければならない。そこで600
億円≠ニいう額を佐藤勝巳にリークして書か
せることで、火を付けさせたのでは。何し
ろ、この額は北朝鮮の国家予算より大きいん
ですから(約1.285倍)」
 別の関係者によれば、佐藤勝巳は訪米中
に、当時、北朝鮮問題の第一人者である民主
党議員で米下院外交・アジア太平洋問題小委
員会委員長だったスチーブン・ソラ―ズ(現
在は落選中)やペンタゴン関係者に会ってい
るという。
 そして、さらに情報収集をし、満を持し
て、『文春』の93年5月号で600億円送
金説≠いよいよ大々的にぶちあげたのだ
(「金正日の『悪魔の選択』」)。
「北朝鮮の核査察が本格的に問題になったの
は93年の3月に北朝鮮がNPT(核不拡散条
約)脱退宣言をして以降のこと。『文春』の
問題記事はこの時期に歩を合わせるかのよう
に出ている。ただの偶然とは思えない」(前
出・事情通)
 そして93年11月に米・有力議員が来日し、
送金停止を求めたのは前述の通りである。
「香港の『ファーイースタン・エコノミック
レビュー』(93・7・29)にも600億円
送金説≠ヘ載りました。また、ご丁寧に佐藤
勝巳は93年10月、日比谷の外国人記者クラブ
で記者会見まで行っています。この結果、
『ニューヨークタイムズ』や『ワシントンポ
スト』などが続けて報道し、世界中
にこの説が流され、また日本に逆輸入され
るといういわばマスコミのキャッチボールを
繰り返しているうちに、この600億円送
金説≠ヘ周知の事実として独り歩きするよう
になってしまった」(北朝鮮ウォッチャー)

▼600億円送金説≠フ真偽は?

 だが、この600億円送金説≠ヘ実はひ
とつの説というのもはばかられるほど、いい
かげんな数字だったのだ。
つまり、1年間に約1万3000名の在日
朝鮮人が北朝鮮を訪問し、1人が円とモノを
合わせて300万円持参しているとして合計
約400億円。それに、大口カンパや朝鮮総
連が北に送金している額を200億円として
計600億円なのだという。
「ですが、まず1万3000名という数字が
怪しい。実際に北朝鮮に行っている数字を政
府は正式につかんでおらず、法務省の再入国
許可統計に頼るしかない。つまり、この1万
3000名という数字は他の国に行って再入
国した数字も含められ、しかも、北朝鮮に行
っている者のなかには幼児や修学旅行生もか
なり含まれており、皆が皆300万円もの大
金を持参しているとは考えられない。まし
て、総連からの200億円という数字は、こ
れ以上に何の根拠もない」(北朝鮮専門家)」
 佐藤勝巳のこの600億円送金説≠フ根
拠のなさはこれだけに止まらない。
「そもそも、国家間の決済は銀行口座上で行
われるのが常識ですから、北朝鮮に現金を大
量に持って行くメリットがない、彼らが現金
を持っているのは、北朝鮮に"人質
になっている日本からの帰国家族や親類に生
活費として渡すためで、この送金を止めたら
一番困るのは、北朝鮮で一番弱い立場の帰国
者であることは明らかですよ。それに、北朝
鮮への送金ルートは帰国者が直接現金を持ち
込む以外に、第三国の銀行を経るいわば不正
送金と日朝貿易決済分の40億円(93年度)が
あり、そして圧倒的に多いと思われるのがこ
の第三国経由分なんです。それは専門家の間
では常識です。もっとも不正送金なので、そ
の数字はまったくつかめないし、そもそもこ
の送金を完全に阻止することは不可能です。」
(前出・専門家)
 結論をいえば、政府が事実として本当に把
握している数字は、貿易決済分の40億円分だ
けで、佐藤の600億円送金説≠ヘ推定どころ
か、まったくの仮定に過ぎないのだ。
 しかも、この仮定は国家間の決済は銀行口
