6月21日(ブルームバーグ):証券3位の米ゴールドマン・サックス・グループは21日リポートで、米国の経常赤字を支えるにはドルが貿易加重ベースで現水準から31%下落する必要があるとの見方を示した。 米商務省の18日の発表によると、第1四半期(1-3月)の米経常赤字は1449億ドル(約16兆円)と、2003年第4四半期(10-12月)の1270億ドルから拡大し、赤字幅は過去最大となった。 ロンドン在勤の世界経済調査責任者ジム・オニール氏は顧客向け文書で、「このような大幅なドル下落なしには、投資家は急増しつつあるドル資産をこれ以上買い増すことを避けると思われる」と書いている。 4月の米貿易赤字も483億ドル(3月は466億ドル)と過去最大だった。オニール氏は「経常収支改善のためには、貿易収支が大幅に好転する必要がある」と指摘。「当然ながら、対外収支のそのような調整には、通貨の大幅な下落が必要だ」と説明した。 原題:Goldman Says Dollar Must Fall 31% to Sustain Current Account(抜 粋) {NXTW NSN HZO8TS07NBB5 }