★阿修羅♪ 現在地 HOME > 掲示板 > 原発 劣化ウラン フッ素2 > 616.html
 ★阿修羅♪
次へ 前へ
2005年を展望する 再処理路線が踏襲されたけれど[原子力情報宅配便]
http://www.asyura2.com/0403/genpatu2/msg/616.html
投稿者 なるほど 日時 2005 年 1 月 19 日 05:02:49:dfhdU2/i2Qkk2
 

(回答先: ウラン試験一時中止 六ケ所村[朝日新聞/青森] 投稿者 なるほど 日時 2005 年 1 月 17 日 03:38:54)

■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■原子力情報宅配便“CNIC EXPRESS”■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■

=脱原発を実現する原子力資料情報室(CNIC)のメールマガジン=

No.0083 原子力2法案反対全国集会・他【2005年1月19日】
原子力資料情報室(CNIC)Citizens' Nuclear Information Center

――――――――――――――――――――――――――――――

◇今号の内容◇

[1]原子力2法案反対全国集会[2005.2.6開催]
[2]2005年を展望する
[3]原子力資料情報室とは


――――――――――――――――――――――――――――――
■[1]
放射能野放しも再処理費用負担も核管理社会もごめんだ!!
原子力2法案反対全国集会[2005.2.6開催]
――――――――――――――――――――――――――――――

※参考:
CNIC EXPRESS No.0082「原子力2法案の提出に反対の声を」
※ちらしもご活用ください
http://cnic.jp/modules/news/article.php?storyid=105


放射能野放しも再処理費用負担も核管理社会もごめんだ!!
原子力2法案反対全国集会


2月6日(日)14:00〜16:30

全水道会館大会議室
(JR・都営地下鉄「水道橋」駅そば)
http://www.zensuido.net/kaikan/kaikan.htm

参加費 500円
(賛同募集=下記)

報告者
末田一秀(核のごみキャンペーン関西)
西尾漠(原子力資料情報室)
ほか

主催=原子力2法案反対全国集会実行委員会

呼びかけ=
放射性廃棄物スソ切り問題連絡会
http://www2.gol.com/users/amsmith/susokiri.html
コストから原発を考えるプロジェクト
http://fukurou.txt-nifty.com/cost/

連絡先=
原子力資料情報室 03-5330-9520
http://cnic.jp
グリーン・アクション 075-701-7223
http://www.greenaction-japan.org
グリーンピース・ジャパン 03-5338-9809
http://www.greenpeace.or.jp

・実行委員会参加賛同費1口1000円
(団体は2口以上お願い致します)
振込口座00910-4-110510スソ切り問題連絡会
※「2・6集会賛同金」と明記を

・翌7日、国会議員への要請行動+議員会館内での意見交換会
(2月7日午前10時衆議院第一議員会館第四会議室集合)

 1月下旬から始まる通常国会に原子力発電に関する2つの法案が
提出される予定です。
 1つは、原子力発電の後始末(再処理や放射性廃棄物の処分)費
用を電気料金に上乗せして徴収するための新しい法律案で、私たち
消費者の負担を増やします
 もう1つは、低レベル放射能の規制を外し、原発廃材を産業廃棄
物として処分したりリサイクルしたりできるようにする「スソ切り
処分(クリアランス制度)」を導入する「原子炉等規制法改正案」
です。この「改正案」には、核物質をテロリストから守るという名
目で、情報を秘密化し従業員らの監視を強化することなども盛り込
まれ、人権侵害、核管理社会に道を開きます。
 両法案とも、六ヶ所再処理工場の危険な本格操業への条件整備の
意味ももちます。
 これら2法案に対する反対の世論を大きくし、成立をくいとめま
しょう。


――――――――――――――――――――――――――――――
■[2]2005年を展望する
――――――――――――――――――――――――――――――


2005年を展望する

伴英幸[共同代表]
(原子力資料情報室通信367号2005.1.1より)


