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球界再編で最後はヤクルト、横浜の球団消滅へ 地方の活性化はプロ野球やJリーグの地方移転だ
http://www.asyura2.com/0403/ishihara8/msg/324.html
投稿者 TORA 日時 2004 年 7 月 05 日 09:44:46:CP1Vgnax47n1s
 

株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu74.htm

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球界再編で最後はヤクルト、横浜の球団消滅へ
地方の活性化はプロ野球やJリーグの地方移転だ

2004年7月4日 日曜日

■かんたん1リーグ〜シリーズ「球界再編」■ 佐々木敏
http://www.akashic-record.com/y2004/orix.html

●三流親会社追放●
この半世紀、関西地区には、阪神タイガースというセ・リーグの超人気球団があり、近鉄、阪急ブレーブス(現オリックスBW)、南海ホークス(現福岡ダイエー・ホークス)のパ・リーグ3球団は永年関西に本拠地(藤井寺球場→大阪ドーム、西宮球場、大阪球場)をかまえながら、さっぱり人気がなかった。

東北、北陸、四国などの地方には、プロ野球の本拠地を誘致したいという野球熱は常にあり、経営合理主義の観点から見れば、そうした地域に球団本拠地を移して新たなファンを獲得したほうがよいのは自明のことだった。

が、近鉄、阪急、南海の親会社はいずれも電鉄会社であり、球団経営は沿線住民を自社の電車に乗せる手段と位置付けていたので、不人気が続き、赤字が続いても容易には球団本拠地を移さなかった。

結局88年、南海はダイエー、阪急はオリックスに球団を譲渡するまで、「バカの一つ覚え」のように本拠地を固定し続けた(ダイエーは89年から福岡を、オリックスは91年からブレーブスをBWと改名して神戸を、それぞれ本拠地とした)。

かつての阪急、南海の球団経営の失敗と、現在の近鉄の苦境の原因はなんであろうか?……阪神ばかり報道する関西のマスコミのせいだろうか、あるいは「(巨人のいる)セ・リーグ中心主義」に固執する全国のマスコミのせいだろうか……とんでもない。要するに、親会社が三流企業であり、経営者が無能だからだ。ほかの理由などない。

ファンが球団設立を待望している四国などの地域を避けて、阪神ファン以外の野球ファンがほとんどいない関西に本拠地を置けば、失敗しないほうがおかしい。奥田のような一流の財界人はおそらく、近鉄、阪急、南海の球団経営陣を心底軽蔑していたに相違ない、

「バカども、さっさと出て行け」と。

ほかにも球界から出て行くべき無能な経営者はいる。73〜78年、東北の仙台(県営宮城球場)に本拠地を置いて地元に大歓迎されながら、78年に大洋ホエールズ(現横浜ベイスターズ)が本拠地を川崎球場から横浜スタジアムに移して川崎が空くとすぐ、そこに移転してしまったロッテ・オリオンズ(現千葉ロッテマリーンズ)の経営陣がそうだ。

韓国にルーツを持つこの球団の親会社ロッテ財閥を率いる、オーナー経営者の重光一族は、祖国で「オレは東京でプロ野球チーム持ってるんだ」という見栄を張ることだけのために、仙台のファンを無視して球団を東京近郊(川崎、千葉)に置くことに固執し、阪急や南海と同様の不人気と赤字を作り出した(ロッテは92年に、本拠地を川崎から千葉に移転)。

【しかし、どんな無能な親会社や経営陣でも、いったんプロ野球機構に参加した企業は協約上、「無能だから」という理由で追放することはできない。それどころか全球団が集まる「オーナー会議」で1球団1票の議決権を持ち、その3/4(12球団中9球団)の賛同がないと協約の改正すらできないから、無能球団が4球団集まってゴネれば現状は永遠に維持される(セパ両リーグの交流戦や、アテネ五輪野球に最強の日本代表チームを送るための、04年ペナントレースの五輪期間中の中断が実現しないのも、この「ゴネ得」な協約が一因だ)。野球協約は「わざと不人気で儲からない経営を続ける球団」が何球団も、何十年も居座り続けて球界の発展を故意に妨害する、という悪意に満ちた異常事態は、まったく想定していなかったのだ。】

近鉄、阪急、南海、ロッテのパ・リーグ4球団の経営者の態度は、首都圏・関西圏以外の野球ファンへの裏切りであり、東北や四国の地方都市への軽蔑であり、株主に対する背任である。このような経営者のいる球団がつぶれたり吸収合併されたりするのはあたりまえであって、べつに悲劇ではない。むしろ、いままで存続して来たことのほうが球界にとって悲劇だったのではあるまいか。

