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斉藤環氏に聞く ゲーム脳の恐怖(その根拠の曖昧さ)
http://www.asyura2.com/0403/bd35/msg/1225.html
投稿者 アムリタ 日時 2004 年 6 月 25 日 18:37:26:phve3OdiRKKCY
 

(回答先: なぜマスコミは「ゲーム脳」をあんなにも取り上げるのか 投稿者 初めて 日時 2004 年 6 月 25 日 18:12:13)

http://www.tv-game.com/column/clbr05/
ゲイムマンのコラム
「ゲーム脳」徹底検証

斎藤環氏に聞く ゲーム脳の恐怖1
「ひきこもり」研究の第一人者として知られる斎藤環(さいとう・たまき)氏が、オンライン書店「bk1」に投稿した『ゲーム脳の恐怖』への書評が、話題になっている。
(bk1の書評を読む)
『ゲーム脳の恐怖』の論理的な破たんを指摘した批判は、先日の山本弘さんへのインタビューなど、ネット上にいくつか存在する。しかし斎藤氏は、論理以前に、脳に関する知識そのものが間違いだらけだと指摘する。
<取材・文 竹谷新(ゲイムマン)>


斎藤環氏
精神科医。1961年、岩手県出身。1990年、筑波大学医学専門群(環境生態学)卒業。爽風会佐々木病院勤務。また、青少年健康センターで、思春期の電話・手紙相談を担当する。
著書『社会的ひきこもり 終わらない思春期』(PHP新書)、『「ひきこもり」救出マニュアル』(PHP研究所)、『戦闘美少女の精神分析』(太田出版)、『文脈病−ラカン/ベイトソン/マトゥラーナー』(青土社)など。NHKの「ひきこもりサポートキャンペーン」(http://www.nhk.or.jp/hikikomori/index.html)にも参加する、ひきこもり研究の第一人者。


『ゲーム脳の恐怖』は間違いだらけ

――bk1に書評を書こうと思われたのはなぜでしょうか?

斎藤 書評の中でも書きましたけれども、20代のゲーム好きの患者さんから、リクエストがあったっていうのが直接のきっかけですね。
僕は『ゲームラボ』という雑誌で連載を持っていて、そこで批判したんですが、「もうちょっとメジャーなところでやってくれ」という要望がありまして。
bk1だったら、私も以前、月に1度書評を書いてたこともありますし、読み手もけっこう多いでしょうし、そこがいちばんいいかなと。でも本当はこういう仕事、精神科医の香山リカさんにやってほしかったですね。『テレビゲームと癒し』(岩波書店)という本を書いていたり、ファミ通に連載持ってたりしたんですから。まあ、すでにどこかで批判を書かれているのかもしれませんけれど。

――『ゲーム脳の恐怖』について、論理的ないいかげんさを指摘した批判は、この前の山本弘さんへのインタビューもありますし、個人サイトにもけっこうあったんです。ただ、斎藤さんの文章は、森氏の脳に関する知識そのものに焦点を当てたのが新鮮だと思いました。

斎藤 ほんと、穴だらけの本なんで、批判するのは簡単なんです。
ただ、“脳に関する間違った認識”について、専門家からの指摘が少ない。みんなさすがに、「いくらなんでも大学教授なんだから、基本的な間違いはしないだろう」という、好意的な先入観があるんでしょう。
だけど、先入観を取っ払って眺めてみると、やっぱりゴロゴロ見つかるわけですよ。
もちろん間違ってないところもありますけれども。脳に関する記述は、正しい情報が8割くらい。でも残りの2割に、とんでもないミスがゴロゴロしてる。
もし全部間違っていれば、誰が見てもわかるトンデモ本ですから、相手にされないんでしょうけども、生半可正しい部分もあるだけに、たちが悪いですね。

「脳波」に関する初歩的な間違い

――私も確かに、森氏の脳についての知識自体は、そんなに間違ってないだろうと思っていましたが。

斎藤 この本には、アルファ波がまるで異常脳波みたいに書かれてますけれども、そういう事実はありません。
このかた(森昭雄氏)は多分、脳波をちゃんととったことがないかたなんですよ。脳波という存在は知ってるけれども、測定をきちんとやったことがないんです、おそらく。
脳波をとるときって、普通目を閉じてとるんですが、目を閉じると、だいたいアルファ波優位になるんです。それが正常な状態ですね。で、目を開けると電位の低いベータ波が出てくるわけです。

要するに、アルファとベータの逆転って、たったその程度で起こせるんですよ。「この人、脳波とったことないな」って思ったのはそこですよね。アルファ、ベータの差なんてその程度でいくらでも逆転できるということを、経験的にご存じない。
アルファもベータも基本的に正常脳波で、しかも簡単に切り替わる。これはむしろ我々にとっては常識ですから、こういう常識がしっかりあれば、“ベータが多い人がものを考えてて、少ない人はものを考えてない、痴呆だ”とか、そういうとんでもない論理は出てこないわけですよね。

