★阿修羅♪ 現在地 HOME > 掲示板 > 国家破産34 > 553.html
 ★阿修羅♪
次へ 前へ
ホテル戦争“帝国の逆襲”…外資侵略迎撃(zakzak)
http://www.asyura2.com/0403/hasan34/msg/553.html
投稿者 エンセン 日時 2004 年 3 月 27 日 21:01:52:ieVyGVASbNhvI
 

 
ホテル戦争“帝国の逆襲”…外資侵略迎撃
お手ごろ「スヌーピーとお泊りプラン」も


 ホテル業界の老舗『帝国ホテル』の大逆襲が始まった。総工費170億円、5年をかけて完了する本館客室の改修工事の一部が完了し、3月末、リニューアルオープンするのだ。昨年は『グランドハイアット東京』、来年にはヒルトンの最高級ブランド『コンラッド東京』が開業するなど、今後も外資系が続々と東京エリアへ侵略する。老舗Vs外資によるホテル戦争の舞台ウラは今、どうなっているのか。

 【1泊100万円で反撃】

 帝国ホテル(東京・内幸町)が今月30日に改装オープンするのは本館16階。その名も「インペリアルフロア」。わざわざ帝国の名を冠に置いたことからも力の入れようがうかがえる。

 改修は平成20年まで行われ、10階から15階の客室、レストランなどを一新する。

 注目は料金。このフロアに新設した42平方メートルの部屋は1泊4万8000円。最大6000円の値上げになる。最高級のスイートに至っては20万円アップの1泊100万円。新車1台を買える価格での再デビューだ。

 料金改定は12年ぶりで、事業統括部次長兼広報課長の山中佐衛子さんは「改修費用のほか、フロア専属の『ゲストアテンダント』を置くなど、さまざまなサービスを充実させたため」という。

 一部では、割高で高級感を演出する外資系に価格面で対抗する狙いとも指摘される。山中さんは否定するが、「同業者として(外資系ホテルを)意識します」。

 【スヌーピーまで参戦して】

 意外なキャラも反撃態勢に一役買う。

 4月下旬から5カ月限定で、帝国ホテルはスヌーピーを部屋などで楽しめる宿泊プランを企画、家族、カップル、女性層の獲得に打って出る。

 1日10室の限定で、2人の利用料金で1人1泊2万2500円。リーズナブルな料金で帝国の雰囲気に浸れる試みだ。「実は大阪で3年前から始めた企画で、1万人以上のお客さまに利用いただいております。男性ファンの方もいて予想以上に盛況」(山中さん)。

 【オークラも反撃へ】

 ホテルオークラ(虎ノ門)も来年から本館に機能性の高いビジネス空間を演出した「エグゼクティブフロア」の新設工事に着手する。

 機能性を高めたビジネス空間の提供が目的で、40平方メートルで1泊約4万3000〜5000円の価格帯になる見通し。「独自性を際立たせるための手段」とするが、外資系を意識しての対策の感は否めない。

 ホテルニューオータニ(紀尾井町)も「フロアや部屋は毎年改修している。外資に学ぶべきところもあり、切磋琢磨(せっさたくま)していく」と気を引き締める。

 【外資の実情】

 グランドハイアット東京(六本木)に始まり、平成17年のコンラッド東京(汐留)、18年はマンダリン・オリエンタル東京(日本橋)、ザ・ペニンシュラ・トーキョー(日比谷)と続き、20年にザ・リッツ・カールトン東京(赤坂)が誕生する。まさに怒濤(どとう)の参戦だ。

 シェラトンなどで20年以上の実務経験を積んだ山梨学院大商学部の土井久太郎教授は「外資も実は内資」とし、その実態をこう解説する。

 「グランドハイアットの所有が森ビルで、新宿のパークハイアットが東京ガス。“のれん”と経営は外資だが、所有は日本企業という例がほとんど。ハイアットもハイアット社員は数人しかいない」

 確かに土地を買い、ビルを建て…と一からやっていては投資回収がいつになるか分からない。

 「外資がうまいのは『ブランドと経営ノウハウは提供します。でも、費用もしっかりいただきます』と言ってビジネスするところ。世界で名の通るブランドだけに安くは売らない。しかも、のれんとノウハウだけだから、撤退も簡単」

 「ただ、経営手法は大したもの。トレンドを取り入れた内装や機能性豊かな室内を作り、レストランも責任者がテーブルを回って声をかけるなど既存ホテルと違う空間を演出する。見事です」

 【2007年問題の恐怖は…】

 最近、注目される「2007年問題」。ホテルラッシュが19年に供給過剰をもたらすと警告されるが、土井教授は懐疑的だ。

 「(業務人口が約300万人で共通する)東京とニューヨークを比べると、ニューヨークのホテル部屋数は約12万室で、東京は約8万3000室。もともと、東京にはホテルが不足している。マンダリン(170室)やコンラッド(300室)ができても、スポンジが水を吸うようなもの」

 【真の敵は…】

 都内約16ホテルの年別平均客室稼働率をみると、敵は黒船より外部環境といえそうだ。

 バブル景気時に80%台で推移した稼働率は、崩壊後の平成4〜7年は60%後半まで落ち込んだ。8年以降は70%前半から後半でもみ合い、12年から13年は、76%から74.3%と下降線を描く。

 帝国ホテルの同年稼働率も83.6%から81%に落ち、80%割れの水準まで低下した。

 「原因は(米同時)テロの影響で、海外からのお客さまが減少した」(前出の山中さん)。昨年はSARSが世界を脅かしたため、15年は、14年の80.4%から若干下がりそうだ。

 土井教授も外部環境の悪化が「真の敵」とする。そして、この要因以外で、唯一、帝国やオークラ、ニューオータニ、プリンスホテルなど日本の老舗が敗北するなら「この点」と付け加えた。

 「外資系は海外仕込みの格好のよさ、世界レベルのサービスを持ち込んだ。今や国内既存の五つ星ホテルを超えた“六つ星”のような存在。グッチやエルメスに群がる海外ブランド好きの日本人が『泊まりたい』と駆け込むのも当然だ。ただ、1泊4−5万円の部屋に泊まれる“層”がどれだけ存在するか。この価格帯で勝負する日本の老舗と外資の奪い合いが起きないとはいえない」

 細かいサービスや非日常的な優雅さをどこまで追求できるのか。戦場と化す東京で生き残る条件はこの点にありそうだ。


ZAKZAK 2004/03/27

http://www.zakzak.co.jp/top/top0327_1_01.html

 次へ  前へ

国家破産34掲示板へ



フォローアップ:


 

 

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。