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シャロンの狂気 だね
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投稿者 WW 日時 2004 年 3 月 24 日 06:32:01:sR33KXlyFJVSM
 

(回答先: Re: ヤシン師最後のメッセージ:P-navi info 投稿者 長壁満子 日時 2004 年 3 月 23 日 19:57:09)

アルジャジーラNETで、「シーク」ヤシンにインタビューした記者が、その人となりを記事にしているね。シークは、パレスチナ人の「第二次インティファーダ」について語ったらしい。2000年の秋に、シャロンが「アルアクサ」寺院に「侵入」し無かったなら、その後の第二次インティファーダも起き無かったと言う「ヤシン説」は、正しいね。ヤシン師が言う通り、この第二次インティファーダは、パレスチナ人の「レジスタンス」戦争だと言う所以だね。
尤も、ハマスの「特攻攻撃」については、異論もあるだろうね。それが、イスラエルの侵略行為を「擁護」したり、イスラエルの「軍民」分離の曖昧さを糊塗するだけだとしてもね。しかし、「シーク」と呼ばれ、「カリスマ」政治家であったヤシン師を、今度のように「抹殺」する事は、イスラエル首相を僭称するシャロン自身が、既に末期状態にある事を証明するだけなのだね。

どんな「全面戦争」であっても、攻撃すべきで無い「標的」はあるね。とりわけ、その「標的」が、シャロンから「抹殺する」と脅されるたびに、死は恐れてい無いと語るような、ヤシン師なら尚更でね。今度の「抹殺」事件は、「アラファト抹殺」よりも影響力の大きな事件だと言う所以だね。

ヤシン師は、ハマスの「指導者」だとは言え、アラファトとは違うね。単なる「車イスの老人」であるのに過ぎ無い。そして、ヤシン師が、「特攻攻撃」を「指令」している訳でも無いのだね。つまり、ヤシン師を「車イスごと」抹殺するような、正当な理由は何処にも存在し無いのでね。にもかかわらず、シャロンは、今度の「抹殺」を指令したらしい。これは、シャロンの狂気だと言う所以だね。
何故シャロンが、今あからさまな「抹殺劇」をしてのけたのか、疑問だね。1982年のレバノン侵略戦争で、数千人のパレスチナ人を「抹殺」させたシャロンとは言えどね。それは、シャロンも、ここで「和平」が成立すれば、おのれの命が危ないと、理解している為だろうね。

シャロンは、このベイルート市における虐殺事件でも、自ら「抹殺指令」を出したとは言ってい無いね。しかし、今回は、シャロン自らヤシン師「抹殺指令」を発したらしい。ヤシンのヤロウを消せとね。その狂気の指令の原因は、今のシャロン自身が置かれている、イスラエル政府内の情況にあるだろうね。シャロンは、おのれがワイロ疑惑で捜査を受けている身なのでね。
シャロンは、おのれが今のイスラエルで、政治屋として、生き残り得るとは考えてい無い筈だね。シャロンですら、おのれの政治生命が終わりつつある事は、はっきり理解している筈だ。となると、おのれが首相を辞めさせられ、その後に「裁判」に引き出されるだろう事も理解している筈でね。
つまりシャロンも、近い将来、おのれがふた昔余りも前の1982年、ベイルート市で起こさせたパレスチナ人大量虐殺事件の責任を追及される事は、理解しているのだね。国際法廷で以って、さらし者にされる運命だとね。そして、おのれが、2000年のアルアクサ寺院侵入事件を引き起こし、今に至るまでの大量殺戮を始めた責任をも、追及されるとね。「ジェニン虐殺」エトセトラの「大量虐殺指令」の責任も追及されるのだね。
今のシャロンは、夜もろくに寝てい無いだろうね。血迷った挙句には、おのれの地獄行きの旅路には、あの屈服し無いヤシン師も連れて行こうかと、考えただろう。その挙句、またも無辜のイスラエル市民がおのれの為に殺されるだろうが、それもまた一興じゃとね。

シャロンは、日本の小泉エトセトラと同じく、「狂人」であるのに過ぎ無い。この手の狂人どもを、権力の座に座らせておいては、いけ無いのだね。その手の精神異常者を、首相エトセトラの座に座らせたままにしていると、イスラエル市民も、おのれの生命でシャロンの罪を償う事になる。この情況では、イスラエルも、もうすぐ「SAYONARA」を言う結末となるかも知れ無いと言う所以だね。

ここで、ナチスのユダヤ人虐殺について、公式統計の数字が欺瞞である事を知りつつ、知らない振りをしている政府があると言う「苦情」があったね。木村愛二の説と言うよりか、太田竜の記事だね。たしかに、ソ連政府は、ユダヤ人だけで600万人虐殺と言う公式統計は、欺瞞だと考えていたかも知れ無いね。
しかし、ソ連は、ユダヤ系のソ連人を「追放」して来た国家でもあるね。戦後の虐殺統計が欺瞞であれ、イスラエル建国が欺瞞であれ、ソ連からユダヤ系市民を「輸出」する口実になる限り、「欺瞞」である事をことさらに批判する理由も無かっただろうね。そして、この輸出政策の結果として、ソ連出身のイスラエル人が増えれば、ソ連はイスラエル国内でおのれの影響力を強める事も出来るのでね。

しかし、シャロンの政治は、そのイスラエルその物を滅亡させる結末となりつつあるね。パレスチナ人の「レジスタンス」が、その原因だがね。これが、イスラエル経済に大打撃を及ぼしている事は言うまでも無い。それは、ユダヤ系市民のイスラエル移住を「応援」して来たソ連やロシアにとり、大きな「決断」を迫られる情況だと言えるね。
アメリカ帝国の「支店」であるとは言え、イスラエルが国家として存続する事は、ソ連やロシアの利益にもかなう事だったね。これを、「ヤルタ体制」だと、言うべきか否かね。しかし、これも不可避の「運命」とは言え、シャロンのような狂人が登場して首相となり、それまでに無い程の大量殺戮を始めたのだね。
その行き着いた「駅」が、今度のヤシン師抹殺事件だったと、言えるだろう。その「イスラエル」も、最早、元も子も無い情況にある。ロシアも、シャロンやイスラエルの存続は、おのれの利益になら無いと判断するかも知れ無いね。
アメリカ「帝国」と言えども、おのれ独りで、イスラエルとシャロンを存続させる事はでき無いね。ある程度の、「国際的コンセンサス」が無ければ、イスラエルとシャロンの存続も不可能となるからね。これからは、シャロンやイスラエルが、国際政治において「生き残る」事は、難しくなるだろうと言う所以だね。

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