それからまあ、もっととんでもない間違いは、bk1でも書きましたけれども、アルファ波、ベータ波の解説が間違っています。これはもう本当に初歩的な間違いです。
55ページに、「アルファ波のような大きくてゆっくりした波(高振幅徐波)」とありますけれども、もうこれが間違いです。アルファ波は「徐波」ではありません。正常脳波です。特殊な場合を除いては、アルファ波は異常脳波とは呼ばれません。それから、大きいかどうかはアルファ、ベータを分けるときには関係ありません。


アルファ波は「徐波」ではない

――「徐波」というのは、異常な脳波のことなんですか?

斎藤 基本的に異常脳波です。シータ波とデルタ波が「徐波」です。アルファ波は正常脳波の範ちゅうであり、これが徐波と呼ばれることはあり得ません。異常なアルファ波というのは存在しますが、それは特殊な場合です。
それからベータ波。「考えごとをしたり、頭を使うようなことをすると」というけれど、要するに単に、いろんなノイズが多いときに出てくる波です。
さっき、「目を開くと出てくる」と言いましたが、目を開くと視覚刺激が入ってきますから、ノイズが増えるわけです。決して、目を開いてるときに物事をよく考えてるわけではありません。

脳波のメカニズムについては、まだこれといった定説がありませんから、そういった意味では、仮説の1つということになりますけれども、臨床的にはベータとアルファの違いっていうのは、物事を考えてるか考えてないかの違いでは、全然ありません。何度も言いますが、脳波というのは目を閉じたり開いたりするだけで、切り替わる程度のものなんですよ。だから全然そんな大したものじゃないっていうことを、残念ながらこの人は、ご存じなかったということですね。

――そこが崩れると、この本全体が……

斎藤 全体がおかしいんです、はい。論理がどうこうなんてそんな、この人のために頭を使って批判してあげる必要なんかないんですよ。

――(笑)

斎藤 それ以前に、知識自体が間違ってるんですから。山本弘さんもすごく緻密に反論していらっしゃいましたけれども、その頭脳がもったいないです。こんなものに頭を使うよりは、別の本に使っていただきたいくらいです。

――でも世間的に、随分大きな影響になってますから。

斎藤 なるでしょうね。子供がゲームに熱中することを快く思わない層には、すごくアピールするでしょう。単に「権威のある専門家が、ゲームをやると脳がおかしくなると言っている」という文脈だけで、それ以上誰も細かく読んでないというのが実状だと思います。だから、いかに人が、本をちゃんと読まないかってことの証明ですよね。

――そうですよね。マスコミであれだけ取り上げられるというのも。

斎藤 マスコミのみならず、文化人、知識人と呼ばれている人が、いかに理系の殺し文句に弱いかということがよくわかりました。誰も中身を理解なんかしてませんからね。ただ単に理系っぽい文章で、専門的な言葉で、「ゲームをやりすぎると脳がおかしくなりますよ」と書いてあるだけのことでしょう?

イーオス社のプロモーション?

斎藤 脳波の機械の説明(56ページ)なんて、本人もわかってるかどうか、極めて怪しいと思いますよ。

――この脳波計を開発してるのは、静岡県三島市の「イーオス」っていう会社だそうで、ここにも取材を申し込んだんですけど、1か月以上経っても、返事が来ないんですよ。

斎藤 そりゃ来ないでしょう。私は、「『ゲーム脳の恐怖』という本は、この脳波計のプロモーションではないか?」という疑いを持っています。
まあ、教材として買われるのか、金持ちがドラ息子の教育のために買うのか、わかりませんけど。とにかく、この本が出て、この機械が90万で買えるとなったら、買う人は必ず出てきます。プロモーション効果は確実にあるわけです。
ま、その意図があったかと聞かれれば多分本人は“ない”とおっしゃるでしょうけど、そうでもなければ、論文にもなってない、こんな極めて粗雑な作りの、拙速の見本みたいな本が、出てくる理由はないですからね。プロモーションと考えると、いろんなことが説明しやすくなる。

――こんな粗雑に作った本が、これだけ売れちゃうっていうのは、私も本書いてる人間として、嫌ですね。

斎藤 でもねー、そういうもんでしょう。キャッチコピーで売れるもんでしょう、本っていうのは。いかにちゃんと読まれてないか、いかに本の売れ行きは内容と関係がないかということだと思いますよ、それは。


脳波の現物がないのもおかしい

斎藤 脳波計に関しても、この人の理屈はとにかくとんでもなくおかしい。
「シールドされていない場所でも脳波を記録できる簡易型の脳波計を開発しました」と書かれてますけど、いわゆる国際基準の10−20電極法を用いた正規の脳波計を、外で使う機会もあるわけですよ。脳死の判定なんかはそれでやるわけですからね。それに最近は、スポーツ時なんかの脳波測定用にコードレスの脳波計までちゃんとある。これだってシールドされていない場所で使うためにあるんです。

