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小泉訪朝をミュンヘンでのチェンバレンに比した論【神浦元彰氏のJ-ROOM】
http://www.asyura2.com/0403/senkyo3/msg/647.html
投稿者 傍観者A 日時 2004 年 5 月 25 日 20:42:55:9eOOEDmWHxEqI
 

(回答先: 小泉流テレビ政治のワナ (Tokyo) 投稿者 ああ、やっぱり 日時 2004 年 5 月 25 日 12:05:09)

http://www.kamiura.com/mail.html

小泉再訪朝の成果を評価してみました。(5月25日)

届いたメール

神浦元彰さん、こんにちは。

 昨日の「メールにご返事」のコーナーでは小泉首相の訪朝を意義があったと評価するご意見が多いようでしたが(貴兄への風当たりも強い様ですね)、小生は別の観点からこの訪朝の結果を評価して見たいと思います。

 まず第1に考えなければならないことは交渉の相手は、多数の日本人を拉致した犯罪者国家(集団)であるということです。このことを承知の上、全ての論理を組み立てていかなければなりません。

 第2点は、交渉ごとにはカードが必要であるということです。軍事力や金は大きなカードになりえます。軍事行動(戦争)が外交の一手段だといわれる所以です。

 第3点は、人質事件でも、北朝鮮との外交交渉(北朝鮮は国家と言うよりも、犯罪者集団でしょう)でも、常に交渉ごとはゼロサムゲームであるということ。従って、より多くのカードを切ったほうが負けです。

 第4点は、交渉ごとには大義名分が必要であるということ。従って弱みを見せない体制を作ること(特に時間的な制約があり、時間内に決断しなければならないと思ったほうが一般的には負けます。)。最後の切り札を見せないこと。言い訳ができるようになるべく小物を出して、のらりくらりと相手の欲しがるものを見せびらかすこと。しかし最後の切り札は見せないこと。また最終決断者は最後の詰めの段階以外は前に出ないこと(このことは会社対会社の折衝ごとでは常に行われています。交渉途中の失敗を回復するためには効果的です。無闇に前に出たがる社長がいますが、このようなケースはだいたい失敗しております。)。

 第5点は、これはもっとも大事な点と小生は思いますが、交渉によって獲得すべき目標を明確にすることと、およびそれに対する代償を明確にすることです。

 以上のような観点から、今回の小泉訪朝を検証してみます。

@交渉相手が犯罪者集団であることから、拉致被害者およびその家族を取り返すのが第一義的な使命でありますが、大義名分のない妥協は一切しないというのが原則です。今回は拉致被害者家族の帰還のために、犯罪者集団に25万トンの米と1000万ドル相当の薬品を提供することとしております。これはまったく国際原則に反した解決方法です。

A交渉カードとして軍事力の使用を憲法で禁じられたわが国ですから、拉致被害者の交渉カードとしては、相手の一番欲しがっている米や金ということになるのでしょう。上記の原則をやむをえず破ったとしても、最小限のカードとするべきでしょう。この点でも今回の交渉は原則のない支払いとなり、今後の交渉に大きな足かせをはめることになりました。(後段の折衝ではより大きな要求となって跳ね帰ってくるというのがこの世界の原則です。)また自ら経済封鎖というカードも廃棄したとのことです。

B無原則な米や金の提供は、ゼロサムゲームの敗北を大きくします。勿論、人の命は地球より思いという国是の国家なのですから、拉致被害者を取り返すためには壱兆円でもニ兆円でも払えば良いのですが、そのつけはいずれ他の犯罪集団国家の格好の餌食となり、日本人に払わされます。そのことで、つい一月前に大騒ぎをしたのではなかったのですか?そのことを一番大きく警告していたのは政府のトップでは無かったのですか?その人がこのような交渉を纏めたというのは驚きです。無原則極まりないと言われても仕方がないことでしょう。

