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イラクで犠牲次々 米国の不安【東京新聞 こちら特報部】
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投稿者 クエスチョン 日時 2004 年 4 月 19 日 22:10:26:WmYnAkBebEg4M
 

イラクで犠牲次々 米国の不安【東京新聞 こちら特報部】
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20040419/mng_____tokuho__000.shtml

 イラク戦争と「ベトナム」の違いは大きい。ベトナムは、冷戦構造下で米ソの代理戦争の舞台であり、イラクは米国にとって“テロリスト”との戦いだった。だが、開戦から一年が過ぎ、米国は「ベトナム」の再現におびえ始めている。増え続ける米国人の犠牲が、二つの戦争を重ねている。 (中山洋子)

よぎるベトナムの悪夢 学費得ようと…20歳の娘は死んだ 遺体も残らず木箱だけ


ミシェルさんの死を嘆く家族=ロイター


亡くなったミシェルさん(右端)。左から姉レイチェルさん、ミシェルさんの双子の姉妹チャリティーさん、母のローリーさん=AP

 「こんな一年をもう二度と繰り返したくない。私たち家族が味わった悲しみは体験した者でなければ分からない」

 米ウィスコンシン州軍の兵士としてイラクに派遣され、戦死したミシェル・ウィットマーさん(20)の父ジョンさんは泣き崩れた。

 五大湖の近くにある人口四万人の町から、ジョンさんの三人の娘はイラクに派遣された。バグダッドで九日、軍用車両が攻撃されてミシェルさんは戦死した。三月三十一日付でミシェルさんと、同じ部隊にいる姉のレイチェルさん(24)の二人から「四月二十六日に帰国する」というメールが送られた。娘たちを応援するサイトを開いているジョンさんは「みんなで祈りましょう! 彼女たちはもうすぐ帰ってきます!」と書き込みをしたばかりだった。

 レイチェルさんと、ミシェルさんと双子の姉妹のチャリティーさんの二人は葬儀のために帰国したが、ジョンさんは二人がイラクに戻ることに反対、軍に戦地任務の解除を訴えている。

 地域紙の編集者クリス・ラディッシュさん(50)は「この小さな町で、亡くなったミシェルはみんなの娘みたいなもの。学費を得るために、普通は戦場に行かない州兵に所属しただけだ。町は本当に悲しみに満ちている。戦争だとは知っているが、誰もこんな結果になるとは思っていなかった」と打ちひしがれる。

 遺体は町には戻ってこなかった。葬儀では、棺(ひつぎ)に模した木箱に星条旗が掲げられた。葬儀にも出席したラディッシュさんは「イラクで占領を続ける方針に本当に嫌気がさしてきた。町の人々も、よく知っている娘の棺を目にして、戦争は遠い国の出来事ではないと再認識している」と話した。

 AP通信によると、十七日の時点で、四月の米兵の死者数は九十人に達し、昨年三月の開戦以来、月間で最多となった。米兵の死者の総数はすでに六百八十人を超えている。

拘束の映像に3100人の町衝撃

 一方で、これまでほとんど注目されなかった民間人の犠牲も表面化し始めている。ファルージャで民間警備会社の米国人四人が殺害され、遺体が橋につるされた。米企業で働くイタリア人四人が武装勢力に拘束され、一人が射殺された。軍需物資輸送中に米石油大手ハリバートン子会社の社員七人が行方不明になり、社員とみられる四遺体がバグダッド近郊で見つかった。

 このうち同社の運転手トーマス・ハミルさん(43)が拘束される映像が放映されミシシッピ州の人口三千百人の町は衝撃を受けた。

 ドロシー・ベーカー町長(60)は「彼は家族思いで、本当にいい人です。家業の牧場の経営がうまくいかず、生活のためにイラクに行ったのです」と訴える。

癒えぬ傷「繰り返すな」 病の妻案じる夫は行方知れず

 ハミルさんの叔母コリーン・ヒギーンボサームさん(54)も「イラクの仕事に就いたのも借金を返し、家族の負担をなくすため。一日も早く無事解放されるのを祈るだけです」と話す。家族には、米政府からどんな連絡も来ていないという。

