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(回答先: 「日本サンダーバード計画」……エライ！（笑） 投稿者 NUE 日時 2004 年 6 月 22 日 14:11:02)
NUEさん、どうもです。
その地域その国では対応しきれない災害に見舞われることもあり、それを他の地域や他の国が援助することや援助できる体制を構築することはいいことだと思っています。
しかし、構造改革研究会の提言「日本サンダーバード計画」は、ノー天気な「危険思想」だと苦笑せざるをえません。
たぶん、このまま“彼ら”のシナリオが進めば、数十年後には「世界サンダーバード計画」なるものが現実化されているだろうなと思っています。
● ノー天気であるわけ
「軍隊がなくても日本の平和を守ることは可能です。また、自衛隊を海外派兵しなくても、日本が国際社会で名誉ある地位を占めること(日本国憲法前文のように）は可能です。そういう秘策があります。(総論ですから、細かな点の指摘はご遠慮下さい）」
「日本は巨額の予算でこの組織を作り、全世界を救助するのです。こうやって、世界のために尽くせば、恩を受けた国々は「日本を侵略しよう」とは思いません。軍隊を持つことなく、日本を守ることができるのです。」
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恩を受けなくとも、日本を侵略しようと考える外国の人々は少ないが、恩を受けても、日本を侵略しようと考える外国の支配層はいないわけではないという現実認識が欠落している。
日本という国を考えれば、まず、近代的天然資源に恵まれているわけでもないのでそれを目的とした植民地化の対象になりにくい。（どのみち１億３千万人弱が生活しているのだから、「新大陸」のように大虐殺しなければ植民地としても有効利用できない）
日本が標的にされるとしたら、成功した産業国家の成果を奪うことだろう。が、しかし、これとて、１億３千万人弱が生活しているのだから、いわゆる企業利益を奪うことしかできない。（皆殺しにしてしまったら、利益を生み出すことができなくなる。一般国民にとってはすべての企業が“外資”になったに過ぎない（笑））
でも、それだったら、近代産業の究極的活動目的であるお金（ハードカレンシー）さえ手に入れればいいはずだ。
ということで、日本が狙われるのはお金である可能性が実に高い。
そして、「日本サンダーバード計画」で恩を受けても日本を侵略しようと考える外国の支配層は、日本のお金が欲しければ、恩を超える害が日本にあると喧伝して国民の支持を取り付けるはずだ。
日本が軍備を持っていなければイラクのような理由を持ち出して日本の害を喧伝することはできないが、悪知恵だけは働く“彼ら”はいかようにも理由を持ち出すだろう。
日本に悪意を持たれないようにする、できれば、日本に恩義を感じてもらえるようにする外交は重要だが、だから、日本に対する軍事的攻撃はないと信じるのはノー天気である。
平和を語るのなら、この間の日本がそのような危機に直面しなかったのは、代々の政府や政府機構が、お金を欲しがるある外国支配層にお金を差し出していたからかも知れないという推測くらいはして欲しい。
お金を差し出し続ける気がなかったり、お金を差し出せなくなる状況が来ると予測するのなら、そのようなときでも国策が遂行できるように、日本攻撃抑止力としての軍事力を保有することをまじめに考えなければならないかもしれない。
（もちろん、鼻血もでないほど搾り取ってカスになった日本を標的にすることはないだろうから、それまでは貢ぎ続けて、後は野となれ山となれという考え方もある（笑））
● 「危険思想」であるわけ
「世界のどこにでも２時間以内で派遣できるような体制を作るため、海上を回遊する船舶基地（航空母艦のような施設）を１０隻程度建造し、世界各地の海に派遣します。」
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災害は、まず、その地域その国で対応すべきものという押さえが重要である。
良かれと思って有無を言わせずよその国に押しかけることは、悪かもしれないということも考えて欲しい。
（災害援助であり「武器は光線式麻酔銃」しか保有していないとしても、あまりよく知らない外国の部隊に入り込まれるのは必ずしも気持ちがいいわけではない）
よその国が援助するとしても、「海上を回遊する船舶基地（航空母艦のような施設）を１０隻程度建造し、世界各地の海に派遣」するよりも、近隣の国々が援助するほうが理に適っているはずだ。
お金をかけるのなら、どこの国も近隣諸国で起きた大災害に対応できる体制を構築するほうが望ましい。（日本なら、朝鮮半島・中国・台湾・フィリピン・ロシアといった近隣諸国の大災害に対応する体制）
世界支配層も、災害で発生するかもしれない“秩序不安定”を自分たちがコントロールするために、「世界サンダーバード計画」を考えていると思う（笑）。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。