ノイズの混入を防ぐためには、シールドされていたほうが望ましいのは確かです。だけど、シールドされてなければ脳波がとれないっていうのは嘘です。
どうしても厳密にゲーム中の脳波を調べるんだったら、シールドされた部屋の中に学生を呼んできて、脳波室内でゲームさせればいいだけのことで、何も簡易脳波計を開発する必然性はないんですよ。そこに、「脳波計のプロモーションではないか」という疑惑を感じるんですよ。でもこんな脳波計は、もちろん医学的にはまったく使い物になりませんから。

それに、そもそも簡易脳波計は、パソコン用に既に存在しているんですよ。bk1にも書きましたけど、10万円も出せば買えるんです。まあこれだってオモチャという点では同じですけどね。だから「EMS-2000」なんて、わざわざ買う必要は全然ないんですね。この機械に特徴があるとすれば、機械が勝手にアルファとベータの比率を計算してくれる点だけです。

――つまり、最初から『ゲーム脳の恐怖』の理論を示すために、そういう機能をつけたと。

斎藤 そうです。あらかじめね。
この本には、脳波の本物は1回も出てきてないんですよ。脳波のことをこれだけ書いているのに、脳波の現物を1枚も出さないっていうのは、異常なことです。
ホントこの人、ちゃんとした脳波計で、1回も脳波とってないんじゃないかって感じがしますね。あのトンデモな珍マシンでとっただけとしか思えませんね、これはね。

――その機械でとったのを前提として、全部書いてますからね。

斎藤 でもね、普通は、いくら一般向けの本であっても、脳波の実物を出しますよ。きちんと国際基準にのっとった方法でとった、本物の脳波をね。本物の脳波上のデータと、この簡易脳波計の測定結果が一致することをまず示して、あとは手順を簡略化するために簡易脳波計を使うなら、まだいくぶんかは説得性があります。でもこのかたは、そういう学問的に当然の前提をぜんぶすっ飛ばしている。専門用語で言えば「信頼性」と「妥当性」を検証しつつ「標準化」するという手順がすべて欠けている。新しい測定法を提唱するためには、どれも絶対に欠かせない手続きなのに。そういう「常識」を知らなかっただけなのかもしれませんが、だとしたら、そんな無知な人に教えられる学生がかわいそうだ。

まあ確かにそれじゃ、素人にはわかりにくいかもしれないけど、だけど、それをまず示して、その後で、その脳波に対応する、この機械の結果っていうのを出さないとですね、手順としておかしいですよ。素人向けだからって、バカにしすぎですよ。

※例えば『発掘!あるある大事典』でも使われていた、脳力開発研究所のブレインビルダ。「EMS-2000」と価格がひとケタ違ううえに、シータ波も測定可能。日本大学の医学部や歯学部でも使われているそうだ。
引き続き、斎藤環氏へのインタビューをお届けする。
(3回連載の第2回。第1回はこちら)

前頭前野しか測れない脳波計

斎藤 だいたい、この脳波測定器がアルファとベータしかわからないってのはおかしな話なんですよ。ほんとに脳波をちゃんと調べるんだったら、シータ波とデルタ波も計測できなきゃおかしい。もちろん鋭波や棘波などもね。

――そっちのほうがむしろ重要と。

斎藤 いま述べたような波形がもし出現したら、これはほぼ異常だと言っていいんですよ。こういう波形は、もし覚醒時であれば、出ただけで異常脳波なんですから。(※)

――あ、そうなんですか。

斎藤 ええ。それが出ていたら、だいたい異常脳波と言っていい。異常脳波が測れないマシンの存在自体が、最初から結論ありきで作られたことを示してますね。それから、脳波を計測する部位も、ずっとこの人、前頭前野、前頭前野って言ってますけど、前頭前野の脳波しかとってないじゃないですか。

――あ。

斎藤 おかしいでしょ、それは。前頭前野に異常があると言うためには、前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉、全部とって、それで比較しなきゃ意味ないですよ。そういう比較をやってないでしょ、このかたは。

――そうですね、言われてみれば。

斎藤 そういった意味でほんとに異常な研究です。ここだけ取っても、いかにもおかしい。

※注:正常成人の場合、徐波は普通、睡眠時に発生する。ただし小児では、覚醒時でも徐波が検出される場合がある。(参考資料:マイクロソフト エンカルタ百科事典)
「双極誘導」と「単極誘導」

斎藤 もっと専門的な話をすると、この機械が「双極誘導」という方式を使うのはおかしいんです。双極誘導は、この本にも書いてあるように「二ヵ所の電位差」でしかないんですよ。
その部位での電気活動を調べるためだったら、「単極誘導」といってですね、一方は電位の変動が少ない所に基準を置いて、もう一方を活動している部位に置いて、その電位差の変動を記録する、こういう方法を使います。

双極誘導っていうのは「二ヵ所の電位差」でしかないので、極論するとその2か所がまったく同じ活動をしていたら、電位差はゼロになって、脳波は平坦脳波になっちゃう。そんなものを基準にするのはおかしいんです、明らかに。シンクロしていたら、電位差はありませんからね。


そもそもいったい何を測りたかったのか?

