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(回答先: 最近の国際情勢について、思うつれづれ。 投稿者 トール 日時 2004 年 4 月 19 日 06:21:33)
ここから話を進めていきましょう。
>まず第一の論点は、、今回のイラクへの自衛隊派遣の是非についてですが、私は自衛隊の派遣を支持しています。何故なら、現在日本は北朝鮮という身近にある驚異に対して、アメリカの援護が絶対に必要だからです。
大前提として、この軍事行動を通してアメリカが北朝鮮への援護射撃をしてくれると言うことが前提になっていますね。
>これはすなわち、北朝鮮に攻撃されたらなすがままに殺されろと主張しているようなものです。アメリカへの同調を反対している方は、自衛隊を強化し自国のみでの防衛を可能にすることに賛同していただけるのでしょうか？是非御意見を伺ってみたいです。
北朝鮮が攻撃してきたと仮定します。日米安保「条約」によってアメリカは日本を助けます。それは、今回の件でアメリカのご機嫌を取るかどうかにかかわらず、条約ですので、必然です。そもそも、米軍基地だけを避けて北朝鮮が攻撃するでしょうか？あり得ません。極東の重要拠点である日本国内の米軍基地を守るためであって、日本を守るためではありませんが、結果的に手段として日本を守ることになるでしょう。
>また、最近やたら目に付くようになった、感情的な反米論にも違和感を感じています。アメリカが戦っているのは民主主義の戦いです。支配的な社会主義国家を倒し、民主主義に変えて手を引く。最近の事例で、アメリカがこの方式を外したことはありません。
冷戦構造からの勝利、民主主義対社会主義の構造にに集約してしまうのですね？
>だから私は、ただ目先の問題だけにとらわれ、幼い反米論を繰り返し、日本のアメリカからの自立を主張する考え方に反対なのです。日本にはアメリカの手助けが必要です。それは隣国に北朝鮮という危険極まりない国家を持っているからです。
幼い親米論と述べておきます。
>自衛隊は十分強力じゃないかという意見がありますが、これは非常に浅薄な見方です。確かに自衛隊の規模と能力は世界第二位です。表面上はすごいのですが、しかし、非常に重要な要素が幾つも抜けている状態です。
この項目自体は賛成。でも、抜けている項目が違う。実戦経験と危機管理。物は金で買えます。日本の経済力であれば。今回の人質事件での軽率な対応(第一報が入っても酒を飲み続けその後帰宅してしまった首相、最初から自衛隊撤兵せずと言うことが危機管理として正しいのか？など)が露呈しました。これは、保守陣営でも、小沢氏辺りであればもう少し賢明であろうと推測されますので(湾岸戦争と今回の戦争の対応の違いを根拠として)、枝葉の問題でしょう。しかし、実戦訓練の能力は埋めがたいですね。
>北朝鮮は攻撃してこない、何故ならした瞬間に消し炭にされるからだという意見が聞こえてきそうですが、これは日本の背後にアメリカがいるからということを認識しておく必要があります。もしアメリカの支援がなければ、北朝鮮が日本を叩きつぶすことは実に容易なことなのです。
そうですね。それは理解しています。しかし、何度も言うように、日米安保は条約であり、米軍基地は日本にあるのですから、日本を見捨てるとは思えないのです。それに、世界は、軍事だけで動いているわけではありません。日本が滅びると、世界の経済のバランスが一気に変わってきます。よく、勉強不足の左翼の人がいっていますが、日本を攻める理由がないというのは嘘で、経済を理由に攻めることもあり得るし、経済を理由に日本を攻めさせない事もあるのです。そういう意味では、アメリカが日本を見捨てる「リスク」の大きさは計り知れない物があるんです。これが日本がこれまで作り上げてきた「経済大国」の成果です。
以上をトータルで考えたときに、日本は、アメリカに媚びを売る必要はなく、対等に渡り合えばよいのです。少なくとも、世界各国がイラクからの撤退を検討しているという情勢の中で、それでもアメリカにしがみつくほどの理由はないと感じています。
ついでにいいますと、もう少し自国に誇りを持ってください。経済立国が悪いわけではないんです。経済を主軸に日本の国際的地位を高めたからこそ、常任理事国入りが「検討はしてもらえないわけではない」レベルまで来たのではないですか？別にアメリカに媚びを売る必要なんか無いんですよ？何故、国際社会がアメリカを認めないか、今でも積極的にアメリカ支援をしている国の方が何故少ないか。その点をもう少し、左翼系とは言いません。小沢一郎氏や一水会系のサイトで勉強してください。
軍事的な劣等感だけで国際情勢を見るのは一面的すぎます。次の戦争では、日本は当てにされないですよ。声もかかりません。何故なら、軍事面では足手まといなのが今回で証明されてしまったから。今回の戦争でアメリカの思惑をどれほど日本が壊したか。まず、そこから考えてみてください一番判りやすいのは「戦争に大義なんか必要ない」と言い切ってしまう論客が多かったこと、次に、今回の人質事件の対応。もし、人質事件の実行犯がすでに人質を殺していて、「自衛隊撤兵せず」の声を聞くや否や自衛隊に総攻撃をかけていたらどうなっていたか。犯人が判らないと言うことは、そうだった可能性もあったわけで、それも含めて発言するのが正しいんじゃないんですか？そういう意味では、危機管理の想定が甘すぎます。必然的に、日本の生き残る道は見えてきます。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。