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日経メディカル「良い病院ランキング」 (nikkeibp)
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投稿者 エンセン 日時 2004 年 5 月 11 日 01:13:19:ieVyGVASbNhvI
 

 
◆ 2004.5.10 日経メディカル「良い病院ランキング」
ベスト3経営者に聞く、機能と質の向上の秘訣


 全国1位の東京厚生年金病院(東京都新宿区)は、評点(5点満点)の平均が4.05で偏差値は89だった。429位の原田病院(埼玉県入間市)は評点平均が2.99で偏差値は18。同じ認定病院といっても、ほとんどの項目の評点が3点(認定に最低限のレベルと見なされる)の病院もあれば、優秀とされる評点4点を多数得ているところもあり、施設や機能の質には大きな違いがある。

 本ランキングの2位になったのは河北総合病院(東京都杉並区)。理事長の河北博文氏は評価機構の理事でもある。1980年ごろから第三者評価機関の必要性を訴えてきた(評価機構は1995年に設立)。

 「病院は自らの医療機能を一定水準以上に保つ責任があり、その判定は第三者機関に委ねるべき。良い病院と悪い病院を区別しなければ、良い病院がもっと良くなることができない」と持論を語る。

 ただ、評価機構幹部の立場から河北氏は、「当初は認定の有無が重要で、評点を比べようという趣旨でスタートしたわけではない」と言う。ところが、2002年9月から評価機構ホームページで各認定病院の評点を開示するようになった。また、2003年10月末には『認定病院評価結果の情報提供』という冊子で、評点の一覧表も出すようになった。「雑誌などで様々な病院評価が行われる中で、当機構も積極的に評点を開示していこうという機運になった」(河北氏)。評価機構も時代の要請を受けてスタンスを変化させてきたのだ。

 一方で河北氏は、病院経営者の視点から「評点を比べるのは自然な動きであり、比較することに意味がある」と指摘する。「手本になる病院、学ぶべきものの、いい指標、目標になる」というわけだ。

成果主義・能力給で緊張感

 東京厚生年金病院は2位に偏差値9以上の差をつけて余裕のトップ。ところが、2001年に認定を取得したのは、実は率先して取り組んだのではなく、厚生年金事業団の幹部に薦められて受審したのが実情。しかし、今では院長の木全心一氏は、「準備は大変だったが、不備だった各種のマニュアルが一挙に整備できたことなど、大いに役に立った」と振り返る。

 木全氏は1997年に院長に就任。当初は「レントゲンフィルムが中央管理室ではなく各診療科に保管されている」「外来が予約制でなく長く患者を待たせている」など、問題点が目立った。院長自らが「たった一人の改革」を始めたが、「もともと患者に親切というカルチャーがあった」ことから、全病院を挙げた地道な改善へと進展し、この高評価に結び付いた。

 現場の改善機運を維持するため、1.安全管理の充実、2.患者の声のフィードバック、3.成果主義と能力給の定着−−などに力を入れる。  

 1.では、例えば「医療事故があった場合、管理者がその医療行為を行った人と一緒に、すぐ患者や家族に伝える」を実践するなど、「安全と安心」をキャッチフレーズにして推進している。2.に関しては、1年に1回実施する患者アンケートで、苦情があれば関連部署に回覧して、全員で対応策を探る。また、名指しでクレームがあった場合は本人に知らせ、部長面接によって反省を促す。医師も例外ではない。  

 また、3.に関しては、認定を受けたころから能力給に移行した。診療科ごとに目標収支を設定し、達成度合を問う。また、医師、看護師、事務職すべてのスタッフが毎年各自の「三つの目標」を設定。その達成度合によって給与が5段階で変動する。こうして、やる気と緊張感の維持に努めているのだ。

「改善に終わりなし」  

 3位の武蔵野赤十字病院(東京都武蔵野市)が体質改善に取り組んだきっかけは、1988〜1992年にかけての医療事故の多発。損害賠償金を支払う保険会社から“安全管理改善勧告”を受けたのが契機だった。院長の三宅祥三氏は、「病院内で行われていることをできるだけマニュアルに記述して標準化する」ことに力を注いだ。こうして「誰がやっても間違わない」を目指してきた。

 また1998年には、いったんは1995年に導入して頓挫したQC(品質管理)運動を再開、その後、病院内に定着させてきた。そして、2000年4月の認定で高評価を受けることができたのだ。

 三宅氏は、「これだけ一生懸命やっても、事故が大きく減るわけではない。努力を止めるとすぐ元に戻ってしまう。改善は終わりのない活動」と言う。 評価機構の高い評点を得るには、付け焼き刃の改善では無理。改善を組織文化として定着させる必要がある。認定の取得自体は高い医療の質を保証するものではない。認定や高評価を目的とするのでなく、医療の質向上に全病院で取り組めば、その結果としておのずと高い評点が出る可能性が高くなる。また、そうした姿勢でなければ、高評価はそう簡単には得られない。
(埴岡健一、日経メディカル)

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