斎藤 双極誘導をとる場合、その前に単極誘導をまずとるのが普通なんです。
単極誘導の脳波を最初にとっておいて、異常が見つかりそうな部位の脳波の、どこに異常があるかをさらに立体的に調べるときに、双極誘導をいくつかやって、異常な部位を網にかけるわけですね。
今はCTがあるから、あまりこれは重要じゃないんだけれども、でも昔はそれくらいしか、脳のどこに異常があるかを調べる方法がなかったんで、双極誘導はいまだにちゃんととりますけれども、どちらかというとこれは、補足的な意味合いの高い誘導方式で、もう主流じゃないわけですよ。

で、そうかと思うと今度は「不関電極」があるって言う。これもおかしいんですよ。「不関電極」っていうのは今言った、単極誘導の「電位変動がない所」です。
電位変動がない所に一方の極を置き、これを基準として、電位変動がある所にもう一方を置いて、二点間の電位差変動を調べるっていうのが単極誘導ですね。だから不関電極があるってことは、基本的に単極誘導になっちゃうんですよ。双極誘導には不関電極は要らないんです。だから、変な話なんですよ、非常に。


――となると森氏は、いったい何を測っていたんでしょうね。

斎藤 よくわけがわからないんです、このかたの言ってることは。ご本人自身も何だかよくわかってないんじゃないでしょうか。
電極ひとつとったって、測定部位の電極には「電極糊をつける必要がありません」、不関電極には「電極糊を使って装着します」と書いてあって、これもさっぱりわけがわからないんです。こんな区別をする意味は全然ないです。

「不関電極」をおでこにつけるのも間違い

斎藤 さらに言うと、この「不関電極」っていうのは、脳波を拾っちゃいけないんですよ。基準となる点なので、電気的な活動があっちゃいけないんですから。でも、おでこにつけてる。おでこに電極載せたら前頭部の活動を拾っちゃうに決まってるわけで。

――それで「普通は耳たぶを使う」と。

斎藤 耳たぶっていうのは、電位活動がいちばんない所。ゼロではないですよ。でも、頭皮だったら拾っちゃうけど、耳たぶだったら拾いにくいってことがあるから、普通は耳たぶでとるわけですよ。
それなのに、わざわざおでこにつけるってのは、到底解せないことです。
「不関」というのはちょっと訳語として不適切で、「基準」とか「参照」といったほうがいい。そういう重要な電極を、なぜ電気的活動が盛んなおでこにわざわざ乗っけるのかという。謎ですね。ご本人の説明を聞きたいくらいですよ。何でおでこが「不関」なのか?とにかくこの人が、いかに脳波の原理すらわかってないかということが、如実に出ている部分です。

僕の推定では、不関電極は本当に不関電極のつもりなんでしょう。不関電極があって、単極誘導で測定しているというのが、多分正しいんじゃないかと。だから双極誘導だという、この説明が誤解なんだと思いますけどもね。
不関電極を、耳たぶにつけられるのに、わざわざ額につけるのはおかしいですね。ま、脳波計自体がトンデモだということが、これではっきりしてると思いますけどもね。

――57ページの写真を見ると、額の所に3か所貼ってるように見えますよね。

斎藤 そうですよね、簡便ではありますよね。耳たぶを使うと、ややこしくなっちゃいますから。まあ、それ以上のメリットはないですけどね。
このかたは、研究室まで学生連れてきて、脳波とってますよね。外に出張して、学生の部屋とかいろんな所でとってるんじゃなくて。それだったら、ちゃんと脳波室でとりゃあいいじゃないですか、10−20法で、ちゃんと30分かけてね。
おそらくこのかたは、日大医学部の協力を得られなかったんだと思います。でなきゃ、この脳波計を売りたいがために、わざわざ、まともな方法で脳波をとらなかったか。どっちかですね。


脳波を測るならちゃんとした脳波計で

斎藤 「ベータ波が弱いと痴呆」っていうのもこれはもう、トンデモさんの発想でありまして、確かに高齢化すると、脳波全体がゆっくりになる傾向はあります。ただ、それは痴呆に限らず、高齢者はそういう傾向が全般的に出てくる。