再処理路線が踏襲されたけれど

 原子力委員会は発足50年を迎えることになるが、ちょうど10回目
の「原子力研究・開発および利用に関する長期計画(以下、原子力
長計)」を策定中である。策定委員の一メンバーとしてたいへんな
半年だった。核燃料サイクル政策についての審議から始まった原子
力長計策定会議は2004年11月に「中間取りまとめ」を行ない、従来
の再処理路線を踏襲した。これを受けて、青森県と地元六ヶ所村、
周辺自治体は六ヶ所再処理工場でのウラン試験のための安全協定を
日本原燃との間で締結した。ウラン試験は12月中に開始の儀式強行
の構えだ。
 1956年の初長計(原子力基本計画)で国産増殖炉を目指すと定め
られ、50年後にようやく民間初の再処理工場の建設が終わろうとし
ているが、この間に、目指した増殖炉の実用化は放棄された。再処
理が有利とされた状況はすでになくなっている。さらに、コスト的
にもたいへん高いことが策定会議を通して明らかになった。私たち
は、ウラン試験が強行されても決してあきらめることなく、使用済
み燃料を使った本格的な試験(アクティブ試験)前に、計画を断念
させるよう運動を強めていきたい。
 六ヶ所再処理工場のアキレス腱とも言えるのがプルトニウム余剰
問題だ。再処理をしても取り出したプルトニウムの利用計画がない
ことだ。曲がりなりにも計画があることを示すため、プルサーマル
計画推進への動きが活発化するだろう。プルサーマルに新たに交付
金が支給されるようになったこともあって、九州電力と四国電力は
プルサーマルの許可申請のゴーサインを県から得て申請した。高燃
焼度燃料の利用が進められようとしている中でのプルサーマルであ
る。プルサーマルからの撤退を強く働きかけていきたい。

「もんじゅ」運転再開へ向けた動きが再び焦点に

 1995年12月にナトリウム漏れ火災事故を起こした高速増殖炉原型
炉「もんじゅ」の運転再開のための工事入りが大きな問題となる年
だろう(最近は「増殖」が取れて、単に高速炉と呼ばれている)。
名古屋高裁金沢支部が「もんじゅ」の設置許可処分を無効とした判
決からおよそ2年、最高裁は国の上告を受理し3月17日に法廷を開
くことを決定した。
 そんな中12月4・5日、福井現地で開催された「もんじゅを廃炉
に!全国集会」では、名古屋高裁の決定が覆ることはないとの見通
しが原告から報告された。もんじゅ改良工事の許可が国からすでに
出ていることから、工事へ入らせない大きな運動を継続していくこ
とが確認された。
 長計策定会議でも研究開発の意味・意義を問い直していきたい。
原発事故で5名の尊い命を失う
 原発老朽化の証がいたるところに見えてきた。何より大きかった
事故は、美浜原発3号炉での復水配管破裂事故(8月)だ。5名の
尊い命を奪った。負傷者6名のうち、なお2名は重態が続いている
と伝えられている。破裂は管が0.4ミリという厚さまでぺらんぺら
んに薄くなっていたことが原因だが、当該箇所の減肉検査は28年間
1度も行なわれていなかった。
 運転中にもかかわらず定期検査の準備を進めることは定期検査期
間の短縮が可能となる一方で、大きな危険を背負い込んでいる。事
故は経済性を優先する企業体質を問いただしている。2005年4月か
らは電力の自由化が一段と進むが、これによって原発の経済性重視
の姿勢がいっそう進むとすれば、原発はさらに危険な事故に直面す
ることになるだろう。

老朽原発と地震

 美浜原発事故は原発の老朽化が原因となって起きた。老朽化が進
む中ではいっそうの検査充実が行なわれなければならないはずだが、
実態は逆で、検査対象にもかかわらず検査されていない部位が数多
くあることも明らかになった。地震はこのような傷を抱えた原発に
襲いかかる。
 少なくとも4つの断層が動き、震度7の本震と余震の連続だった
新潟県中越地震は、地震が老朽原発を襲うときの深刻さを推察させ
るものだった。原発が建てられた「地震空白域」は、学問が進んだ
今ではこれから地震が起きる地域との認識に変わった。特に浜岡原
発はいつ地震が起きてもおかしくない状況にある。地震警戒警報の
段階から対策を講じることが検討されているが、それで原発震災
(地震災害と原発災害の同時発生)を防ぐことができるのか? 疑
問は尽きない。
 他方、維持基準の導入に続いて、耐震設計の見直しも行なわれつ
つあり、指針緩和につながるような動きが出てきている。実質的に
基準を引き下げて、確率論的リスク評価(PSA)で引き下げを合理
化しようとしている。
 当室が主宰する原発老朽化問題研究会は、原発機器類の材料であ
るステンレスの亀裂問題を追及してきた。東電の損傷隠し事件を契
機として追及は始まった。これまでの研究成果を纏めて発表し、安
全重視の追及を広める一助としたい。また、関電の事故で配管の減
肉問題が出てきた。同研究会の新たな課題として取り組み始めてい
る。

