ケーラーＩＭＦ事務理事退任へ、後任に黒田氏の名も
http://www.yomiuri.co.jp/business/news/20040305i404.htm

　【ワシントン＝広瀬英治】国際通貨基金（ＩＭＦ）のホルスト・ケーラー専務理事は４日、ワシントン市内で緊急記者会見し、５月に行われるドイツ大統領選に立候補するため、同日付で専務理事を辞任すると発表した。

　後任人事はこれから本格化するが、ケーラー氏の後任の欧州復興開発銀行（ＥＢＲＤ）総裁であるフランスのジャン・ルミエール氏や、イギリスのアンドリュー・クロケット元国際決済銀行（ＢＩＳ）総支配人らが挙がっているほか、日本の黒田東彦・前財務官（現・内閣官房参与）も浮上している。

　ケーラー氏は、独財務次官、ＥＢＲＤ総裁などを経て２０００年５月にＩＭＦ専務理事に就任した。任期満了まで約１年を残すが、この間、通貨危機後の国際金融システム強化などに取り組んだ。

(2004/3/5/13:34　読売新聞　無断転載禁止)

独、ケーラー氏後継出さず 　ＩＭＦ人事で有力誌報道
http://www.kyoto-np.co.jp/news/flash/2004mar/06/CN2004030601003660J1Z10.html

【ベルリン６日共同】８日発売予定のドイツ週刊誌シュピーゲル最新号は、ドイツ大統領選に出馬のため、国際通貨基金（ＩＭＦ）専務理事を辞任したケーラー氏の後任に、同国政府は候補を擁立しないと報じた。

ドイツ人によるポスト維持に他の欧州諸国が反発するため、ドイツに専務理事ポスト獲得のチャンスはないという。

同誌によると国際金融の専門家として知られる、ドイツ連銀のユルゲン・シュタルク副総裁と欧州連合（ＥＵ）欧州委員会のクラウス・レグリング経済金融総局長について政府は、「２人とも野党と親密で、候補者として問題外」としている。

ケーラー氏も野党系の人材だが、ドイツは２０００年、当時のコッホウェザー財務次官を擁立。クリントン米政権の同意が得られず、ケーラー氏に差し替えた経緯がある。

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