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イェズス会宣教師たちの故国、バスク
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投稿者 処方箋 日時 2004 年 3 月 19 日 18:23:34:lkpL4Fj8ypCy2
 

(回答先: アイヌ語と似た体系の言語を持つバスク語、グルジア語 投稿者 処方箋 日時 2004 年 3 月 19 日 17:57:07)

★ 日本では、上智大学とフランシスコ・デ・サビエルで知られるイェズス会は、バスク地方出身者によって作られた。
イェズス会は、絶対主義に抵抗し、また啓蒙思想に対抗したため、18世紀にはスペイン、ポルトガル、フランスの諸国から次々に会員が追放され、教皇から解散を命じられた。しかし、ロシアでは合法的に存続することができた。


ピレネーの西端、ビスケー湾に面した、緑豊かで湿潤な地域に住むバスク人は、インド・ヨーロッパ語族の侵入以前からヨーロッパ大陸に住み、現在まで残っている唯一の民族で、起原はクロマニヨン人に遡るとも言われる。
中世には、バスクを支配下に置いていたカスティーリャ王が、バスクの特権の保証を宣誓した。バスク人は、古代でも中世でも民族国家を形成せずに暮らしていた模様である。

大航海時代には、イグナチウス・デ・ロヨラやフランシスコ・デ・サビエルに見られるように、海洋民族として新大陸の植民地化に活躍した。

しかし、フランス革命以来、国民国家と絶対主義が重みを増して行く。
イェズス会は、絶対主義に抵抗し、また、啓蒙思想に対抗したため、18世紀にはスペイン、ポルトガル、フランスの諸国から会員は次々に追放され、さらにフランスのブルボン家と、オーストリアやスペインのハプスブルク家の諸侯は、教皇クレメンス14世にイエズス会を抹殺するように迫った。

教皇クレメンス14世もこれらの要請に抵抗できず、教皇への絶対的な服従を誓願の一つとしているイエズス会に、1773年7月21日、「教会の平和のために、親しい者でさえ犠牲にしなくてはならない」との書簡をもって、イエズス会の解散を命じた。イエズス会はその命令に即座に従ったが、ロシア政府は教皇の命令を発表しなかったため、150人ほどの会員が合法的に存続することができた。

イエズス会が再び教皇ピオ7世から活動の認可を受けたのは、解散を命じられてから41年が過ぎた1814年8月7日のことだった。

スペインにおいて極端な重国家を造ったフランコの時代(1939〜1975年)、自治を奪われて抑圧され、民族の固有言語の使用を禁じられたバスク人達は、初めて自分たちが少数民族であることに気づかされた。
いわば国家が、少数民族(厳密には少数民族の意識と結束のエネルギー)を生産したのだとも言えようか。

国家から少数民族とされた人々は、国家の枠から逃れたがる傾向がある。
逃れるには、より高次元のものに自己を合体させる他なく、この意味でバスクの場合、穏健派は現実に存在するECを思い、また少数の過激派は、現実のすべてを否定して世界革命を願うようになったという説がある。

 参照:バスク地方を支配する二重の暴力

「国家は十九世紀の遺物だ!」というのが現在のバスク運動家達の考えと言われている。無論、穏健派であっても。
「バスクという小単位のまま、現在の国家の枠(スペイン王国とかフランス共和国)を離れて、直接EU(欧州共同体)に参加したい。」と、バスク穏健派は表明しているらしい。

バスク人はもともと理数系や音楽・スポーツに強く、勤勉といわれる。
ビルバオのように近代工業化によってスペイン経済を牽引する地域は、他の地域のスペイン人と一緒にされたくないのだろう。
電子産業中心に、好況ゆえにEUに入りたくないスウェーデンとは、手段が逆転しているのに、動機が似ているところが興味深い。

国民国家にも矛盾があり、欧州共同体にも怪しい策謀が隠れている実情では、バスクの辿る道も平坦ではなさそうだ。

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