★阿修羅♪ 現在地 HOME > 掲示板 > 議論17 > 361.html
 ★阿修羅♪
次へ 前へ
Re: 初期印象の重要性とその危険性
http://www.asyura2.com/0403/dispute17/msg/361.html
投稿者 アラフラの蛸 日時 2004 年 4 月 26 日 17:47:35:fpctayTpXx/Hc
 

(回答先: やはり、特に体制に対して義務は発生しないと思います。 投稿者 一般人 日時 2004 年 4 月 24 日 01:10:43)

一般人さん、毎度長文レス痛み入ります。恐らく先の戦争を経験され、私(53歳)よりご年配の方と存じます。書いたのも私ですので自己責任の観点から返答申し上げます。(w)

(1)最初の投稿で、私は今回の人質事件当事者には直接触れず,あえて海外旅行者(=海外渡航者)という一般形で書きました。真実を知る立場にない人間が軽率な推測で語り、拙い一文であっても煽動に見方する可能性があると思ったからです。(昨日の10CHサンプロで、拓大の岡本教授が しきりに 日本国主権の及ばないという言い方で人質側の自己責任を指摘していました。単なる偶然だと思いますが気味が悪くなったのも確かです)

(2)なぜ個(=個の自己完結)に拘るのか。

民主主義とは、個のランダム性に根源があり、そのランダムポテンシャルが大きい程、また深い程、正常に機能するものと判断します。
最初から教祖的理念を設けず、個の多様的議論プロセスの結果出てくる多数派(マジョリティ)意見が政治含む体制確立に反映されます。問題はその多数派意見が、絶対善だの最適解だのと断定できる存在がいないと言うことです。当然、少数意見がそれらに近い場合もあり、結果が最適だといかない場合もあります。ただ言えるのは、暴走からくる多数派意見に、冷却期間がおけ、場合によってはやり直しが効く機能があることです。多数派の中にも人によってピンからキリまであり、少数派からは一票の重みに対する不満と同様な意見も出るでしょう。重要なのは、外部からの煽動に対し簡単に磁化されない各個における民度の高さまたは免疫性で、これらはより失敗のないベターな多数派意見として反映される事です。民主主義とは単なるプロセスで必ずも、最適解が保証されている訳ではない。多数派が限られた利益・イデオロジー・宗教集合体に寡占された場合は、果たして民主主義と言えるのか。
日本もアメリカも民主主義なるものはとっくの昔に形骸化されているのだと、個人的には思っています。冷却機能、免疫機能を最後の拠所とせねばならないところに、個の自己完結 その重要性があると私は思います。この民度を上げることが多数派意見をできるだけ最適解に落とし込む方策で各個が最低限自己完結できるだけの民度の高さ、これが個の義務と思います。

(3)初期印象の重要性とその危険性 (一般人さんへの回答には直接関係ありません)

人質5人が無事開放された後なので、時効的に意見を述べてみたい。

人質及びその家族への国民的非難が、家族の政治的背景及び政府への横柄と見える要求態度から加速度的に出発したという診かたが主流だ。果たしてそうだろうか?大衆は今回の事件を、まるで対岸の大舞台の様に期待して見ていたと思う。2チャンネルが全てを代言しているとは思わないが、そこではあるスレが立つと、最初は内容に全く関係がない 容姿が気に入らないとか/何となくむかつくといった短文投稿からスタートする。それに乗る形で各自の自由気侭な第一印象意見が延々と展開される。(第一次ブーイング)

人間は初対面の人に対し、無意識にでも人相鑑別を行っている。社会経験を積んだ人は、初期印象とその検証結果の膨大なライブラリーを持っているはずだ。また、その的中率が人相術なんてと軽蔑する以上に高い事も知っている。経験蓄積の少ない若い人が、外面印象のみに頼ることは
仕方ないことだが。

今回の悲劇は、大衆が期待した舞台でいうと、役者が最初に現れ一言もせりふを発せぬ前に役者の外的印象にブーイングが起こっていることだ。最初の三人に対する非難と、後の二人に対するそれでは大きな温度差があり、最初の三人の中でもカメラマンを除く二人に非難が集中している。(家族非難でもカメラマン家族を除くといった添え書き付きの投稿が随所に見られた。) カメラマン三人は大衆意識に戦場カメラマンとして常識的に受け入れられる素地があった。(カメラマンかジャーナリストか判断出来ないのでとりあえずカメラマンとしておく) 二人については、NPO/NGOだのボランティアといっても、実績に対し一部に不信の目で眺めていた点があろう(ex.猫おばさん投稿)。ボランティアにもピンからキリまであると。この二人が地雷撤去とか/僻村で汗まみれになっての井戸掘りとか/泥まみれになってのマングローブ植林といった大衆の常識に沿った対象活動をしていたなら、本人/家族の政治的背景がどうであれ、こんな暴走的非難を浴びることは無かったと思われる。ギリョウ以上の役を押し付けられた二人こそ最大の犠牲者といえる。

 見通しの甘さからくる人質になってしまったという意味での個の失敗と、上記第一次ブーイング時点で大衆の流れを敏感に嗅ぎ取り、有利なように肉付けし、政治的に最大限利用しようとする、狡猾流政治術を今回も目の当たりにした。靖国/田中真紀子外相/拉致家族/安倍晋三幹事長/今回の人質、これらはその時々で最大限利用され全て使い捨てにされているとの印象を拭い切れないがその政治術を非難しても始まらない。民主主義多数派の個のレベルアップが最重要だ。教育は百年の計、教育に全資源を投入せよ。人心荒廃した国に残された最後の将来資産とすべく。

 次へ  前へ

議論17掲示板へ



フォローアップ:


 

 

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。