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【倒産か、それとも救済か?】<三菱自>筆頭株主・独ダイムラー支援打ち切り、提携解消へ (毎日新聞)
http://www.asyura2.com/0403/hasan34/msg/903.html
投稿者 最悪! 日時 2004 年 4 月 23 日 12:58:20:LXWeN6KvZfAAo
 

★やはりというか、ダイムラーが三菱自動車から手を引くことを決めたようだ。三菱自動車は「三菱」という肩書きの例に漏れず、消費者軽視の実質的国営企業であるが、人命無視の非常識さはダイムラーが経営権を掌握した後も改善されず、消費者や国民から大きな非難を浴びている。当然経営状態が改善するはずもなくひたすら悪化を続け、現在では手の施しようのない劣悪な状態になっていた。

 今後は誰が支援を行うかということになるが、このような状態ではそれを期待できそうも無く、三菱グループが支援を行わない可能性もあり(後述するが国による救済を期待?)、結局は産業再生機構による支援を仰ぐことになるだろう。消費者や国民から大きな非難を浴びている反社会的企業を税金を投入して救済することになりそうだ。これを止めさせるには「反社会的企業は倒産(消滅)せよ」と消費者および国民が声を上げなければならない。


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<三菱自>筆頭株主・独ダイムラー支援打ち切り、提携解消へ (毎日新聞)

 【ロンドン福本容子】独自動車大手ダイムラークライスラーは22日、経営再建中の三菱自動車の増資を引き受けず、金融支援をすべて打ち切ると発表した。ダイムラーは三菱自の株式の37%を保有する筆頭株主だが、新たな出資者が見つかった段階で保有株も売却する方針で、三菱自との関係を全面的に解消する構えだ。三菱自は、ダイムラーと三菱グループなどによる7500億円規模の資金支援を柱にした再建策の大幅な修正を迫られることになり、重大な経営局面に立たされた。

 支援停止方針は22日、ダイムラーが開いた緊急役員会と監査役会で決まった。同社は一連の会議後発表した声明で、「これまで三菱グループと共同で三菱自動車の財務基盤強化に全力を挙げてきたが、ダイムラークライスラーが受け入れられる解決策を見いだすことはできなかった」と支援停止理由を説明している。

 シュレンプ社長は今月7日の株主総会で、グループのグローバル戦略に対し株主から強い非難を浴びながらも、三菱自への支援継続方針を表明していた。わずか2週間での方針転換は、他の経営陣からの強い抵抗の結果と見られ、シュレンプ社長の経営責任を追及する声がさらに強まりそうだ。

 独ダイムラーと米クライスラーによる98年の合併で誕生したダイムラークライスラーは、アジア戦略の一環として三菱自に資本参加。しかし、ダイムラー自身の経営が悪化している中、業績が順調に改善しない三菱自への支援強化に対して、ダイムラー株主から強い批判が出ていた。ただ、三菱自との関係解消は、生産・開発面で同社と協力関係にある米クライスラー部門にも影響が及ぶ恐れがある。


 ◇経営再建計画策定は白紙に 先行き不透明に

 筆頭株主の独ダイムラークライスラーが22日、再建支援を打ち切る意向を表明したことで、三菱自動車の経営再建計画策定は白紙に戻り、同社は極めて苦しい立場に追い込まれた。同社は04年3月期で米国事業の失敗による多額の損失を計上するほか、リコール問題などによる国内販売への影響も見込まれている。ダイムラーに代わる新たな支援先を見つけるのも容易なことではなく、三菱自の再建問題は不透明になった。

 三菱グループ首脳は同日朝、「三菱自への支援を継続する」と苦しい表情で語った。同社の運転資金などは当面、主取引銀行である東京三菱銀行などが支援すると見られるが、三菱グループの資金支援は「最大でも1500億円」(グループ幹部)とみられている。ダイムラーの支援継続打ち切りで、リコール問題などで揺れる同社への信用悪化に拍車がかかるのは確実だ。

 ダイムラーは2月中旬以降、三菱重工業など三菱グループ主要3社と三菱自の再建計画について協議を続けてきた。最大の焦点だった資金支援問題は、ダイムラーが07年末をめどに同社への出資比率を現在の約37%から50%超に引き上げて子会社化し、約1000億円を拠出する三菱グループとあわせて総額7500億円規模の資金を投入する方向で大筋合意していた。ダイムラーのユルゲン・シュレンプ会長も7日の株主総会で、三菱自への支援継続を表明していたが、株主からは再建の確実な道筋が描けない同社への支援に反対する声が相次いでいた。

 ここへきてダイムラーが支援姿勢を一転させた背景には、リコール問題の続出などで三菱自再建の青写真が次々に修正されたことで高まっていた三菱自に対する不信感があるとみられる。

 ダイムラーは00年7月に三菱自の筆頭株主となり、ロルフ・エクロート社長を送り込むとともに、2000億円以上の再建資金をつぎ込んできたが、国内販売の長期低迷にリコール隠し事件の影響などが追い打ちをかけ、資本提携によるリストラや商品開発での提携効果も発揮できなかった。トヨタ自動車やホンダなど国内大手が利益の半分以上を稼いでいる北米事業でも、ローン販売での巨額焦げ付きが表面化し、再建路線は大幅な修正を余儀なくされていた。【大塚卓也】


 ◇三菱グループに衝撃

 三菱自動車への資金支援を停止すると表明したダイムラークライスラーの突然の発表に、三菱グループにも動揺が広がっている。三菱商事首脳は23日朝、支援停止で再建資金の不足が生じる可能性を認めたうえで「三菱商事としては(三菱自動車を)支えている」と支援姿勢に変化がないことを強調した。ただ、三菱グループ全体としての対応については、「これから検討する」と述べるにとどまった。

 東京・品川の三菱自動車本社には早朝から報道機関からの問い合わせが相次いだが、広報部は「対応を検討しているところで、まだコメントのしようがない」との説明に終始、混乱した状況をうかがわせた。


 ◇政府も驚き、情報収集へ

 ダイムラーの三菱自動車支援打ち切り表明について、中川昭一経済産業相は閣議後会見で「突然のことで、未明の(ダイムラーの)会見まで知らなかったという報告を受けている」と述べ、政府にとっても寝耳に水の話だったことを明らかにした。今後の対策については「再建計画が進んでいると承知していたのに、なぜこういうことになったのかを含めて、情報収集することが最優先だと思う」と述べた。

 一方、石原伸晃国土交通相は「そのようなことが起きると、会社の存立自体にかかわる重大問題になるので、関係部局に情報収集を指示した」と語った。


[毎日新聞4月23日]

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