C今回の交渉に関しては、。参議院選挙や自己の年金問題の目くらましのため、慌てて申し込んだ首脳交渉ですから、全く大義名分がないということです。また、そのため時間的制約を自ら作りだし、その罠に自らおちこんでしまった代償の結果がこれです。小泉首相は「横田めぐみさん」を始めとする、10人の拉致被害者のことを強く要求すると、拉致被害者家族8人の帰還も拒否され、自己の政権の基盤が壊れることを恐れて、口をつぐんでしまったのではないでしょうか?。これが横田滋さんなど拉致被害者家族連絡会の人々が、「最悪の結果」だと評価する所以です。

D交渉の動機が不純であるから、日本国の行政上のトップが犯罪者集団国家に行くはめになってしまいました。交渉術の中で最もやっては行けないことです。このトップの失敗は取り返しが出来ません。世界中の国家はこの結果をよく見ていることでしょう。犯罪者集団に侮れてた国家がどのくらい惨めなものかは今後結果が出てくることでしょう。日本は中国との間で尖閣列島を巡る紛争や、韓国との間で竹島を巡る紛争が勃発した時、本当に主権国家として毅然とした態度が取れるのでしょうか。

E交渉により獲得すべき戦略目標が明確であったのでしょうか。またその代償は明確であったのでしょうか。おおいに疑問に感じる所です。これが明確であったなら、あのような犯罪者集団国家から誇り高き主権国家であり、経済大国である日本国の首相が侮られ、主権国家の威信が傷つけられることは無かったでしょう。主権国家の威信は100人や1000人、極端にいえば数百万人の命をもってあがなっても足りないものです。それが民族協同体として、また国民国家としての主権が存する意味です。このことを一国の総理が理解をしていないという悲劇を暴露したことが最大の成果です。

自衛官が国家の命令でイラクに赴き、自己の生命を掛けて職務に専念するのもこの威信を維持せんが為であります。また我々が、国民の義務として税金を払い、多くの国家公務員を養うのもまたこの為であります。幸か、不幸か、わが国では徴兵制度が無い為、なかなか理解をされていませんが、国家の危急存亡の時に、命を掛けて国民が戦うのもまたこの為であります。これらのことを理解できていない政治家が有事法制を作るなどとはちゃんちゃらおかしいというものです。

 最後もう一度言います。今回の交渉の最大の成果は、拉致被害者家族5人が帰ってきたことではありません。主権国家の首相が、国家の威信を捨てても己の政権を維持せんがために、犯罪者集団国家に自ら赴き、侮られて帰国し、強弁していること、その様な首相の下に一億弐千万人の国民が平和に暮らしているという情けない事実が暴露されたことです。

 国民の60%〜70%が、今回の訪朝を支持しているとの新聞報道。小生は1938年9月29日のミュンヘン会談を想起致しました。チェンバレンがイギリスに帰還した時、歓呼の声に迎えられたのですが、一年も経たずに戦争へと引きずりこまれました。今度は戦争は無いでしょうが、悲劇は続くでしょう。また心ある人々は今回の結果について深い悲しみと、憤りを持っていることと確信しております。


所長コメント

私も今回の会談直後にミュンヘン会議(1933年)のチェンバレンを連想しました。これで日本は北朝鮮の軍事侵略性を認め、そのことを認知してしまったため、日本は北朝鮮との戦争(軍事対決)を準備することになったと考えました。また日本赤軍のダッカ事件を思い出しました。超法規でハイジャック犯に多額の身代金と収監中の仲間を解放した事件です。

北朝鮮が起こした犯罪なのに、なぜ小泉首相は平壌に行く必要があったのか。それも25万トンのコメと1000万ドルの医薬品を持って。誤るなら金正日自身が日本にきて詫び、日本に補償金の支払いを申し出るべき事件です。その逆の上に、北朝鮮に経済制裁はしませんでは、日本国のトップに立つ政治家としての素質はありません。今回の小泉外交の失敗で日本の軍事力を強化する主張が高まると思います。

日本はできるだけ早く特定船舶入港禁止法や外為法改正を成立させ、北朝鮮に日本人拉致者の調査不十分で制裁を科すべきです。また小泉首相は今回の責任をとって首相を辞任すべきと主張します。このままでは日本という国の威厳と品格が失われます。

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