――痴呆とは関係がないと。

斎藤 直接関係はありません。ただ、痴呆化してくるとそれこそ、デルタ波やシータ波が出てくることもあるわけです。ところがこの人は、専門じゃないと思ったのか何かわかりませんけれども、そっちは一切考えてないですね。
むしろ、フォーカスすべきはそっちのほうなんですよ。そういう、本物の徐波がどれだけ出るかっていうほうに焦点を当てるべきです。
でもさすがにそれだと、健常者からは徐波化の傾向はとりにくいから、ベータ波、アルファ波という、健常者でも出てき得る脳波に限定したと思います。明らかにこれは、事前に、研究しやすく自分でバイアスをかけちゃってるんですよ。
そんなものは正しい研究とは言えないですね。

とにかくこの脳波計は、どこからどう考えてもインチキです。こんなインチキな物を売られちゃ困るし、何か権威があるように誤解されても困る。脳波を測りたかったら、既にあるソフトとハードを買ったほうが安いですよっていうことは、ぜひ書いていただきたいですね。

――やっぱり、水分計を作ってる会社が脳波計作ってるから。

斎藤 あ、そうなんだ。そういうことですね、確かにね。こんな大層な機械いらないですよ。高級そうなこと書いてありますけど、非常に素朴な回路ですよ、この回路は。

――何で90万円もするんでしょうね?

斎藤 90万っていうのは明らかに、医療機器の値段ですよ。もちろんこの機械は、医療機器として認可されてませんけれどもね。どっちかというと学研の『電子ブロック』で組み立てたほうが早いんじゃないかという。

――(笑)

正しい脳波の測りかた

斎藤 脳波の測定は、シールドされているほうが良くはありますけれども、されてなくても大して影響はないというのは、経験的に明らかです。そうそうノイズが、そこらじゅうに満ち満ちているわけじゃないですからね。
この人の「簡易型脳波計を使えば、とくにシールドされていない部屋での脳波測定も可能」っていうのもおかしいですよ。シールドが必要っていうのは要するに、ノイズを拾うからなんですけど、それは簡易であろうが正規であろうが関係ないですよ。簡易だってノイズは拾うんですから。

あとはまあ、正規の脳波誘導では、並行して心電図もとりますね。脳波計が心臓のノイズを拾っちゃうからです。その影響を調べるためにやるんで、本当は、ちゃんと「ノイズを排除しました」って言うためには、それくらいきっちりやらないといけないんですよ。

それともう1つ、致命的なことを言うと、「筋電図」っていうのがあるんですよ。頭皮などの筋肉が、やはり電気的なパルスを発生してるわけなんですが、これはベータ波に似た波を出すんです。それを簡易脳波計が間違えて拾ってしまう可能性もある。
筋電図ってのは波形を見ればわかるんですよ。だけどこのマシンだと、単純に、比率しか調べてないから、筋電図かどうかはわかりようがないんですよね。

だから、とにかく、ちゃんとした脳波の図も、記録できるようにしてほしいんですよ。そうしないとね、アーチファクト、つまり人工的なノイズを拾ったのか、あるいはちゃんとした脳波なのかという区別ができないんですよ。いまだにそれは目で見なきゃわからない世界ですから。
アーチファクトか否かっていうことをちゃんと調べるには、正規の脳波の記録と、このマシンとの相関性を、まず検証した上でやるのが手順ですね。アーチファクトの区別ができてないというのも大いに問題です。
だってゲームやってるときなんかもう、筋電図出まくりですよ。頭だって揺れてるわけだし、アーチファクトだらけですよ、それこそ。ちゃんと採るんだったら、頭をがっちり固定して、手だけ動かしているようにしないと、本当は良くないわけなんですけれどもね。


引き続き、斎藤環氏へのインタビューをお届けする。
(第1回はこちら)(第2回はこちら)

こんな人に脳波のことを語ってほしくない

――『ゲーム脳の恐怖』について検証されている、あるかたから、「bk1に斎藤環さんの書評が載ったからもうだいじょうぶだ」というメールをいただきました。

斎藤 (笑)全然だいじょうぶじゃないけど。本当はね、もっと権威のある脳波の専門家がやるべきなんですよ。たとえば、ポケモンのアニメで子どもたちがけいれん発作を起こした事件がありましたよね。あのとき、素早く的確なコメントで騒ぎを終息させた精神科医の高橋剛夫さんいう人がいます。この先生は30年間、視覚刺激と脳波の研究に携わって、自ら脳波計の改良も行った、斯界では天才とも呼ばれる権威中の権威です。
私は臨床医として脳波検査を日常的にやっているから、いちおう専門家の端くれだけど、こういう本物の権威が出てきて発言してくれるなら、本当に「だいじょうぶ」と言っていい。マスコミも、ホントは私のようなコンビニ精神科医じゃなくて、こういう本物にコメントを求めるべきでしょう。