【セ・リーグにいて、首都圏の巨人ファンを動員できるから、いまのところ経営能力が問われる事態には至っていないが、ヤクルト・スワローズや横浜の球団経営陣も、ロッテのそれと同様の「東京病患者」であることは間違いない。】

プロ野球選手の労働組合である「プロ野球選手会」の古田敦也会長(ヤクルト)は「球界の将来の発展のために、球団数を減らさないでほしい。できれば近鉄球団を大阪に残してほしい」と訴えるが(04年6月21日放送のテレビ朝日『報道ステーション』)、それは結局、無能な経営者たちが作って来た「旧体制」を温存せよ、ということになってしまうのではないのか。

たしかに、バッファローズを買収して(譲り受けて)経営したい、という新たな企業が現れれば、球団数は減らないから選手の雇用不安も起きない。

が、近鉄は球団の新しい親会社に対して「野球ファンが引き続き近鉄の電車に乗るように、本拠地は大阪ドームのままにしてほしい」などと条件を付けるかもしれない。現にオリックスは阪急から球団を買収したあと、関西以外の地域へ本拠地を移すことに失敗している。

あるいはまた、新しく親会社になろうとする企業が、「球団本拠地は東京や大阪のような大都会の近郊に置きたい」などという、ロッテのような「おのぼりさん企業」だったら、どうなるだろう?

このような三流企業に頼ってまで球団数を維持することがはたして球界全体にとってプラスかというと、かなり怪しい。

現在のプロ野球協約では、新球団を設立してプロ野球機構に参加する企業は60億円、旧球団を譲り受けて参加する企業は30億円という、異常に高い「加盟料」を支払わなければならないため、新しく球団経営に乗り出そうとする企業がない。

これは、新規参入を妨げ球界の活性化を邪魔する障壁だ、という説もあるが、少なくともロッテのような「東京病患者」の新たな参入を防ぐことには役立った(少なくとも、奥田や渡辺はそう思っているだろう)。

この結果、近鉄もロッテも、いくら赤字が増え経営が苦しくなっても、球団を他企業に譲渡する「身売り」が事実上不可能になった。

そこで近鉄は、03年にはユニフォームに消費者金融(サラ金)アコムの宣伝ロゴを入れて広告料を稼ぎ、04年1月には球団の命名権を売却する構想まで打ち出した(「命名権」とは、たとえば、牛丼チェーンの吉野家が近鉄球団を使って自社の宣伝をしたいと思ったら、年間約40億円を近鉄に支払って「大阪吉野家バッファローズ」という球団名を付ける権利のこと)。

が、渡辺はこれを「野球協約違反」と激しく非難し、他球団のオーナーも同調したことから、04年2月、近鉄はこの構想を撤回せざるをえなくなった(渡辺は「サラ金」の宣伝ロゴにも猛反発し、近鉄は結局これを03年1年間だけで打ち切っている)。

かくして、近鉄(とロッテ)は、もはや、自力では球団経営を続けられないし、かといって自分たちに代わって球団を引き受けてくれる企業も、企業の命名権を買ってくれるスポンサーもみつけられない、という事態に陥った。彼らは渡辺らに計画的に追い詰められたのだ。

こうして、にっちもさっちも行かなくなった近鉄の足元を見透かして、04年5月、満を持していた宮内は近鉄に、オリックスとの球団合併を申し出た。こうなると、近鉄の経営者がどんなにバカでも、もうほかに選択肢はないので、合併話に乗って来るのは確実だった。

■ライブドア vs. 西武〜シリーズ「球界再編」(2)■ 佐々木敏
http://www.akashic-record.com/y2004/livedr.html

●ポスト渡辺時代●
もちろんファンの底辺と競技人口を増やし球界を発展させるには、球団数は、近年のJリーグや米大リーグのように増やしたほうがいい。

が、近鉄やロッテの無能な球団経営者や「東京病患者」(巨人戦依存症患者)をそのままにして球団数を増やすのは、かえって危険である。現在すでにそうだが、将来も「プロ野球は儲からなくて当然」というモラルハザード(一種の背任罪)を引き起こしかねない。

ここはまず、合併劇や1リーグ化を利用して、無能な経営者を「オフサイドトラップ」にかけたほうがよい。

上記8都市の8球団が(巨人戦のお陰でなく)地元のファンのお陰で採算が取れるようになれば、新球団を創って参入したいという企業も出てくるはずだ。

その場合は、野球協約を改正し、「新球団の本拠地は、既存球団の本拠地から??km以上離れていなければならない」と決めれば……決めなくても、新球団のオーナーが重光一族ほど愚かでなければ……当然、新球団は東北などに本拠地を置くことになるから、球界の底辺はいっそう拡大する。そうやって各地で球団が儲かると証明されれば、一時期のJリーグや米大リーグのように「毎年球団が増える」黄金時代も夢ではない。