座上で行われているという原則すら無視して
おり、そもそも仮定する意味すらあるかどう
かも疑わしいといわざるを得ないのだ。
 それにもかかわらず佐藤はその誌上で当時
の宮沢首相と渡辺美智雄外務大臣に対し、@
北朝鮮が核査察を受け入れない限り日朝交渉
は打ち切るべしA日・韓・米・中国間で早急
に連絡をとって経済封じ込め政策をやるべ
し、そしてBそれでも効果がなければ軍事力
の行使もやむをえないとまで提言しているの
だ。
 繰り返しになるが、北朝鮮がNPT脱退宣
言をしたのはこれよりまだ1年後のこと
である。
 佐藤勝巳はあるTV番組で、その根拠のな
さをつかれ、「300万円という額は私が30
年間、40年間の在日韓国・朝鮮人の取材、つ
きあいのなかで、誰がどれくらい持って行っ
ているか。そういうことで、それを乱暴とい
われたら、それはもうしょうがないわね」と
答えているが、これではあまりに専門家とし
てお粗末過ぎはしないか。
 当然ながら、この根拠のなさゆえ、朝鮮総
連系の『朝鮮時報』も佐藤勝巳に激しい批判
を浴びせている。
 同紙は94年4月11日号で、「検証『600
億円送金』とは」という記事を掲載。そこに
は、こんな見出しがデカデカと躍っている。
「反共和国・反総連のデマゴーグ 発信源は
『現代コリア』」「ウソを拡大し再生産」「安企
部が作った謀略団体『統一連盟』も介在」
 ところが、佐藤はこうした批判に対し真摯
に耳を傾けるどころか、「本誌が誌名を現代
コリアに改題して再スタートしてから満10年
間でかなり広く知られるようになり、ついに
は朝鮮中央通信、平壌放送が名指しで批判を
行うという事態に至りました。(略)本誌の
影響力の反映なのかも知れません。(略)朝
鮮総連の宣伝にもかかわらず、米CIAから
の財政支援など、一切なく(もらうつもりも
ないですが)財政基盤は弱体のままです」
(『現代コリア』94年4月号編集後記)と語っ
ている。
 もっとも、佐藤の名誉のために一言だけい
えば、いまのところ韓国の安企部が作った研
究所であるという確実な証拠はない。また、
『朝鮮時報』自身も、そういう証拠はつかん
ではいないようだ。
 だが、すでに検証したように、この60
0億円送金説≠ェ少なくとも、佐藤が意図し
たかどうかはともかく、米国の軍拡派に政治
利用されているのは確かである。そして、そ
れは韓国安企部にとっても好都合であること
だけは事実だろう。
 また、佐藤が韓国安企部と親しい関係にあ
ることじたいは多くの証言がある。
「彼の記事を見ていると、韓国やアメリカの
特定の団体しか入手できないデータや情報が
随所に見られるんです。例えば、『北朝鮮
「恨」の核戦略』中の著者調べとなっている
『北朝鮮から買い注文されたハイテク兵器』
はその典型です。情報をもらうのはいい。し
かし、彼の場合はその情報を独自に処理する
ことなく、流した情報源の意図に沿って使っ
ているから問題」(佐藤をよく知る研究者)
 興味深いことに、それは同じ米国タカ派
人脈ベッタリの小沢一郎新生党代表幹事の動
きともピタリと一致している。もちろん、両
者が連携しているとはいえないが・・・・・・。
「小沢サンはこの佐藤の"デマ≠ノマスコミ
が踊らされている渦中の今年2月6日、テレ
ビで『北朝鮮はすでに核武装していると思
う』と明言してます。そして河野洋平自民党
総裁(当時)に根拠を示せと言われると、
『私のカンだ。(疑惑がないなら)核査察を
受け入れろ』と開き直る有り様です」(全国
紙政治部記者)
 しかも、この出演していたテレビ局が冒頭
の西岡が金日成主席の死去の際出演した同じ
フジTVというのは、なかなか興味深いでは
ないか。

