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農水省は「アブない食肉」を放置し続けている 『BSEの元凶』危険なエサが「いまでも」日本に流入中![フライデー]
http://www.asyura2.com/0403/gm10/msg/472.html
投稿者 feel 日時 2004 年 12 月 12 日 12:34:33:/berAdga6DXu.
 

週刊フライデー 12/24号
http://books.bitway.ne.jp/kodansha/friday/scoopengine/index.html
「追及第5弾」農水省は「アブない食肉」を放置し続けている
『BSEの元凶』危険なエサが「いまでも」日本に流入中!

「日本では、BSE(牛海綿状脳症)の原因はウシが食べる“肉骨粉”だと思っている人が大半でしょう。だから肉骨粉が禁止されていればBSEは大丈夫だと。しかし、それは間違いです。確かに日本で発生したBSE感染牛のうち、7頭目までは肉骨粉をエサとして食べていた。ところが8〜9頭目の牛は肉骨粉を食べていなかったんです。では、原因はなんなのか。現在は、“血液”そのものが感染の原因だと思われているのです」

 こう語るのは、元農水省の食肉担当技術官で、獣医師でもある鈴木寿夫氏(食品安全コンサルタント)だ。

 本誌は前号まで4週連続で、日本の牛肉の管理態勢が、国民が思うよりはるかにズサンで、危険であるということを報じてきた。輸入が禁止されているはずの米国産牛肉が、第三国を迂回したり、“豚肉”だと偽装され輸入されているという重大な疑惑……。日本の消費者は知らないうちに、相当な危険に晒さらされている。

 しかし前号までは、主に「輸入肉」に関する危険情報だった。多くの日本人は、「それでも日本国内産なら安全」という“神話”を信じているだろう。だが、それも単なる“思い込み”に過ぎない。

 左ページの表を見てほしい。これは、牛の飼料に混ぜて使われる「血漿けつしようタンパク」という物質が、日本にどれくらい輸入されているか年度ごとに示した表だ。この物質は「血漿」という言葉のとおり牛の血液から採取するもので、主に、子牛を育てる時に飲ませる人工の「代用乳」に混ぜて使われてきた。だが──。

「デンマークでは、BSEの原因を『血漿タンパクである』と断定しています。表を見れば分かるように、日本で確認された感染牛も、ほとんどの誕生年が血漿タンパクの輸入がピークに達していた'95〜'96年に集中している」(前出・鈴木氏)

 BSEの感染源は血液……。これは、恐るべき事実を示している。血液がBSEの原因だとすれば、牛肉にいわゆる「安全部位」など存在しないということだ。本誌は前号までに、従来安全といわれていた牛タンなども、決してそうとはいえないことなどを指摘してきたが、そもそも、どこを切り取っても、血が流れていれば危険だということになる。

 そして、表を見れば明らかなように、危険だと判明している血漿タンパクが、最近もまだ、よりによって米国などから流入し続けているのだ。このまま危険な血漿タンパクが使用されたエサが国内に出回り続ければ、日本でもBSE感染牛がずっと発生し続けることになる。

 この問題を鈴木氏が農水省に問いただしたところ、担当者は「血漿タンパクは牛ではなく豚のものだから安全」と答えた。しかし鈴木氏によれば、牛と豚の血液は食肉処理の過程で一括処理に回される場合がほとんどだという。にもかかわらず農水省は、「豚だ」という根拠も「業者の申告」に任せているだけだ。鈴木氏は「本当に豚かどうか保証もないのに、米国から輸入が続いているというのは危険すぎる」と憂慮する。

 12月7日、来日して東京都内で講演をした、異常プリオンの発見者でノーベル生理学・医学賞受賞者のスタンリー・プルシナー教授(米カリフォルニア大)は、

「米国は生後20ヵ月以内の牛はBSE感染がないといって検査対象外にするなど、検査方法が甘すぎる。BSEは子牛にも感染する。私は米国の牛肉を食べる気がしない」などと、痛烈に批判した。

 日本はそんな国から、まもなく牛肉の輸入を再開しようとしている。異常プリオン感染により人間が発症する「クロイツフェルト・ヤコブ病」は、発症すれば死亡率は100%。まさに“死病”なのだ。国民の生命を守る気がない政府など、存在価値はどこにもない。

BSE発生国からの「エサ用血漿タンパク」輸入量(単位:Kg)
[一部抜粋:その他 アイルランド、フランス、ベルギー、イタリア、オランダ、カナダ]

年度 ドイツ デンマーク イギリス アメリカ 日本BSE  BSE牛  備考
                発生  生産状況
1983 533,205 308,730 296 1,817  
1984 581,975 5,531,160 10,814 1,398
1985 549,447 875,360 63,724 231,271
1986 538,063 833,570 34,692 214,344             イギリスBSE発生報告
1987 959,953 569,760 44,927 0
1988 907,867 853,099 6,655 1,286,611 イギリス 肉骨粉禁止
1989 1,136,452 536,290 5 1,303,690             12月イギリス内臓の食用禁止
1990 1,212,478 769,210 0 1,304,431
1991 1,790,160 999,770 0 1,580,512
1992 961,922 849,085 2 1,365,895
1993 869,911 1,057,650 0 1,517,492
1994 930,400 999,100 0 1,926,047
1995 1,045,816 666,780 0 1,950,907 [5] 4月日本 肉骨粉使用禁止通達
1996 619,990 285,320 0 450,449 [1/2/3/4/6/7/10/11/13]3月イギリス 人への感染認知
1997 228,252 49,880 5 739,496
1998 36,124 19,660 0 451,133
1999 12,365 80,280 0 159,816 [12]
2000 189 78,248 0 72,813 [14]
2001 110 109,177 0 57,679 3 [8] 10月日本 血漿タンパクなど使用制限
2002 95 20,035 0 89,647 2 [9]
2003 83,142 100 0 128,086 4
2004 40,477 0 5 162,682 5           12月日本 米国牛輸入禁止
(1-10)
BSE
発生 353 14 184,045 1 14
頭数
食品安全コンサルタント・鈴木寿夫氏の調査による。「BSE牛生誕状況」の番号は、発見された順番を表している。

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