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首相の厚生年金加入問題。◇破格の待遇、小泉“社員”(毎日新聞・東京版)
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投稿者 ラクダ 日時 2004 年 6 月 16 日 10:03:55:CVvKc466SKgVQ
 

04参院選・政治家を信じられますか:
/1 赤貧運動員は「年金も払えず」

 ◇破格の待遇、小泉“社員”

 小泉純一郎首相が1970年代、勤務実態なく厚生年金に加入していた問題が発覚した5月下旬。首相の地元、神奈川県横須賀市では当時の選挙スタッフたちが重いため息をついていた。

 「まさか社員とは。年金まで……」。1969年12月の衆院選で落選してから72年12月の初当選まで、苦しい時代を支えたスタッフたちは全く知らない事実だった。首相は70年4月から会社員として給与をもらい、厚生年金に加入した。不動産会社による事実上の「丸抱え」は当選後の74年11月まで続いた。

 スタッフの1人が思いを吐露する。「あのころ、我々と一緒に(首相も)歯を食いしばって頑張ったと思っていた。でも違った」

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 69年の衆院選は沖縄返還が争点だった。27歳の首相は急逝した父純也氏に代わり、旧神奈川2区(横須賀市など)に出馬するが約4000票差の次点だった。投開票日の12月27日夜、首相は突然「明日から東京へ行く」と宣言した。スタッフが引き留める。「支援者へのあいさつ回りをすべきだ」。昔から言い出したら聞かないところがあった。

 首相は東京・世田谷の福田赳夫元首相邸に通い始める。土日もなく午前4時に起床し、福田邸で下足番などを務めた。皆勤賞の頑張りぶりだったという。

 首相が選挙区を留守にする中、横須賀市では8人の男が選挙活動を続けていた。全員が20代。純也氏のつながりなどで駆けつけた仲間だった。男たちは毎晩、横須賀市役所に近い小泉事務所に集まった。「嫁ももらえないなあ」。当時、月給は「1万円程度。1日に2食食べるとなくなった」と記憶している。身分も不安定で将来にも不安があった。「年金に入れないかな」。「8人なら厚生年金にならないか」。市役所に相談に行ったが認められず、断念した。「年金どころか、健康保険も払えなかった」

 首相は70年4月、支援者の縁で横浜市の「三福不動産」に入社する。だが、首相入社時の三福不動産社長の長男、福住吉則現社長は「(当時)小泉という人間がいたことを皆意識していなかった」と証言する。初当選後も約2年間、社員だったことは「多分、父が部下に退社させろと言わなかったのでタイムラグが生じた」と説明した。

 首相が三福不動産からもらっていた月給は最高20万円だった。国税庁によると、70年のサラリーマンの平均月収は約7万8000円。20万円は単純計算すると、現在なら約95万円に相当する。

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 首相の厚生年金加入問題で、政府が「首相答弁だけで(加入の適否を)判断することは困難」という答弁書を決定した今月8日夜、千葉市内のホテルで、千葉県社会保険労務士会総会後の懇親会が開かれた。

 県北西部で開業する男性(68)が苦笑する。「最近は相談者が苦情から始める。『国会審議はひどい』『勤務実態がなくても総理なら認められるのか』とか」。周りの社労士が相づちを打つ。神奈川県社労士協会の広瀬幸一理事が言う。「厚生年金の違法加入は受給資格に数年足りない人が知人の会社に籍だけ置くケースが多い。加入者はもちろん、勧めれば我々も詐欺罪になりかねない」

 = ◇ =

 首相や閣僚ら国会議員少なくとも120人が年金を未納し、官房長官は運転手給与を企業に肩代わりしてもらう。学歴詐称なども発覚するが、説明も責任もあいまいなままだ。政治家を信じられるのか。参院選を前に問う。【参院選取材班】=つづく

 ■小泉首相の国会答弁など■

 「私にはサラリーマンや中小企業の経験はありませんが、国民の痛みには常に注意を払い……」=03年9月29日、衆院本会議で。

 「勤務実態がなかったということではない」「議員秘書、後に衆院議員という兼職の立場にあり、『サラリーマン』と聞いて国民が一般的に思い浮かべるいわゆる会社員ではなかった」=04年5月26日、参院本会議で、三福不動産の会社員だったことなどを聞かれ。

 「私が初めて落選した後、私を応援していた会社の社長、実に太っ腹でいい人でした。その社長さんは『あんたの仕事は次の選挙に当選することだ』と言ってくれたんです。私は総理を辞めたら社長さんのお墓参りをしたいと思っているんです」=5月27日、参院特別委で。

 「健在だと聞いてよかった。やっぱりいい人は長生きしてもらいたい」=5月28日、健在する三福不動産社長の「墓参りをしたい」と述べたことについて記者団に。

 「人生いろいろ、会社もいろいろ、社員もいろいろです。うち(自宅)にいてもいいよ、あるいは、海外旅行してもいいですよという会社もあるんです」=6月2日、衆院委員会で。

毎日新聞 2004年6月15日 東京朝刊

http://www.mainichi-msn.co.jp/search/html/news/2004/06/15/20040615ddm041070083000c.html

写真:
福田赳夫行政管理庁長官(中央、当時)と並んで初登院する小泉純一郎氏(左)=1972年12月撮影
http://www.mainichi-msn.co.jp/search/html/news/2004/06/15/images/20040615dd0phj000011000p_size4.jpg

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