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日本人vCJD患者、英国で感染が「有力」の結論 何故「不明」と言わないのか(農業情報研究所)
http://www.asyura2.com/0403/gm10/msg/555.html
投稿者 シジミ 日時 2005 年 3 月 08 日 22:24:47: eWn45SEFYZ1R.
 

★本文下方に「ソーセージ国別輸入数量」の表をタグを使って転載しましたが、かなり離れて表示されてしまいます。どこかに不備があるのでしょうが私には今のところ不明です。スクロールしてご覧下さい。(シジミ)


http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/05030801.htm

053.8

 厚生科学審議会疾病対策部会クロイツフェルト・ヤコブ病等委員会が7日、わが国初の変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)死者の感染経路に関する調査結果を発表した(http://www.mhlw.go.jp/houdou/2005/03/h0307-4.html)。結論は「他の可能性を完全に否定するものではないものの、英国滞在時の曝露の可能性が有力、との判断に到った」ということである。

 ただし これは「感染経路の厳密な特定は、曝露が疑われる期間から既に長期間が経過しており、情報が限られていることなどから困難であるが、いずれの感染経路が最も高い説明力を有するかを検討した結果」であり、「本症例はBSE牛の経口摂取による曝露が短期間に行われたと考えられたものであるが、より厳密に感染経路を判定するためにも、今後、発症機序解明の研究がより一層進むことを期待する」という。「発症機序解明の研究」が進むまで、取りあえずこのケースに関する調査は打ち切りということなのだろうか。そうとは断言していないが、これ以上調査しても感染源を特定できるようなデータ、情報は出てこないと判断しているように見える。

 調査はBSE牛の経口摂取による感染と手術・輸血等による二次感染の可能性を想定したものだが、後者の可能性は、家族及び主治医等へのヒアリングから、手術歴、輸血歴、歯科治療歴、鍼治療歴、ピアス、刺青等は無く、また海外渡航中の医療機関受診歴も無いないことから否定された。経口感染の可能性を探るめの患者の食生活の調査では、患者が1990年前半にvCJD発生国である英国に24日間程度、フランスに3日間程度滞在したことが確認されたために、これらの国で何を食べたかに焦点が当てられたようだ。非発生国(具体的国名は記されていない)への渡航暦もあるが、フランスや非発生国での食事内容は不明としており、英国での食生活だけが具体的に示されている。

 「朝食は、日本食が多く、昼食・夕食は主に現地食」、「地方の庶民料理を好む。キドニーパイ、ローストビーフ、ブラックプディング、カレー、ソーセージ(豚又は羊)、ハンバーガー、グレイビーソースを喫食」と詳しい。このことと、英国におけるBSE、vCJDの発生状況、特定危険部位除去の状況を重ね合わせ、英国での感染が有力としたわけだ。

 ただ、この調査と結論は多くの人が釈然としないだろう。また、特に当時の英国に僅かな期間滞在したであろう多くの人々は堪らない。「他の可能性を完全に否定するものではない」と言いながら、これをどこまで追及したのだろうか。経口感染以外の感染の問題はおくとしても、実際には至るところに感染源があったはずである。

 なかでもvCJD発症者が9人いるフランスでの感染の可能性は無視できない(厚労省は80-96年、英国とともにフランスにも1日以上滞在した人からの供血を禁止する決定をした)。だが、1990年、フランスは公式にはなおBSE非発生国だった。翌年には5例発見されているから、これは見逃されていただけという方が真実に近いだろうが、公式にはそうも言えない。それに、フランスでの食事内容が全然分からないのだから、英国以上に疑いをかけるわけにいいかないのは確かだ。

 しかし、英国に24日滞在して上記の食生活をした程度で感染するのならば、はるかに長く暮らした日本国内での感染も同程度にはあり得るのではなかろうか。ところが、患者の国内食生活については、「偏食は無かった。外食は少なく、和食中心の家庭料理がほとんどであった」、「牛肉の摂取は月に2〜4回程度。なお、家庭料理では内臓を用いた料理は無かった」とするだけで、英国での食事内容と比べる著しく具体性を欠く。肉骨粉の輸入状況からすれば、01年に初めて発見されるより前にBSEが潜在した可能性は高く、しかも特定危険部位も除去されていなかった。しかし、これもフランス同様、公式には国産牛が有力感染源とするわけにはいかないだろう。

