http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20040615k0000m040058000c.html

「審判の意味は理解している」「やや緊張した表情だった」。長崎県佐世保市の小６同級生殺害事件の第１回少年審判。終了後、会見した付添人弁護士は非公開の審判での女児（１１）の様子を明らかにした。

　女児の付添人の迫（はざま）光夫、川添志（のぞむ）両弁護士は審判後、長崎市内で会見した。

　両弁護士によると、審判に臨んだ女児は水色のブラウスとえんじ色のジャージー姿。女児と３人の裁判官が向かい合い、女児の左側に付添人３人が座った。女児は「これまでの面会時より少し緊張した表情を浮かべていた」。女児の両親は女児の左後ろに座って終始うつむき、神妙な面持ちだったという。

　両弁護士は会見の冒頭「少年審判は原則非公開であり、開示できる情報が限られている」とし、非行事実に対する認否についても明らかにしなかった。ただ「女児は自分の処遇を決めるという少年審判の意味を理解しているのか」との質問には、川添弁護士が「その程度は理解していると思う」と説明した。

　また、川添弁護士は精神鑑定について「女児の両親も鑑定を希望している」ことを明らかにし、「精神鑑定という言葉が独り歩きしているが、非行に至った背景についてあらゆる角度から鑑定するということで、心理鑑定という言葉がふさわしいと思う」と述べた。

　更に川添弁護士は「鑑定結果が女児の治療や更生に役立つ結果となることはもちろん、同世代の子供を持つ親や社会の不安解消に少しでも資するものであればと期待している」と語った。

　審判後、女児と両親は鑑別所内の別室で面会したという。【松本光央、岩井香寿美】

　◇小学校長会見　心の変化に気づかず

　事件があった佐世保市立大久保小の出崎睿（えい）子校長（５６）は１４日、佐世保市役所で記者会見し「（加害）児童の心の変化を報道で知って正直言って驚いている」と述べ、学校側が女児の変化に気づいていなかったことを強調した。また、少年審判について「専門家の方々の力を借りて一日も早い事件の解明をしてほしい。それを受けて今後の学校、家庭、地域の教育のあり方を模索しなければならないと思う」と話した。

　更に出崎校長は事件の要因に「不要な物を持って来ないことは学校通信で呼び掛けていたが、徹底していなかった」「パソコンのチャットや掲示板には学校として踏み込めない」と語った。

　一方、大久保小６年の孫がいる５０代主婦は「審判で事件の状況や何が起こったかの原因が少しでも分かれば……」。別の同級生の母親は「精神鑑定などもしっかりやって、納得のいく結論を出してほしい。でも、審判でどんな結果が出ても、御手洗（恭二）さんは傷つくと思う。それがつらい」と涙を流しながら話した。

毎日新聞　2004年6月14日　20時52分

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• Re: やはり少年審判では･･･ 梅子 2004/6/15 00:36:18 (1)
  • 少年審判の問題点。 シジミ 2004/6/15 20:39:39 (0)

　

　

　

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