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『僕のおじさん―網野善彦の思い出』すばる7月号、本日読みました。
http://www.asyura2.com/0403/idletalk9/msg/964.html
投稿者 愚民党 日時 2004 年 6 月 15 日 23:34:08:ogcGl0q1DMbpk
 

(回答先: 『僕のおじさん―網野善彦の思い出』(最終回)中沢新一・月刊すばる7月号 投稿者 ジャック・どんどん 日時 2004 年 6 月 14 日 06:32:52)

ジャック・どんどんさん。ご紹介ありがとうございました。
書店で買って、いま読み終えました。興奮しました。

白土三平『カムイ伝』を思い出しました。

戦後思想とは、もはや手塚治虫『火の鳥』白土三平『カムイ伝』なしには、ありえないと
より実感を深めました。

網野さんが語る非農業の人々が直接的に後醍醐天皇とアクセスしていた要素は
アニメ「もののけ姫」なんかにも、登場いたしております。

表現分野にたずさわる人々への網野さん「もうひとつの日本」の影響は大きかったと思います。

天皇制とは何か? は、ひとりひとりが過程としてくぐりぬけるテーマなんですが
永続的な探求こそが重要であると
中沢さんの文章からより実感を深めました。

EUとUSAの宗教である「キリスト教支配とは何か?」
こうしたことを西洋は自己自身に問うているのかどうかは、わかりません。
ローマ帝国の支配システムを奪い取ったのが、ローマ教皇であり十字軍です。

まさに地球支配の円環を形成した西洋の侵略と土地を奪う世界植民地の構築。
その伝導師こそキリスト教のローマ帝国であったわけです。
西洋人自身が「キリスト教支配とは何か?」を内省として問うことは
おのれが破壊虐殺してきたアフリカ大陸・アメリカ大陸その
母胎基盤への破壊を問うことですから、西洋人は歴史と自己の問いから逃亡してまいりました。

西洋における個人思想とはゆえにおのれが上昇発展拡張する自己主張のみであります。
母胎基盤からの思想ではありませんから、個人主義といっても脆弱です。

西洋人ができないことを日本人は「天皇制支配とは何か」として
問うてきたことは
西洋による地球支配において、重要な結節環を内包していると
『僕のおじさん―網野善彦の思い出』(最終回)中沢新一を
読みながら実感しました。

西洋人はアフリカ大陸とアメリカ大陸の基層をこなごなに破壊した歴史の前で
居直っているのです。
まさにエイリアンです。

アジアの基層が西洋による侵略による母胎基盤の破壊を、半分で阻止できましたのは
モンゴル騎馬軍団が東ヨーロッパまで押し寄せ
当時のローマ教皇を恐怖に震えさせたからでした。
西洋人の遺伝子にアジア人の恐ろしさをインプットできたから
アジアは母胎基層の前面破壊を阻止できたのであると考えております。

網野さんの本も中沢さんの本もこれからすこしづつ読んでいきたいと思っております。

また体験の話しですが
おれはエンセンさんより体験の密度は薄いと自覚しております。

体験とは高齢とか若いとかという年齢ではありません。
若い人でも体験から学びおのれを大きくしていく人は存在します。

おれがエンセンさんを尊敬しているのは、独学の軸、そのど根性です。

「身に入れる」「身につける」
おれはいま、若い親方から大道具の基礎を学んでおります。
釘の打ち方、大工道具の使い方。

しかしおれはハケでの塗装だけは、なんとかできます。
下地塗り。
20代前半に故郷でペンキ職人をやっておりました。
手が塗装方法を身の動きとしておぼえていてくれたのです。
まさに身とは記録装置でもありました。
故郷のペンキ塗装店の親方には感謝しております。

網野さんはアミという時宗へのルーツではないかという文がありました。
世阿弥もそうですが阿弥号は、芸能や庭師や職人につけられた名称であると思います。
一遍遊行に同行した人々は職人が多かったらしいです。

ゆえに、念仏踊りの舞台もすぐ作れることができました。

中世庶民の記録が具象として存在する
それが一遍聖絵でした。
身という具象による記録装置、これが日本の強度かもしれません。

おれが
『僕のおじさん―網野善彦の思い出』(最終回)中沢新一で
実感しましたのは
まさに「身の歴史」でした。

民衆・庶民の歴史は身体に埋もれてまいりました。
身体の体験その歴史は90%が言語化されません。
しかしそこに「もうひとつの日本」が存在することは確実です。

中沢さんが言葉によって立ち上げたテキスト存在から
「身の歴史」「もうひとつの日本」探求を実感しました。


ジャック・どんどんさん。ありがとうございました。

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