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小魚骨さん最初の出会いの続きがありましたので。
http://www.asyura2.com/0403/dispute18/msg/164.html
投稿者 縄文ビト 日時 2004 年 6 月 08 日 07:26:01:egUyw5BLxswRI
 

小魚骨さん、やめてはという提案がありましたが、今までの文面のやり取りの中での約束は守ります。
>人間とは誰か?ということ。これを先見的に答えることができない。事実性を超えることはできない。いつも誰が人間なのかは事実性でしかない。

これは社会科学とは次元の違う哲学としての問題だと考えます。
そして哲学でいうと『人間とは何か』ということになります。
なぜそうなるのかというと「人間とは何かというとき、何なのかという得体の知れないものがあり、それを俎板の上で解剖しようとする光景を考えてください。そこで解剖する道具としてはメスの変わりに、まず生物学を持ってきます、そこには生命の誕生があり進化論があり生物として人間を解剖するに必要な道具があります。次に生物学に重なるかもしれませんが考古学というメスを持ってきます。それは化石であり古代人が残した異物であり、その中にはオーストラロピテクス・ネアンデルタール等の人骨化石も解剖するのに必要な道具として使われます。特に後期旧石器時代から新石器時代にかけては「人間とは何か」という解剖学的立場から重要な道具として扱えるものです。次に歴史というメスも使われます。これは言葉が文章として残っていることから専門的なものではなく読み方が同一である限り問題ないメスとして使えるものです。そして心理学・医学(これは医学がどのように発達してきたか等)社会科学・人類学・文化人類学・民俗学・政治学・経済学。法律がどのように作られ変化してきたか等々、そして貨幣の発明が現在社会での金融という形で人間社会にどのように係わり、どのように変化をしていくものか、過去から現代を通し未来にどのようにかかわっていくか等、そのようなメスを使い俎板上の人間とは何かという未知の分野を調べるキーワードとして登場してくるわけです。
そこから人間とは誰だというかたちのものでは俎板上に載せてもすでに人間が特定されていることからこれらのメスを使って調べることはできないわけです。
あくまでも人間を調べる形のものを俎板上に載せるとしたらそれは「人間とは何か」が奥が深く調べるには適切な言葉だということができます。
「人間とは誰だ」という言葉は、次に来るものが先見的に答えることができなといったときそこには哲学があるということですから。そして「人間とは誰だ」ということも深さを感じることはできないと考えます。そこから哲学的には「人間とは何か」しか言葉がないようですが。

また宮台信司・仲正昌樹トークセッション〜「共同体と自己決定」〜発言録で宮台氏が発言している部分ですが、はっきり言って反発を感じます。
宮台
>・リベラリズムというのははっきり言えばウソ思想。インチキ思想。
・なにゆえウソ思想かといえば、私が言うまでもなくローティが言っているが、バウンダリー(境界)問題。ローティは「誰が『人間』か問題」と言っている。
・「人間」とは誰か?ということ。これを先験的に答えることができない、事実性を超えることができない。いつも誰が人間なのかは事実性でしかない。
・しかし、だが「しかし」が重要。
・この社会が成り立つために制度が成り立つためにどんなウソが必要なのか考えるのが社会科学者の社会学者の本分・本義。
・アメリカの限界に対処するにアメリカの徹底をもってするほかなく、ウソの限界を突破するにウソの徹底をもってするしかない。

上記の文章は宮台氏が発言しているところです。非常に抽象的であり、独断的であるとしかいいようがありません。
何が独断的かをここであげてみますと、
>・リベラリズムというのははっきり言えばウソ思想。インチキ思想。

リベラル(自由主義)という意味をご存知かと思いますが、広辞苑によると17世紀〜18世紀に封建制・専制政治に反対し表れた思想および運動。政治上は政府の交替を含む自由な議会制度を主張。個人の思想・言論の自由・信教の自由を擁護するものである。
このように出てきます。何ゆえにこれがウソ思想でありいんちき思想なのかは説明しておりません。

>「人間」とは誰か?ということ。これを先験的に答えることができない、事実性を超えることができない。いつも誰が人間なのかは事実性でしかない。

これも抽象的でありすぎます。ここは前文で「人間とは何か」で取り上げておきました。

>この社会が成り立つために制度が成り立つためにどんなウソが必要なのか考えるのが社会科学者の社会学者の本分・本義。

小魚骨さんこんな文章もあるんですよ。社会科学者の本分・本業とはウソをつくことだといっているのですよ。

>アメリカの限界に対処するにアメリカの徹底をもってするほかなく、ウソの限界を突破するにウソの徹底をもってするしかない。

これもウソを付くことがアメリカに勝てるという解釈なのですか。
またこういう部分もあります。

>日本が成功した社会主義国であるがゆえに自律的相互扶助のインフラがどんどん簒奪されていくという

日本が成功した社会主義国。何でこんな考え方をするのか解りません。いつから日本が社会主義国、小泉首相ですらびっくりするのではないですか。分析したらキリがありませんのでこのくらいにしておきますが、ここで言えることは抽象的な話し方は、受けての想像力をかき立て、一種の催眠状態に持っていけると、意図的に文章を組み立てているのではないかということです。だから若い人が引っかかってしまう(笑)
小魚骨さん次は『レオ・シュトラウスとカール。ホバーの対話』を分析いたします。

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