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米国からの牛肉輸入再開に反対する(米国への民主党BSE視察団団長として)
http://www.asyura2.com/0403/gm10/msg/400.html
投稿者 てんさい(い) 日時 2004 年 10 月 09 日 18:08:52:KqrEdYmDwf7cM
 

米国からの牛肉輸入再開に反対する
http://www.yamabiko2000.com/poli_gyuniku-hantai.html

(日本で記者会見したが、どこにも出なかったそうで。。。)
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=NW&action=m&board=552019559&tid=bfa9ija4n0ba4c0ad&sid=552019559&mid=328
 

米国への民主党BSE視察団団長として

先日食品安全委員会が20ヶ月齢以下を月齢牛の検査から除外してもいいような中間報告をとりまとめたので、各新聞社は各々に年内にも牛肉輸入の再開かと報道しています。おおいに問題です。民主党のBSE調査団団長として、米国のBSEの状況を視察し、あまりにもずさんなBSE対策に、驚いたところです。

なぜならば、米国はまだカナダ生まれの一頭しか感染牛がでていないので、準清浄国であるという立場を強硬に主張しています。しかしながら、国際専門家委員会(スイス、米国、英国、ニュージーランドの5人の専門家で構成した調査団)の報告では、北米の米国、カナダは、同一のハイリスク国、いわゆる汚染国として位置付けしています。それなのにブッシュ政権は高圧的に日本に対して輸入再開を求め、小泉政権はそれを約束して官邸主導のもとに、この時期唐突ともいえる食品安全委員会の中間とりまとめの決定となってしまいました。ところが未だに消費者の7割から8割は全頭検査を求めているのが現状ですので、納得するわけにはいきません。

以下、調査の概要をまとめて述べることにします。

@米国は検査方法があまりにもずさんで、BSE感染牛がでないような方法をとっているとしか思えません

米国はこれまでに2万頭強検査したといっていますが、年間3500万頭もの牛を食肉にしていることからも、あまりに検査頭数が少なすぎます。その結果についても、UPI記者のスティーブ・ミッチェルさんが、情報公開法によってとりよせ、検証したところ、そのうち500頭について何ら検査の結果が記載されておらず、脳の組織が検査に耐えられなかったなどと不可解な回答をもらっています。

もと農務省の獣医検査官であるフリードランダーさんの話でも、農務省が集めた牛の脳はすべて若い健康そうな牛だった、さらにBSE感染牛と疑われるような牛は検査にまわさずに、レンダリング(肉骨粉工場)に回すように農務省は今も奨励していると語っていました。これらの事情からして、米国側はBSE感染牛が出ないような検査の方法をとっているとしか思えません。

A個体識別がなされていないので月齢が区別できない

米国でBSEが発生した直後、昨年の12月30日には、ベネマン長官はBSEの対策として、個体識別制度の導入を公表しました。しかし今に至るも個体識別はなされておらず、「何故なのか」との私の質問に対して、米国農務省のペン次官は、食肉業界と相談しながら5、6年かけて実施する予定だと、全く誠意のみられない回答でした。既にEU、日本はトレーサビリティを実施し、オーストラリアは米国と変わらない飼育頭数なのに、すでに電子タグを耳につけての個体識別を実施しはじめています。

先日米国から非公式に24ヶ月齢以下の検査ではどうかといった打診が、日本政府にあったと報道されましたが、どうやって月齢を区別するのかといった私のペン次官に対する質問に対して、同席していたディヘイブン動植物検査局長が、臼歯の磨耗の程度で判別できると答えました。しかし磨耗は餌によって全然違うので、私も牛を飼ってきたのでわかるのだが歯の形で月齢がわかるわけがないと激しく反論しましたところ、結局はディヘイブン局長も6ヶ月の誤差があることを認めました。

個体識別ができないのに、月齢20ヶ月で区切って、年内に米国から輸入を再開するなど考えられません。

B輸入再開するにしてもタイソンなどの民間の会社に検査を任せていては信用できません

それでなくても米国では食肉パッカー、タイソンなど大手の会社に検査をすべて任せていて、農務省の獣医はたまに見に行く程度で、日本のように公の機関が検査に介在しているのではありません。例えば20ヶ月齢以上の牛であるかどうか、危険部位の除去がなされているかどうか、チェックもすべて民間に任せているのですから、これでは信用できません。米国が日本からの牛肉に検査官を派遣してチェックしているように、日本も検査官を派遣しなければ信用できません。

消費者団体の話だと、メキシコ向けの輸出については貿易協定によって30ヶ月齢以上は禁止されていますが、米国内の規制にさえあえば構わないとのことで、ドンドン輸出されているとのことでした。これでは日本向けへの輸出が再開されれば、どんなものが入ってくるかわからないことになり、たいへん不安です。結局私どもの再三の要求にもかかわらず、タイソン社のパスコ工場は見せてもらえませんでした。