【そうなれば、米大リーグのように東地区、西地区を設けて(10球団に増えたら5球団ずつに分けて)「同一地区内の球団と多く(たとえば18試合)異なる地区の球団と少なく(12試合)」戦うことで、シーズン終了後「地区首位」同士のプレーオフが可能になり、これが現在の日本シリーズ(#6)の代わりとなる。】

もちろん、巨人戦の利益をエサに他球団を脅して「なんでも巨人中心」にしたがる「独裁者」渡辺恒雄は、そんなに球団が増えて自分の球界への発言力が低下する事態は望まないだろうから、横車を押して邪魔するだろう。

が、彼は04年現在78歳なので、さすがに数年後には高齢を理由にオーナーを引退するはずだ。あと数年我慢すれば「巨人中心」の時代は終わるのだ。

だから、いまはむしろ渡辺のワンマンな力をうまく利用して、近鉄やロッテの経営陣を球界から追放しておいたほうがよい。数年経ったら新体制のもと、いったん減った球団数はまた増加に転じるはずだ。

(私のコメント)
今日はプロ野球の話でも、スポーツ新聞では扱わないような観点からプロ野球の問題を取り上げました。私は最近は野球を見るときはほとんど昼間にNHK-BSで放送されている大リーグ中継を見ている。日本人選手も増えて、昨日今日はヤンキース対メッツ戦で両松井が活躍している。野暮なコマーシャルも入らないし、画質も良いし、とても日本のプロ野球を見る気にならない。

最近の近鉄球団をめぐる騒動を見ても中村ノリダーはなぜ大リーグへ移籍しなかったのだろうか。球団がなくなれば選手も減らされ年俸も減る。大リーグなら活躍できれば年俸はうなぎ上りでイチロー選手は4年契約で47億円の年俸をもらう。日本だったらこの年俸は無理だったろう。しかもアメリカの税制だから日本より手取りも多くなる。

現在の日本の野球界では選手も次々と日本を見捨てて大リーグへ移籍する選手が出てくるだろう。最近では最初から大リーグのマイナーから始めてメジャーに上がってくる選手も多くなってきた。インディアンスの多田野選手も昨日初登板で初勝利を上げた。またメジャーから日本へ復帰する選手も出てきて、プロ野球選手の国際化は進んできている。

振り返って日本球界は12球団体制が固まってしまって、読売ジャイアンツにおんぶに抱っこのままでいる。これでは日本のプロ野球は停滞したままで、やがてはテレビ中継もなくなりプロ野球リーグも消滅してゆくだろう。巨人軍の渡辺恒雄オーナーは何を考えているのだろうか。

佐々木敏氏が指摘するように、やる気のない球団を解散させて、いったん一リーグ制10球団にして再編成を目指しているのだろうか。このような複雑な駆け引きをしなければならないのはオーナー会議で物事は決められるが、ダメ球団が多くて改革案を出してもだめ球団に潰されてしまう。だからいったんダメ球団を消滅させなければプロ野球の改革は出来ないのだ。

新しくライブドアというベンチャー企業が近鉄買収に乗り出しましたが、社長はどう見ても野球自体に興味がなく、株式市場に対する売名行為である様に見えた。近鉄買収のニュースで株価は大分上がったようだ。いままでライブドアの社名を知らなかった人もこのニュースで知れ渡るようになった。

ライブドアの堀江社長がテレビで言っていたのは、近鉄球団を経営努力で球団単体で黒字経営に持ってゆけば、中小企業でもオーナーとして経営するのは負担にならないと言っていましたが、大阪球場も一度も見ていない社長にプロ野球団が経営できるのだろうか。おそらく100%売名行為だ。

一番良いのは竹中平蔵にプロ野球コミッショナーになってもらって、長銀をリップルウッドに売却したごとく、近鉄をマクドナルドやコカコーラのような外資系会社に買収してもらうことだ。そうすれば大リーグ流の球団経営を持ち込んでプロ野球を活性化できるのではないかと思う。

プロ野球にしてもサッカーのJリーグにしても東京や大阪のような日本全国から人が集まる都市よりも札幌や広島や福岡のようなその地域の人が集まる中都市にフランチャイズを置いたほうがファンを集めやすいのではないかと思う。東京や大阪には地元意識は持てないが地方都市なら地元意識でフランチャイズが成立しやすい。このような観点から地方都市の活性化を取り組んだらどうだろう。


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