▼現代コリア研究所のルーツ

 だが、もっと興味深いのは、現代コリア研
究所はかつて、現在、「反共和国・反総連の
デマゴーグ」と指弾する『朝鮮時報』と友好
関係にあったという事実だ。
 そして、こうした事実こそが実は佐藤勝巳
ならびに現代コリア研究所にある種の信頼を
与え、その結果、マスコミに登場して一定の
社会的影響力を保持させているのだ。
 単なるアジテーターなら、いくらマスコミ
が堕落したとはいえ、現代コリア研究所をこ
れほど登場させるわけがないではないか。
 実は現代コリア研究所の前身は日本朝鮮研
究所といい、その創立は1961年11月11日
だ。
 そして、翌62年1月に日本朝鮮研究所は
『朝鮮研究月報』を創刊。約3年後の30号か
ら『朝鮮研究』に改題。これがさらに『現代
コリア』に改題されたのは、84年4月の23
9号からのことだ。
「そもそも、『朝鮮研究月報』は朝鮮および
朝鮮人を正しく理解するための論文雑誌とし
て創刊されたんです。したがって、参加者の
ほとんどは学者です。もっとも、当時、そう
いう研究をする者はほとんど共産党系の人た
ちでしたが・・・・・・」(当時の関係者)
 佐藤は創刊当時、共産党員で、日朝協会新
潟支部の専従事務局員として北朝鮮への在日
朝鮮人の「帰国運動」に従事していた。だ
が、体を壊して転地療養のため上京。日本朝
鮮研究所に出入りしている間に、当時、同研
究所の専務理事だった寺尾五郎らの引きで65
年8月、事務局長になる。寺尾は、宮本顕治
の秘書をしていたこともある大物だ。
 翌66年、佐藤は寺尾同様親中国派を理由
に、新潟から東京への党員移籍を受理されず
自然離党に。
「佐藤勝巳は疑問を感じながら、それでも70
年代に入ってからも日本にいる朝鮮人の『帰
国運動』を続けます。が、70年代後半になっ
て、自分が帰国させた者が実際には北朝鮮で
悲惨な生活を送っていることにハッキリと気
付くと同時に一転、今日にも通じるアジテー
ションとも思えるような反北朝鮮発言を行う
ようになるんです」(前出・関係者)
 別の関係者は、84年の改題を待つことな
く、佐藤の研究所内での地位の向上と並行し
て、『朝鮮研究』における誌面もこれまでと
色合いを変えていったと証言する。
「佐藤勝巳は68年の金嬉老事件の特別弁護人
になったり、70年の日立製作所における在日
韓国人の就職差別事件でも特別補佐人を務め
るなど、運動家としては大変な人なんです。
だから、研究所内でも彼の"変質≠ノ対し、
文句をなかなかいえない雰囲気はありまし
た。そこに持って来て、83年10月にラングー
ン事件が起きる。これを契機に、彼は雑誌を
改題し、北朝鮮批判を露骨に始め、それまで
一緒にやって来た左派系の多くの仲間はこれ
を機に研究所を去りました」(前出関係者)
 だが、それでもまだ彼の"変質≠ノ気付か
ない者も多かった。それは、これまで外部ス
タッフとして原稿を寄せたり座談会やシンポ
ジウムに関わっていた者たちだ。
 改題して直後の『現代コリア』誌面(84年
6月号)には、本誌賛助、推薦人として次の
ようなそうそうたる名が列記されている(肩
書き当時)。
 伊豆見元(平和安全保障研究所研究員)、
梅田博之(東京外語大AA言語文化研究所
長)、小此木政夫(慶応大学教授)、菅野裕
臣(東京外語大教授)、黒田勝弘(共同通信
社ソウル支局長)、小牧輝夫(アジア経済研
究所主任研究員)、近藤俊昭(弁護士)、榊原
芳雄(ジェトロ経済情報部国際経済課長代
理)、重村智計(毎日新聞ソウル支局長)、竹
下疆一(テレビ朝日経営企画局長)、田中明
(朝鮮問題研究家)、丹藤佳紀(読売新聞社外
報部主任)、鳥羽欽一郎(早稲田大学教授)、豊
田有恒(作家)、野副伸一(アジア経済研究
所研究主任)長谷川慶太郎(経済評論家)、
林健彦(東海大教授)、吉田修(弁護士)、三
谷静夫(韓国問題研究家)、森永和彦(前時
事通信社解説委員長)、山室英男(NHK解
説委員長)、吉岡忠雄(評論家)、渡辺弥栄司
(前日中経済協会理事長)。
「この他に、須之部量三氏も名を連ねていま
す。彼は駐韓国大使や外務事務次官まで務め
た大物ですが、何でも佐藤勝巳の著書『わが
体験的朝鮮問題』を読んで感動して付き合い
出したといわれています。これは、これまで
の自分の北朝鮮礼賛を自己批判したものなん
です。で、細川内閣では北朝鮮について考え
る首相の私的諮問機関があったんですが、そ
この委員に須之部氏が就いていた関係で佐藤
勝巳は呼ばれ、得々と北朝鮮批判をやったと
いうんです」(関係者)
 また、玉城素も朝鮮問題研究家として列記
されており、『コリア評論』の廃刊とともに、
現代コリアの理事長に就く。
 ちなみに、関係者によれば、彼は佐藤勝巳
より3歳上の68歳。1955年まで東北地方
でやはり日本共産党中堅幹部として活動して
いたという。兄の玉城徹は、有名な歌人。弟
は土木工学の学者(故人)だ。
 一方、西岡は国際基督教大学、筑波大大学
院出身だが、大学在学中に1年間交換留学
で、また大学院在学中に2年間外務省の専門
研究員としてソウルに滞在。そして、外務
省に研究員として西岡を推薦したのが佐藤
で、84年末、西岡は研究所入り。編集長とな
る。
 もちろん、この賛助員・推薦人のなかには
"まとも≠ネ研究者も多くいる。そんな立場
の者にいまの佐藤勝巳の言動についてどう思
うかと尋ねてみると、
「彼はそもそも運動家で研究者ではありませ
んからね。しかし、いくら北朝鮮にうらぎら
れたからとはいえ、その反動からでしょう
か、痛ましいという感じさえ覚えます」
 という印象的な回答だった。
 最後に、別のある研究者の発言を紹介して
おこう。
「確かに、北朝鮮の情報ソースは極めて限ら
れています。しかし、佐藤勝巳の発言がなか
なかセンセーショナルであることもあって
か、コメントを求めるマスコミの責任が一番
大きいと思いますよ。それは、彼と現代コリ
ア研究所の存在を大きくし、わが国公安や韓
国安企部、米国CIAと関係しているといった
噂を呼び、それらがさらに彼らを大きく虚飾
して見せるという悪循環です。ああいう存在
は無視するのが一番です」
 北朝鮮が独裁国家であることは否定しな
い。だが、佐藤のような論法は彼の意図はと
もかく、わが国を軍拡に導き、北朝鮮の独裁
化をより一層強めるだけではないのか。
                  <敬称略>

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