C米国は人間のヤコブ病への感染は1例しか認めていないが、まだまだ多いのでは・・・

 クロイツフェルトヤコブ病(CJD)(人へのBSE感染)については、米国政府は一人を認めただけで、その他報道されているバージニア州など各州の集団発生については、米国の厚生省にあたるCDCは何ら調べようとしていません。食肉関係団体の力が共和党の支援団体としてあまりにも強い為だといわれています。

チェリーヒルでの集団発生を告発したジャネット・スカーベックさんにお逢いすることができました。ジャネットさんはもともと会計士で母親が問題になっているガーデンステート競馬場の経理をしていたことから、調べ始めたとのことでしたが、興味深い話をされました。同地区で死亡したキャリーさんの脳組織についてCDC(国立疾病管理予防センター)に取り上げてもらえないので、現在英国で検査してもらっているとのことでした。

 ちなみに今回の民主党BSE調査団で、世界的に権威のあるプルシナー教授およびセーファー助教授の共同開発によるCDI法(新しいBSEの検査方法)について知りました。それによれば、孤発型か異常プリオンによるものかは、この新しい検査法を採用すればわかるということですが、米国のCDCは採用しようとしていません。

 セーファー助教授は、米国産牛肉を私は食べません、子供にも食べさせません、しかし日本を訪ねたときは牛肉を食べましたと語っていました。米国の専門家の間では、米国牛肉がかなり汚染されていることがわかっているのではないでしょうか。

 

D新しい検査方法では20ヶ月齢以下の検出も可能である

サンフランシスコの領事館で、セーファー助教授にお会いしました。プルシナー教授といえば、異常プリオンを発見してノーベル賞をもらった著名人でこれまでのBSE検査方法、エライザ法、ウエスタンプロット法などすべて同教授が開発したものです。セーファー助教授はプルシナー教授と共同で新しいCDIというBSE検査方法を開発していました。これまでの検査方法にくらべて20年ぶりの新しい発想によるものだとのことでした。既に世界的に権威のある科学雑誌に発表されています。

セーファー助教授の話によれば、これまでの検査法では異常プリオンの8割を破壊していましたが、新しい検査方法は異常プリオンを破壊しないままで検査することができるそうです。

ねずみの実験では感染して3週間で異常プリオンを発見することができました。筋肉とかリンパ節、血液からも検出できるので、牛において現在実用化の試験を重ねています。20ヶ月齢以下の若い牛でも十分感染牛を検知できるそうです。EUにおいては既にこの新しい検査方法は承認されていて、米国においてもUSDAに申請中で、近く承認される予定で、数ヵ月後には実験データをもとに、実用化に向けての発表がなされると自信ありげでした。

Eブッシュ政権に言いなりの小泉総理は近く輸入再開するのでは

 米国の食肉団体にAMLなど2、3団体にお会いしましたが、米国産の牛肉は安全なので、牛肉消費は落ちていないのだから、日本も輸入すべきである、と強固に主張しました。私は日本ではトレーサビリティが実施されていて、生活者が一頭一頭どのような注射を打ったか、飼料を与えたか、記録していて、そこまでしているから消費者も安心して牛肉を食べていると説明したら、一様に驚いていました。

 米国の食肉団体といえば、共和党の最大支援団体で、日本のかつてのベトコンと呼ばれた農協団体よりも政治的には激しい団体なのですが、オフィスにはブッシュ大統領がカーボーイハットをかぶっている写真が高々と掲げられていました。

 米国の食肉団体およびブッシュ大統領にとっても、実は米国の牛はBSEに汚染されているという本当のことがわかったとすれば、カナダでもそうであったように消費者はパニックにおちいって、一気に消費が落ち込むのではないでしょうか。そうなれば大統領選挙どころではありません。

 ブッシュ大統領は前回のサミットで、小泉首相とステーキを食べながら牛肉輸入再開を求めたと言われています。小泉首相がブッシュ大統領に約束したのではないかと思われます。もしも米国からの輸入牛肉でヤコブ病が発生した場合、農水省も厚生労働省も責任をとれないので、無理やりに食品安全委員会に検証を着手させ、20ヶ月齢以下の検査では今回感染牛を見つけることはできなかったという報告書をまとめさせたのではないでしょうか。疑問は残ります。

食品安全委員会の専門部会の吉川座長が中間報告のとりまとめの記者会見で、「官邸、農水、厚労省から頼まれたのではないか」との質問に、しばらく答えることができず、代わりに事務局長が「そんなことはない」と答えたことからもこのことは推測されます。厚生労働省も農水省も10月上旬には国内の全頭検査廃止に向けて動き出すのではないかと言われていますが、大変心配になります。

2004年9月
山田正彦

米国からの牛肉輸入再開に反対する
http://www.yamabiko2000.com/poli_gyuniku-hantai.html

民主党米国BSE調査団報告書
http://www.yamabiko2000.com/poli_bse-chousadan.html

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