ただ、精神科医もけっこうこの本を読んでいるだろうに、私のレベルの批評すらないのはおかしいです。みんな論理のほうばっかりやって、この人の出自のいかがわしさについては何も言わない。そういう批判のいやらしさは承知の上で、出自そのものがいかがわしい人だってことを、私はあえて言いたいです。
猛勉強して玄人はだしになったんだったら認めてもいいけど、そのレベルにはぜんぜん達してないんです。そもそも脳波のトレーニングをちゃんと受けてないんですよ。
そういう人に脳波を語ってほしくないですね。

脳波を理解するっていうのは、けっこう大変なことなんですよ。何百例も脳波を読んで、最低限の常識を身につけてからじゃないと、脳波については発言してほしくないんですよ。そのレベルを、いちおう私はクリアーしてますから、あえて言いますけれども、ゲームやってようがやってまいが、脳波に大した異常は出ないということ。これははっきり言いたいですね。

私が診ている青年たちにも、ゲーム好きの人は珍しくないですからね。そういう人の脳波に異常があったら、とっくに気づいてるわけですけれども、そういう異常性はありません。「ゲーム脳」が事実だったら、私もそれに注意して見ていきたいと思ってますけどね、でも明らかにこれ、売らんかなという意識、または始めに結論ありきという姿勢で書かれている、こういう堕落した精神の産物には、やっぱり徹底批判をしていく必要があると思う。

森昭雄氏の知識はシロウト以下

斎藤 この人にはもうちょっと、ちゃんと勉強していただきたい。肩書は教授かもしれんけど、脳波に関しては素人以下ですから。

――シロウト以下ですか。

斎藤 「素人以下」っていうのは決して誇張じゃなくて、普通アルファ波といったら、もうちょっとね、「瞑想の波」とか……。

――「リラックス」とか……。

斎藤 そうですよ。昔、アルファ波ミュージックだってあったじゃないですか。むしろこんな本が出たことで、そういうアルファ波業界のほうが心配ですよ。『アルファ波の恐怖』みたいな本ですからね。

「アルファ波はリラックス」っていうのも、ちょっと言われすぎましたけどね。でもその説のほうがまだ正しいですね。アルファ波っていうのは確かに、集中しているときの脳波であるとか、リラックスしてるときの脳波であるとか、そういうふうに脳が割と単純な動きをしてるときの波ですよね。だからひところ流行ったバイオフィードバック法なんかにも取り入れられた。で、ベータ波っていうのはやや複雑な動きをしてるとき、ノイズをたくさん拾っているときの波であって、そういう違いだと、私は単純に思いますけれどもね。それは思考が複雑だとかなんとかとは、全然関係ない話。

要するに、それだけの差しかないということ。集中してるかしてないかという差しかないわけで、目をつぶったり開いたりするだけで出てくる差異なんですから。そんなものをことごとしく取り上げて、『ゲーム脳の恐怖』とか言ってほしくないわけですよ。

――「前頭前野が働かなくなる」(96ページ〜)という説については?

斎藤 前頭前野は、環境ホルモンが話題になったときから、さんざん、ここがやられる、ここがやられるって言い続けられた部分ですね。でも「ゲーム脳」の場合は明らかに、“脳そのものがやられてしまう”というふうな文脈で語ってますから、もうその時点でかなりやばい本なんですけれどもね。
普通、こういう局所的な脳の活動を調べるんだったら、一般的にはたとえばPET(Positron Emission Tomography=陽電子放射断層撮影法)というのを使うんです。あれだとかなりはっきりと、活動部位がわかるわけですよ。



ゲイムマンのコラム
「ゲーム脳」徹底検証
斎藤環氏に聞く ゲーム脳の恐怖3
テレビ番組でまじめに検証すれば……

斎藤 テレビ番組ですけど、こういう医学的なことを、比較的まじめに検証しているのが日本テレビの『特命リサーチ200X』。ああいうところで、専門家を総動員して、検証すればいいんですよ。「ゲーム脳」が嘘だということがわかるんですから。

――でも、けっこうテレビのニュース番組でも、『ゲーム脳の恐怖』を肯定的に扱っていますよね。

斎藤 『特命リサーチ』は、半年くらいかけてやりますから、割とあそこはしっかりしていると思うんですよ。「ゲーム脳」はまさにうってつけのテーマだと思いますよ。調べりゃ出るんですから。番組でちゃんとPETを借りて、ゲームをやらせればいいんですよ。
あるいは、もう調べたのかもしれないけど、異常なんか出るわけないんで、番組にならないってことで流れちゃったかもしれませんけどもね。
「EMS-2000」みたいなショボいマシンじゃなくて、ちゃんと10−20式でやってもらって、それできっちりと「前頭前野の活動低下」ということが証明されれば、少しは受け入れてもいいですけれども。そもそも前頭前野しか調べられないマシンで何か言われても、それは誰も受け入れないでしょうね。
「画像情報は前頭前野に行かない」とか、「テンポが速く、思考の入るすきまがありません」とかね、このへんはほんと、憶測だけで書かれていて、非常にいいかげん。検証と憶測がごっちゃに書かれているところが、この本の問題の一つですね。