 友人のジェシー・グリーンさん(44)は「こんなことになるとは、彼も全く予想していなかったんじゃないか。妻の心臓病の手術のため帰国していたとき、彼が話していたのは手術の心配ばかりで、イラクでの苦労などは全く話題に出なかった。『調子どうだ』と言うのが彼の口癖で。もう一度、その言葉を聞きたい」。

 米国は当初、イラク駐留米軍を徐々に削減していく計画だった。だが、米国防総省は十四日、治安悪化を理由に帰還予定の部隊の駐留を延長し、約二万人の増強を決めた。

 イラクに派遣された米兵らの家族でつくる「声を上げる軍人家族の会」のメンバーらは同じ日、ホワイトハウス前でデモを行い、米兵らの帰還とイラクからの米軍撤退を訴えた。

 同会の代表の一人ナンシー・レシンさん(54)は「イラクの状況は、米兵にとってだけではなく、民間人、イラク人すべてにとってひどい状況としか言えない」と訴える。「ベトナム戦争のとき、兵士の死を無駄にしてはいけないと戦争を長引かせた結果、犠牲者は増え続けた。政府は歴史に学ばなければならない。それなのに今まさに悲劇が繰り返されそうになっている」と非難した。


「懸念」6割越す世論調査 「たとえは間違い」大統領 「説得力に欠ける」識者

 イラクの現状をベトナム戦争になぞらえる論調は増えている。実際、米ニューズウィーク誌が今月八、九日に行った世論調査ではイラクが「もうひとつのベトナム」になると心配する声は64%に達した。

 今年初めて開かれたブッシュ大統領の公式会見でも、ベトナム化についての質問が飛んだ。大統領は「そのたとえは間違っている」と即座に否定し「われわれの行動の結果として、世界は良くなり、米国はより安全になる」と強調した。

『悲報聞くと思い出す…』

 米国の軍事アナリスト、ジェイ・ファラール氏は「ベトナムとイラクに類似性はない。ベトナムは北を支持したソ連、中国との戦いでもあったが、今回、イラク以外の国がかかわっているのは米国の同盟国としてだけだ」と指摘する。

 だが、米国民にとってベトナム戦争とは、米国が多数の犠牲者を出したという点に集約されている。

 米外交専門誌の編集者ジョナサン・テッパーマン氏は「米国人にとってベトナム戦争のトラウマはいまだに大きい。米兵の戦死のニュースを聞くたび思い出してしまう」と説明する。

 米大統領選をにらみ、民主党陣営も「ブッシュのベトナム」を叫び始めた。

 明治学院大の川上和久教授(メディア論)は「ブッシュ大統領の最大の過ちは、昨年五月で終結宣言を出してしまったことだ。先日の演説は、イラク開戦の演説とあえて同じ部屋で行い、今後のイラクでの展開を新たな戦いとして定義づけるものだ」と指摘する。

 ブッシュ大統領が強調した「自由と民主主義」のための戦いという論理は「ベトナム化」への不安を払しょくできたのだろうか。

 前出のファラール氏は「大統領は先日のスピーチで、事態を確実に好転させるようなプランを全く出さなかった。『私を信じてついてくれば何とかする』というメッセージ以上のものではなく国民に対して説得力が欠けた」と分析する。

 川上教授は「ブッシュ政権がイラクへの増派を決め、米兵の犠牲が一時的に減ったとしても大統領選後にそのツケが回ってくる可能性はありうる。アラブ社会との対立が深まる結果にしかならないとしたら、大統領選のためだけに駐留を続けていると批判されてもやむを得ない」と話した。

※デスクメモ
「撤退は(若者たちが)無駄死にと同じことになる」。ブッシュ大統領は13日夜の記者会見でこう話した。どこの国でも、戦況が悪化すると、時の為政者が繰り返してきた"常套句"のようだ。自分たちの過ちを糊塗(こと)する、こんな言葉が出始めると、さらに犠牲が増えていく。(透)

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