 ただ、BSE未発生はサーベイランスの不備のためだったにすぎないことがほとんど明白で、特定危険部位規制もなかった国々から、大量の牛肉や食用くず肉、調整肉・くず肉、動物性油脂・エキス等が輸入されていたことは見逃せない。一例として、もし感染牛がいるとすれば BSEに汚染されている可能性が非常に高いソーセージの90年以来の輸入量を下に掲げておく。頑強に未発生を主張、00年10月まで特定危険部位除去を拒否したドイツで、検査強化による初のBSR発見(00年末)後に国民を怒りと恐怖のどん底に陥れたドイツのソーセージもその一つだ。

 「BSE牛の経口摂取による曝露が短期間に行われた」というならば、「滞在暦」がはるかに長い日本での「暴露」の機会はもっと多かったのではないか。英国で「キドニーパイ、ローストビーフ、ブラックプディング、カレー、ソーセージ(豚又は羊)、ハンバーガー、グレイビーソース」を好んで食べた患者は、国内ではそんな危ないものはほとんど食べなかったのだろうか。BSEやvCJDの感染源の特定はもともと不可能に近いものだが、これだけの情報で、「不明」とせず、敢えて「有力」とするところが釈然としないのである。なぜそうしなければならないのか、分からないものを何故分からないと言わないのだろうか。

 家族を失った上に厄介な調査に応じなければならなかった患者ご家族の心労は想像に余る。これ以上の調査はやめるべきだろう。これを書くこと自体、ご家族の心痛を増すのではないかと気にかかる。ただ、このままでは、すべての国民が釈然としない思いを残すことになるだろう。患者ご家族にはどうかお赦しを願いたい。

ソーセージその他類似品の国別輸入数量(1990-2004年)

統計品目番号:1601.00-000

(肉・くず肉・血から製造したもの)

単位:kg






































































































































 

オーストリア


ベルギー


デンマーク


ドイツ

スペイン


フィンランド


1990   

616,708


133,867


 

189


1991


395

 

813,272


124,434


 

66


1992


90

 

700.632


100,319


   

1993


   

375,436


158,194


   

1994


   

463,341


396,674


   

1995

313


56


899,928


434,163


   

1996

401


 

1,783,982


521,572

   

1997


   

2,083,032


438,858


   

1998


202


 

2,401,637


321,947


   

1999


9,247


 

3,578,432


285,004


   

2000


12,323


 

2,975,525

292,499


2,476


 

2001


6,570


3,907


1,479,173


138,116


2,564


 
2002

20,895


 

1,561,655

49,568


   
2003

30,213


 

1,514,285


108,226

8,447


 
2004

17,628


 

1,721,428


160,746


15,197


 


98,277


3,963


23,060,604


3,664,187

58,638


255







続き




















































































































































 

フランス


アイルランド


イタリア


オランダ

英国


米国


カナダ
1990

5,198


   

147,187

 

2,328,838


17,973


1991


644


   

88,018


 

2,168,193


13,080


1992


2,364


   

127,093


11,893


2,689,990


12,078


1993


3,485

141


 

79,593


 

2,790,990


12,580


1994

5,045


88,648


294


58,494


 

2,790,105


32,891


1995


6,364


11,090

1,680


56,222


 

3,173,934

85,781


1996


4,250

55,675


4,047


39,853


45


4,632,584


469,203


1997


7,221


14,600


8,377


47,577


 

8,837,515


810,958


1998


15,076

32,810


162,46


33,802


 

9,677,766


836,693


1999


24,683


38,650


15,529

31,723


 

10,507,958


997,589

2000


18,205


13,790

146,833


39,372


1,056


10,615,460


1,959,640


2001

9,213


 

200,312


4,936

 

11,505,289


1,365,352


2002

86


 

286,304


   

13,332,520


2,900,325


2003    

295,670


623

 

8,884,969


3,628,290


2004    

284,708


   

2,420,484


3,903,926



101,834


255,404


1,260,000

754,493


12,994


104,509,688


16,146,357



財務省貿易統計による。

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