私は基本的にはルビをつけてほしい人ですが、
以前友人に「新潮文庫になった平野 啓一郎の『日蝕』がでかいルビで
酷いことになっている」と言われたので書店で読んでみたら、本当に
でかい。あれはでか過ぎます。最近の文庫本は本文の活字自体を大きくして
いるので、行間が狭く、それに無理やりルビを入れているので、読んでいて
しばしばルビの行へ脱線してしまうのです。ひどいのになると、下の違う文字に
対するルビかと思ってしまいます。

文庫本は判型が小さいゆえに、組版をする人は0.1mmの狂いもなく本文の
間隔や文字の大きさ、行数、字数、ルビの大きさ、ルビと本文の間の
間隔などをきちっと設計してほしいものです。単に文字やルビを大きく
するだけでは、かえって非常に読みにくくなるものです。

人名は最初だけルビをふればいいでしょう。あとは覚えましょう。
できれば最初に登場人物の紹介があれば、そこで覚えればいいのですけどね。

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