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石原事務次官も関心を示したというアメリカのBSE新検査開発技術とは?
http://www.asyura2.com/0403/gm10/msg/335.html
投稿者 転載バガボン 日時 2004 年 8 月 31 日 11:13:36:viYzkQtBs8gp6
 

Sasayama's Weblog  http://www.sasayama.or.jp/wordpress/index.php?p=66 より転載 

サイトhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040830-00000192-kyodo-bus_all のように、訪米中の民主党BSE調査団に対して、アメリカ・カリフォルニア大学のジリー・セーファー(Jiri Safar)助教授が示した、ラピッドテストとは、次のもののようだ。
この検査方法自体は、新聞記事がいうような新しい方法でもなんでもなく、すでに1998年に開発されたものであり、この概要については、食品安全委員会の例の「たたき台」にも紹介されているものである。
勉強不足の記者が、飛びついてしまったというのが、真相なのではなかろうか。
このテストは、サイトhttp://www.cbc.ca/stories/2003/09/07/bse_test030907 にもあるとおり、the conformation-dependent immunoassay (CDI)(構造依存性免疫検査法または立体構造依存型免疫アッセイ)とよばれるもので、5時間で検査結果が分かるというものだ。
この検査方法は、Proteinase K処理を行うことなく、未変性PrPと変性PrPに対するPrP抗体の結合性の差から異常PrPを検出するもののようだ。
1998年に、米国Aventis Boehring社がスタンリー・プルシナー博士らと開発し、2001年12月に、その有用性を示すデータを発表した。
第一段階は、ダイレクトCDIと呼ばれるものであったが、第二段階は、2003年7月からサンドウィッチCDIというものにかわっており、後者は前者に比較して100倍の感度を持つとされている。
この一−二年のうちに、組織検査や血液検査によって、生きたままの牛の検査もできるとしている。
実験室段階では、マウスの筋肉から、プリオンが検出されたという。
しかし、ウィニペグにあるthe national BSE reference laboratory の長であるStefanie Czub博士によれば、実験室のマウスによる実験結果が、必ずしも、牛に当てはまるとはいえないという。
氏のいうに、「牛における潜伏期間がどのくらいなのか,知っているでしょう。そして、マウスに注入した感染物質がどのくらいの量だったか、正確に知っているでしょう。BSEの場合は、その点が完全に異なるのです。」と、氏はいう。
ということで、せっかく、石原事務次官が関心を示されたBSEラピッドテストも、まだ、実用段階には程遠い段階だったようで。
共同通信さんも日本農業新聞さんも、ちょっと早とちりでしたね。
プルシナー一派の売り込みにあってしまったというのが正解かな?
膨大な予算を確保するプルシナーさん一派に対しては、別の意味の風あたりも強いようで、そのへんは、バランスをおいて考えなければならないのかもしれない。


参考−2004年8月30日の農林水産省石原事務次官の記者会見内容
Q: 次官、BSEにちょっと戻りますけれども、民主党のですね、BSEの調査団がアメリカの方に行きましたが、その中で、カリフォルニア大学のですね、研究グループが、いわゆる若い牛でもですね、プリオンを検出できるですね、開発をしたということがあります。もしこのことがですね、本当であれば、今、国内でBSEの見直しをやってますけれども、若い牛は検査できないという前提ですね、今、検証をやっていると思いますが、影響を与えるのではなかろうかと思いますが、どのようにお考えでしょうか。
 
A: あくまで今議論されておりますのは食品安全委員会の方でございます。現在の技術水準、現在での検査の手法であのような議論がなされているというふうに理解しております。従いまして、新たな、技術、手法と言いますか、それが開発されたとなれば、そのことも十分踏まえて対応を考えていく必要があるということを考えております。
それで、報道にもありましたけれども、これは農業新聞だと思いますけれども、サーファー博士の研究を書いてございました。このサーファー博士は、構造依存性免疫検査法というですね、こういうものを開発されておられるようでございます。これも現在、第1世代というものが完成されておりまして、この第1世代については、EUの委員会の方に診断薬としての承認を受けているということでございます。その際の評価では、検出感度は既存のウェスタンブロット法ですね、こういうものと比べて変わらないとされております。ただこれもですね、変わらないなのか、それがまたそういう観点での判断ではないんだという説もありまして、我が方からEU委員会の方に確認をしているところでございますけれども、この第1世代というのが一つあります。ただし、これは今のような評価だということですね。それから、更にこの第1世代を改良した第2世代、第3世代の検査手法を今開発中だということでございます。それでこの新聞の報道が、この第2世代、第3世代のことをおっしゃっているのか分かりません。いずれにしましても、この辺の詳細は不明でございます。
当然のことながら、食品安全委員会、厚生労働省もここら辺の情報は掴んでおります。それぞれがより詳細な情報と言いますかですね、それを求めているということでございます。

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