少年犯罪は増えてない

斎藤 実際問題として、ゲームの普及率はどんどん上がっているわけですけれども、子供がどんどんキレるかっていったらそんなことないわけで、その証拠に、犯罪率はむしろ低下してるわけですから。そのへんをもうちょっとちゃんと、理論づけてほしいですね。環境ホルモンが話題になったときもそうでしたけどね。
新聞記事で子供がキレてるうんぬんみたいな話があったとしても、それは要するに、そういうことが珍しいからトピックになるわけであって。環境ホルモンにしてもゲームにしても、少年が凶悪化してる証拠は何もないんですよね。臨床場面で見てもそう思いますし、犯罪統計を見ても明らかなわけで。こういうこと言いたがる人は、この統計をどう説明するんですかね。

――犯罪件数が減少しているってのは、新聞なんかにも出てますしね。(※)

斎藤 出てるわけなんですが、でも、こういうこと言いたがる人は、「キレる子供」って必ず出してくるわけですよ。「キレる子供」なんてのは、まあ彼らのシンボルですよね。シンボルでしかないんですけれども、あたかもそれが時代的、あるいは世代的風潮であるかのように言われてしまうところが、大いに問題だと思うんですね。

※注:『犯罪白書 平成14年度版』を見ると、少年犯罪は1980年代がピークで、平成に入ってから少しずつ減っている。
また、先日の朝日新聞に記事が載っていたが、日本は世界でも珍しいほど、20代の若者による殺人が少ないとのこと。普通どこの国でも、「人口あたりの殺人加害者の数」は20代男性がトップだそうだが、日本の20代男性はこの数値が年々減り続け、現在では50代男性の「人口あたりの殺人加害者の数」を下回るに至ったということだ。

「ストレス」に関する間違い

斎藤 だいたいの主要な問題点は指摘しましたけど、まだまだあります。いやあ、でもほんと、ゲームを悪く言うためにはあらゆる論理を動員してくるなあって感じで。
「緊張するゲームは脳のストレス」(112ページ〜)って言ってますけどね。「糖尿病を誘発することになりかねません」(117ページ)とか、わけのわからんことをいっぱい書いてありますけれども、無茶苦茶ですよ、この人のストレスの説明は。
ストレスには善玉ストレスだってあるわけですからね。ストレスを受けることによって、自律神経系のバランスが保たれたりもしますし。

そんなこと言ったら「ひきこもり」なんてノーストレスですよ。ノーストレスの状態は、心理的に、非常に耐え難い苦痛をもたらすわけです。ストレスがなければいいとは全然言えないわけで。
交感神経系もある程度ストレスを受けなければ、バランスが保てないわけですよ。交感神経優位がまるで悪いことであるかのように書いてますけど、全然そんなことはないわけで。むしろ一定の刺激を受けなければ、まずいわけです。

まずいストレスというのは、自分でコントロールできない状態のストレスです。つまり、嫌でもそこから逃れられないというストレスのことであって、ゲームのストレスは嫌だったらやめればいいじゃないですか。そういうストレスには、ほとんど危険性はない。

増して、その後に出てくる「海馬が萎縮してしまう」なんてね、これは要するにPTSD(post-traumatic stress disorder=心的外傷後ストレス障害)の説明なんです。確かにPTSDのケースでは、海馬の萎縮は報告されてますけれども、じゃあゲームは心的外傷、つまりトラウマなのか? と。ゲームやったらトラウマになるのか? と。
戦場での兵士のトラウマが、ストレスをもたらし続けるといった、非常に極端なトラウマのケースを持ってきて、海馬が萎縮するとか言うのはね、議論を誘導しまくりですよ。


「医学博士」は医者じゃない

斎藤 このかたは非常に、立場的に恵まれてないかたなんですよ。

――そうですね、それは感じました。

斎藤 前頭前野の活動低下をちゃんと検証したかったら、さっき言ったPETのほかに、fMRI(機能的磁気共鳴画像装置: functional Magnetic Resonance Imaging)とか、MEG(脳磁界計測装置:magnetoencephalography)なんかがまあ、研究者としては常識的な手段でしょうね。医学部の協力を得られないから、どれもぜんぜん手が届かないんですよ、かわいそうに。
被験者の協力もちゃんと得られてないし、医学部の協力も得られてないし、拙劣な研究環境で、自分で変なマシンを開発して、やらなければならなかったという意味では、たいへんお気の毒なかただなあという感じがしますね。

――なんか、立場的にはちょっと私も似てる気がするんで、共感できなくもないんですよね。医学業界の中心から、かなり離れたところにいて、医学部じゃなくて文理学部の教授じゃないですか。そこらへんの劣等感があるのかなーっていう。