繰り返される隠蔽、改まらない隠蔽体質

 5月に発覚した関西電力の火力発電所の検査データ不正問題では、
単純な転記ミスを含めると8000件にも達し、うち悪質な改ざんやね
つ造は101件が確認された。基準値内に検査数値が収まるように書
き換えたり、基準値自体を書き直していたりしたという。
 関電の不正では1976年に、美浜原発1号炉での燃料棒折損事故を
隠蔽していたと内部告発から明らかになったことがある。破損はこ
の3年前に起きており、通産省(当時、現経済産業省)が認めたと
きにはすでに時効(3年)が成立していた。
 中部電力の浜岡原発、東京電力の福島第一原発はコンクリート骨
材の試験データ結果を偽造していたことも明らかになった。
 さらに、使用済み燃料の直接処分コストの試算が実は10年も前か
ら折にふれ行なわれていたことも8月に暴露された。経産省のみな
らず、原子力委員会でも行なわれていた。関係者はそのことを知っ
ていながら「日本では一度もそのような試算を行なったことはない」
と隠し続けてきた。国会答弁でも同様だった。
 このように、今日までに幾多の不正が暴露されてきたが、隠蔽工
作はいっこうに改まらない。本気で改めようとしているようにも見
えない。対策として品質管理の改善や今風のコンプライアンス意識
の醸成など、口あたりのいいことが並べられるが、背景についての
厳格な分析は見えない。特に最近は原発の設備利用率を上げるため
に無理な運転が行なわれている。下請け作業員への締め付けもたい
へん厳しいようだ。

原子力資料情報室、30周年を迎える

 2005年、当室は設立30年を迎える。1975年9月に原子力資料情報
室は設立された。設立当初は常駐者は故高木仁三郎氏ひとりという
体制で出発した。同氏の著書『市民科学者として生きる』(岩波新
書)によれば、科学者としての役割と住民運動との役割を区分せず
に取り組む姿勢がその生き方であり、当室の姿勢として25年以上に
わたって続けてきた。
 86年にチェルノブイリ原発事故が起き、各地で湧き上がる脱原発
運動とともに当室の活動量もスタッフも一段と増えて、おおむね現
在の原子力資料情報室の形ができあがった。75年当時の『原発闘争
情報』は、87年に『原子力資料情報室通信』と改題すると共に、新
たに隔月発行の英文誌『NUKE INFO TOKYO』を発刊して、今日に至
っている。
 2005年は高木氏が亡くなってから5周忌の年でもある。科学者が
市民活動家として生き、市民活動家が科学的視点で考える実践の場
として、当室は維持されてきた。これまで継続して運営できてきた
ことは、ひとえに会員・賛助会員のみなさまの暖かい支えがあった
からこそである。改めて、みなさまに深く感謝します。
 この30年の時代の流れ・変化を顧み、これからの10年を展望しな
がら、原子力資料情報室の活動をすすめていきたい。

※『原子力資料情報室通信』(月刊)は会員の
皆様にお送りしております。


――――――――――――――――――――――――――――――
■[3]原子力資料情報室とは
――――――――――――――――――――――――――――――

原子力資料情報室は、原子力に依存しない社会の実現をめざしてつく
られた非営利の調査研究機関です。産業界とは独立した立場から、
原子力に関する各種資料の収集や調査研究などを行ない、それらを
市民活動に役立つように提供しています。

活動は皆様の会費で支えられています。
会員申込みコーナーはこちらです。
http://cnic.jp/old/about/apply.html
もしくは直接cnic@nifty.comへ。


――――――――――――――――――――――――――――――

原子力情報宅配便"CNIC EXPRESS"No.0083
以上

================================
特定非営利活動法人 原子力資料情報室(CNIC)
Citizens' Nuclear Information Center
共同代表:山口幸夫・西尾漠・伴英幸
〒164-0003東京都中野区東中野1-58-15寿ビル3F
TEL.03-5330-9520 FAX.03-5330-9530
メールアドレスがcnic-jp@po.iijnet.or.jpから
cnic@nifty.comに変わりました[前者はもう使えません]
URL: http://cnic.jp
開室:月〜金/10:00〜18:00
=====================================
Citizens' Nuclear Information Center(CNIC)
1-58-15, Kotobuki-bldg., 3F,Higashi-nakano,
Nakano-ku,Tokyo 164-0003,Japan
phone 81-3-5330-9520,fax 81-3-5330-9530
http://cnic.jp
cnic@nifty.com
======================================
――――――――――――――――――――――――――――――
原子力資料情報室はメールマガジンによる情報提供を行なっています。
新刊情報や催物案内、声明などを素早くお届けします。登録・解除は
◎インターネットの本屋さん「まぐまぐ」
http://www.mag2.com/m/0000066670.htm
で読者の皆様ご自身でお願いいたします。
バックナンバーはこちらです。
http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000066670
"CNIC EXPRESS"の内容は、改変を行なわない限り転載歓迎です。
――――――――――――――――――――――――――――――
http://backno.mag2.com/reader/BackBody?id=200501190330000000066670000
http://www.mag2.com/m/0000066670.htm



CNIC JOURNAL
http://cnic.jp/journal/

 次へ  前へ

原発 劣化ウラン フッ素2掲示板へ



フォローアップ:


 

 

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。