斎藤 劣等感バリバリですよ。だっていきなり「医学博士」って書いてあるんですもん。こんなの、どうでもいい肩書ですよ。「医者かな」と錯覚する人も多かったと思いますが、ま、医者じゃないことははっきりしといたほうがいいと思いますね。これもはっきり言っておきますが、医学博士は誰でもなれるんです。別に医者じゃなくても。

こんな私だって医学博士ですからね。いかに博士号を取りやすいものかってことは、身をもって知ってます。あれは、それなりの研究室に所属して、ある程度まとまった論文書けば、だいたい誰でも取れるんですから。そうとうトンデモな論文であってもね。
“脳神経科学”ったってどういう“脳神経科学”かわかりませんしね。本当はスポーツ教育のほうの人だということで。なんか怪しい学会も立ち上げてますけれども。

――なんか、話を聴いてれば聴いてるほど、なんでこういう本が売れたのか、というかそれ以前に、なんで発売されちゃったのかなっていうのが、不思議ですよね。

斎藤 「なんでこんな本が?」ってのは確かにわからないところもありますけれども、話題を作りたい出版社側の事情と、何らかの利得にあずかりたい著者の事情とがうまくマッチすると、本というのは簡単に出せますからね。
「ひきこもり」なんか典型ですよ。「ひきこもり本」ってそれなりに売れますからね。支援活動してる人のところには出版社が行って、出しませんかと持ちかける。

――中には、ちょっとまずいと感じる本もあるわけですか?

斎藤 いっぱいありますよ、それは。なにか「ゴルフでひきこもりを治す」みたいな趣旨の本があって、方法論自体はまあいいとしても、そのゴルフ治療なるものが噂によれば年間1000万かかると。こういうのは、やっぱりちょっとね。

――うわあ。

斎藤 年間1000万かかるとなったら、いくらひきこもりが治るったって、普通は二の足を踏むんじゃないか。

「反射神経」に関する間違い

――134ページには、「ゲームは反射神経をよくするわけではない」という項目があって、「『反射』の場合には、基本的に大脳皮質は関与していないのです」と書かれてますが、これについてはいかがでしょう?

斎藤 この「反射神経」のくだりも、非常にいかがわしいところですね。
「反射神経が良くなる」と言った場合の「反射」っていうのは、大脳も確実に関与した反射のことを指してます。ところがこの人が言ってる「反射」ってのはね、脊髄(せきずい)反射のことですよ。

脊髄反射に大脳皮質が一切関与していないというのも、半分嘘です。実は脊髄反射に対しても、大脳皮質は、抑制するという意味合いで、関与する場合があるんですよ。だから大脳がやられちゃうと、反射が高進したりするんです。
つまりこの人が言ってるような、大脳皮質に行くか行かないかっていうのは、密には行ってないかもしれないですけど、まったく関与がないってのは明らかに嘘です。それが脊髄反射レベルであったとしても。

「ゲーム脳」に関して言えば、脊髄反射ではありません。脊髄反射というのは、あらかじめ組み込まれた、プリセットされた反射ですから、誰にでもあるわけです。
俗に言う「反射神経」は、明らかに大脳を介した、小脳も関与した、複雑な反射のことですから。

そういえばこの本、小脳のことを全然書いてないのはおかしいですね。運動系のことを言うんだったら、小脳のことを絶対書かなきゃいけないのに。
記憶のことだって、短期記憶と長期記憶しか書いてませんけれども、むしろ小脳系の記憶と、大脳系の記憶の区分について書いてほしいんですけど、そういうことは一切書いてませんね。

ゲーム業界にも後ろめたさがある?

――これほどいかがわしい『ゲーム脳の恐怖』に対して、ゲーム業界が反論しないのが不思議なんですよね。

斎藤 うーん、ひょっとしたらゲーム業界も、何か後ろめたさを感じているんではないかなという気がちょっとするんですよね。
もっと堂々と反論していいんだけども、ゲーム業界もそこらへんに関しては、実は内心、じくじたるものがあるんじゃないかっていう気がするんですよね。あこぎなことをしているという意識がどこかにあるんじゃないんですか、ゲーム業界側にも。

――ああ、なるほど。

斎藤 でもまあ、勢力バランスからいったら、「ゲーム脳」説は、ゲームの売れ行きに、そんなに大した影響は出ないだろうと、僕は思うんです。

――ただ、こういう批判に対して、常に避け続けてきたことが、“ゲームに対して批判的な層”の人々を作ってしまっているんじゃないかな、っていう気がするんですけど。

斎藤 そう思いますね。
まあ、よくある構図ではありますけれども、盛り上がった後は、なかったことになってしまうんじゃないかと思いますけどね。
そういった意味では、すごく話題にはなるんだけども、現実は大して変わんないみたいなことになって。まあ変わんなくて当然ですけどね。

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